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中国知識人有志のチベット情勢処理に関する12点の意見

2008-03-27 15:12:21 | 中国異論派選訳
中国知識人有志のチベット情勢処理に関する12点の意見

原文:http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/0195633def88111bf950b9cae108e73f

1、現在中国当局メディアの一方的な宣伝により、民族的憎悪をあおり情勢を緊張させる結果が生じており、国家統一の長期的目標にとって非常に有害である。われわれはこの種の宣伝を停止するよう呼びかける。

2、われわれはダライラマの平和の呼びかけを支持し、善意・平和・非暴力の原則に従って民族紛争を適切に処理することを希望する。われわれはいかなる無辜の市民に対する暴力的行為も強く非難し、中国政府が暴力的鎮圧を停止するよう強く促し、チベット民族の民衆にも暴力行為を行わないよう呼びかける。

3、中国政府は「ダライ集団の組織的、計画的に念入りに練られたものであることを証明するに足る十分な証拠のある」事件であると公言している。われわれは政府が証拠を示すことを希望する。また政府に国連人権理事会に対し証拠と事件の経過、死傷者数などについて独立調査を依頼し、もって国際社会の対立する見解と不信感を改めさせるよう提案する。

4、われわれはチベット地区中共指導者の使う「ダライは袈裟を羽織ったオオカミであり、人面獣心の悪魔だ」などの文革用語は事態の沈静化を妨げ、中国政府のイメージを傷つけると考える。われわれは国際社会に溶け込むよう努力している中国政府は、現代文明に適合する統治スタイルを示すべきだと考える。

5、ラサで暴力行為が発生した当日(3月14日)に、チベット自治区の責任者は「これはダライ集団の組織的、計画的に念入りに練られたものであることを証明する十分な証拠がある」と発表したことに留意する。これはチベット当局が早いうちから暴動が発生することを知っていたのに、事態の発生と拡大を効果的に阻止しなかったことを物語っている。この過程で職務違反があったのであれば、厳しく調査し処分すべきである。

6、もしも最終的にこの事件が組織的、計画的に念入りに練られたものであることを証明できず、「人民蜂起」であったときは、蜂起を引き起こし虚偽情報を捏造し中共中央と国民をだました責任者を追及し、真剣に教訓を反省し、経験を総括し、今後同じ轍を踏まないようにすべきである。

7、われわれはチベット民族民衆に対する中共への忠誠の強制や事後報復を行わないよう強く要求する。逮捕者の裁判は必ず公開・公正・透明の司法手続きの原則に従い、各界が信服するものでなければならない。

8、われわれは中国政府に対し信頼性のある国内外のメディアのチベット民族地区入りと独自取材報道を認めるよう促す。われわれは、現在のような報道封鎖は、国民と国際社会の信頼を得られず、中国政府の信頼を損なうと考える。もし政府が真相を握っているのであれば、あらさがしを恐れる必要はない。開放的な姿勢をとることのみが、現在の国際社会のわが国に対する不信を取り除くことができる。

9、われわれは、中国の民衆と海外の中国系人に対して冷静と寛容を保ち、深く考えるよう呼びかける。激烈な民族主義的姿勢は国際社会の反感を招くだけであり、中国の国際的イメージを傷つける。

10、1980年代のチベット動揺はラサに限定されていたが、今回はチベット民族地区各地に拡大した。このような状況の悪化はチベット対策事業に深刻な誤りがあることの反映である。関係機関は深く反省し、失敗した民族政策を根本的に改めなくてはならない。

11、今後類似の事件の再発を避けるために、政府は中国憲法に明確に規定されている宗教的信仰の自由と言論の自由の権利を必ず遵守し、チベット民族民衆に十分に彼らの不満と希望を表明する機会を与え、各民族の国民が自由に政府の民族政策に対する批判と提案を表明できるようにしなければならない。

12、われわれは必ず、民族的憎悪を除去し、民族の和解を実現しなければならず、民族間の分裂を拡大させ続けてはならない。国家が領土の分割を避けるためには、まず民族の分裂を避けなければならない。ゆえにわれわれは国家指導者に直接ダライラマと対話するよう呼びかける。われわれは、漢民族とチベット民族の人民が誤解を解き、交流を発展させ、団結を実現することを希望する。政府機関であれ、民間組織や宗教者であれ、皆そのために努力すべきである。

2008年3月22日

署名者:
王力雄(北京 作家)
劉暁波(北京 フリーライター)
張祖樺(北京 憲法学者)
沙葉新(上海 作家 回族)
于浩成(北京 法学者)
丁子霖(北京 教授)
蒋培坤(北京 教授)
余 傑(北京 作家)
孫文広(山東 教授)
冉雲飛(四川 編集者 トゥチャ族)
浦志強(北京 弁護士)
滕 彪(北京 弁護士 学者)
廖亦武(四川 作家)
江棋生(北京 学者)
張先玲(北京 技術者)
徐 珏(北京 研究者)
李 駿(甘粛 カメラマン)
高 瑜(北京 記者)
王徳邦(北京 フリーライター)
趙達功(深圳 フリーライター)
蒋亶文(上海 作家)
劉 毅(甘粛 画家)
許 暉(北京 作家)
王天成(北京 学者)
温克堅(杭州 自由業)
李 海(北京 フリーライター)
田永徳(内モンゴル 人権活動家)
昝愛宗(杭州 記者)
劉逸明(湖北 フリーライター)
劉 荻(北京 自由業)

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