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東京新聞:『靖国』上映都内は全館中止

2008-04-01 10:51:15 | Weblog
2008年4月1日 朝刊

 靖国神社を題材にしたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」(李纓監督)について、東京都内と大阪市内の映画館四館が十二日から予定していた上映を中止したことが三十一日、分かった。配給・宣伝会社「アルゴ・ピクチャーズ」によると、上映を中止するのは銀座シネパトス、渋谷Q-AXシネマ、シネマート六本木、シネマート心斎橋。

 上映を取りやめる映画館は決定済みの新宿バルト9と合わせて計五館となり、都内ではすべて中止となった。同社は「言論の自由、表現の自由への危機を感じている」とのコメントを出した。

 一方、日本映画監督協会(崔洋一理事長)は同日、一部国会議員が文化庁を通じて同映画の試写を要求したことなどに抗議する声明を発表した。

 同映画には文化庁所管の独立行政法人の助成金が出ているが、一部議員から助成を問題視する声が上がり、三月に異例の国会議員向け試写会が開かれた。

 声明では「表現者たる映画監督の自由な創作活動を精神的に圧迫していることは明らか」としている。

出典:http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008040102099996.html

  ところで、この李纓監督、1989年に日本に来たあと自由な映画製作環境を求めて日本残った。その後、2000年には北京で廖亦武(発禁本(はっきんぼん)「底層訪談録」の作者)と芒克の出演する「飛呀飛」という映画を作ってベルリン映画祭にも出品されたが、中国では上映できなかった。
 日本は、少なくとも日本の右翼は、李纓監督に対して中国共産党と同じ態度を取ったといえる。
 今回の事件で、日本の言論の自由のひ弱さ、日本が自由を求めてくる外国人を失望させる国である事が明らかになった。

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2 コメント

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Unknown (hou)
2008-04-03 10:21:40
映画上映に対する右翼団体の抗議活動は異常だと思います。
右翼が躍起になってそのような題材に反発するほど日本のイメージが悪くなり、非常に残念でなりません。

映画上映はなされるべきと思いますが。その映画に文化庁が助成金を出した事は議論する必要があります。
その助成金出資が妥当なのかどうか。
映画靖国の背景には中国共産党員が絡んでいるとの噂もありますので、これから調べて明らかにする必要があるかと思います。
映画上映はそれらのことがはっきりしてからでも遅くははないと思います。
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Unknown (sinpenzakki)
2008-04-03 10:48:15
コメントありがとうございます。

一点、反論したいのは、たとえスタッフの中に中国共産党員がいたとしても公開を妨げる理由にはならないということです。

わたしも、最近中国共産党員と思しき「愛国」青年たちと議論することがありますが、かれらは国のためなら殺人を含む国家の犯罪も認められると考えています。ですから、最近のチベット弾圧やフォークグループ「小娟&山谷里的居民」のメンバーの于宙さんが共産党に殺されたことも「やむをえない」もしくははっきり「当然」と主張しています。
わたしも、そのような違法活動を中国共産党が日本でやるとしたら、断固取り締まるべきだと思います。
しかし、我々が中国のような独裁社会を望むのでなければ、たとえそのような共産党員の行動でも、その行為が他人の権利を侵害するのでなければ認めるべきだと思います。
そうすることで始めて自由な社会が守れるのではないでしょうか?
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