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呉祚来:涙ぐんで余秋雨さんに勧告する-真人間に戻ってください!

2008-06-10 16:15:16 | 中国異論派選訳
この記事およびその転載を含む余秋雨の発言に対する批判記事が中国国内でどんどん削除されている。2008年6月10日。

呉祚来:涙ぐんで余秋雨さんに勧告する――真人間に戻ってください!
2008年6月6日

余秋雨さんの「涙ぐんで請願被災者に勧告する」という文章を読んでいて、私は突然涙がこぼれた。私もこの題を借りて私の尊敬する余秋雨さんに「涙ぐんで余秋雨さんに勧告する」という文章を送りたい。

余秋雨さんが見た外国メディアのニュース場面、「反中国メディア」というのは本当の場面なのか、それともやらせなのか? もし本当なら、それは新聞記者の職責であり、彼らがそれによって彼らの見方を示すことも、彼らなりの見識であるから、我々はなにも大げさに騒ぎ立てて、強硬な反中国メディアだなどと決めつけることはない。

余さんは外国メディアの「でっち上げ的」として4点を挙げている。そのうちの一つは反中国メディアが多くの学童が犠牲になったことが「天災よりも人災」という説だが、これは事実だろうかでっち上げだろうか? 余さんは当然被災地の劉漢希望小学校を知っているだろう。なぜあの学校が倒壊しなかったか?(訳注:寄付金で安価に建てた希望小学校は、政府発注ではないため手抜き工事を行っておらず、倒壊しなかった)。倒壊した校舎はもちろん人災だ。もし人災でなければ官災だ。すべて汚職官吏がまねいた災害である。

余さんが言う第二点、それは裁判所が死亡した学童の保護者の告訴を不受理にしたと反中国メディアが報道したこと。だったら、余さんが裁判所が死亡学童の保護者の訴えを受理したという証拠を示してください。余さんが言っている意味は、裁判所は受理したが、外国の反中国メディアが中国の裁判所が不受理にしたとでっち上げたということでしょう? このニュースが本当なのか嘘なのかは、余秋雨さんに決められることではなく、裁判所もしくは関係当局が真相を説明すべきだ。余秋雨さんは当局のスポークスマンではない。余さん、世の中に四川省の裁判所が死亡した学童の保護者の訴えを受理した証拠を示してください!

5人の記者が短期間拘留され、訊問もしくは質問をされ、時間も短かったとしたら、そんなことをでっち上げる必要などないだろう。もしそれがでっち上げなら、関係当局が説明すべきだ。余さんはこれをでっち上げと決めつけた。しかし、証拠もないのに何でそんな決めつけができるのですか? それから、「地震は中国を民主的にしただろうか?」というのは質問です。質問するのは答えを求めるためだが、余秋雨さんはこれさえもでっち上げに含めている。

今の国の最重要任務は、災害救助だ。堰止湖の洪水などの二次災害を防ぐことだ。しかし、中央政府は規律検査部門も派遣し、強大な規律検査部隊が汚職を監視している。我々は彼ら腐敗防止のための規律検査要員をトラブルメーカーと呼べるだろうか? もちろんできない。それぞれの業務分担があるのだから。同様に、子供を失った親たち、彼らの人生はほとんど意味を失い、彼らの子供は余秋雨さんが深く信じるように天上の菩薩になることができるかどうか、彼らは興味を持てない。彼らが必要としているのは真相であり、関係者の責任追及だ。彼らは自分の子供のためだけに正義を求めているのではなく、世の中すべての子供たちのために正義を求めているのだ。もしこの罪を追及しなければ、より多くの汚職官吏が後に続いて、より多くの子供たちが天国の菩薩になり、自分の親や同級生と共に地上の命でいることができなくなる。

余秋雨さんは被災地の政府は犠牲になった学童の保護者の問題を処理する人手が割けないというが、中央政府の関係部門はだいぶ前から調査グループを派遣して証拠収集をしている。いわば風が吹いたからといって雨が降らないわけではない。学校の手抜き工事調査と被災学生の救援はそれぞれ別の部門の仕事である。わたしは裁判所や規律検査部門の職員全員に洪水防止の第一線に行ったり、救援物資配布をしたりという命令が出たという話を聞いたことがない。大衆の公憤の中で、全世界のメディアが注目する中で、手抜き工事の建設業者と役人を明るみに出すことは、中国のイメージを傷つけることにはならない。むしろ中国の悪人に対して、彼ら子供と学校に対して責任意識のない役人と建設業者がどういう末路をたどるのかを厳しく警告することになるだけである。

余秋雨さんの文章の中に、わたしたちは外国メディアに対する敵意を感じる。あたかも中国の悪は外国のジャーナリストが作ったかのように、あたかも外国メディアはいつも中国に大きな災害が起こるのを待っているかのように。もし外国人がこれほど悪意を持っているのなら、なぜ余さんは世界中を旅して回っているのですか? 『文化苦旅』はなぜ子供たちの教育の苦しい旅を書かないのですか? 余さんの影響力をもってすれば、全中国の危険校舎を歩き回れば、中国の子供達はより多くの福祉を得られるでしょう。なぜ多くの人が余さんを批判するのか今やっと分かりました。なぜなら、余さんは伝統文化を粉飾してばかりで、現実を放って置くからです。あなたの心の中では、子供を失った悲しみは、いわゆる国家の文化イメージを示すイヤリングや口紅ほどには重要でないのですね。

もっと深刻なのは、余秋雨さんが自分の子供たちのために正義を求める人々を、不正義の地位に追いやることによって、かれらに正義の主張を許さず、国のために考えることをさせないことだ。君たちの子供は菩薩になり、すでに天国で私たちの中華を守ってくれているのに、君達が危難の中にある政府に面倒をかけようとするとは、全く遺憾なことだ!という。

余秋雨さん、あなたが子供を失った親たちを不正義の地位に追いやることは、罪深いことです!
私はあなたの懺悔の声を聞きたい!
すみません、余秋雨さん、真人間に戻ってください、文人に戻ってください!


付:余秋雨さんの原文

涙ぐんで被災者に請願する
余秋雨

昨日海外のメディアで見たら、被災地の一部の保護者が死亡した子女の写真を抱えて請願をし、裁判が建物が倒れた学校の指導者と請負業者を処罰するよう求めていた。画面では、警察官が温和なやり方で説得していたが、保護者達は感情を昂ぶらせていた。そこで、長い間反中国の口実を探し出せずにいたメディアがまたまた反中国宣伝を始めた。でっち上げ的な主張は次の四点である。

1、天災というより人災だ
2、当局は、この件を裁判所は受理しないと言い渡した
3、5人の外国記者がこの場面を撮影していて警察に「短時間拘留」され、彼らの身分を質問された。
4、地震は本当に中国を民主的にしただろうか?

これについて、私は涙ぐんで請願した被災者に下記の勧告をする

君たちの体験した子供を失う痛みは、全国人民がみな自分のことのように感謝している(訳注:用語の間違いと思われる)。13億人が同じ時間に全員起立し、3分間黙祷したことは、人類史上最も盛大で、もっとも厳かな追悼式だった。追悼の対象は、君たちの子供だ。全国哀悼日に、ある仏教学の大家が私につぎのように言った。「十数億人が護持すれば、かれら往生者はみな菩薩になり、中国を守り続けるだろう」。思うに、君たちの子供の魂が天の一番高いところに上ったら、もうすでに安寧になっているに違いない。

校舎建設の品質は、当然必ず追及すべきであり、手抜き工事の建築請負業者とその他の責任者は、法律の厳罰を受けるべきである。私は今現在のこのような状況のもとで、どんな組織があえてこれらの人をかくまうのか思いつかない。君たちが請願で言っていることは、実はとっくに各級政府と大勢の民衆の決意である。しかし、それにはプロセスというものがある。

なぜなら、なんといっても、今回の大災害は主に天災である。もちろん倒れなかった建物、残った学校もあるが、それにはいろいろな要因があり、たった一つの視点から論断はできない。すでに何人かの外国の地震専門家が、マグニチュード7.8に達すれば、特殊な原因がなければ理論上はすべての建物が倒れると言っている。ところが今回の四川はマグニチュード8だ!

この主因があって、さらに建物倒壊のほかの原因を特定するのは、非常に面倒であり、比較的長時間の科学的測定と論証が必要である。しかも外国の同レベルの地震測定と比較できなければならない。わたしは関係者が生命救助、遺体捜索の後できるだけ倒壊校舎の実物証拠を保存し、その後の司法調査に役立てることを希望する。しかし今は急いではならない。なぜならもっと緊急な仕事があるからだ。

堰止湖の問題は数十万人の頭上の剣であり、伝染病予防も待ってはくれない。被災地の上から下まですべての人があえぎながら災害救助に当たっており、人は大きく移動しており、すべて臨時の状態である。よって、速やかに人手を割いてすでに倒壊した校舎の品質に関する法律問題を処理することは本当に困難である。思うに、君達は大局と道理をわきまえているのだから、まずもっとも緊急の数十万人、数百万人の生きている人の安全問題を解決しようではないか、どうだね?

君たちの被災後の傑出した行動は、すでに全中華民族に最高の尊厳をもたらした。君達は、この間、中国の各級政府・軍隊・武装警察・医師も、また全国各地と世界各国の救援者・ボランティアも、みな最善を尽くし、人々を感動させていることを決して否定しないだろう。これら内外の各種の力が邪魔されることなく集まることで、今後の非常に困難な任務が一歩ずつ達成できる。よって、君たちがなすべきは主人の立場でこの感動的な雰囲気を保ち続け、横槍を入れないことだ。一部の中国人に悪意を持っている人間が、毎日われわれが間違いを犯すのを待っているのだから。

原文:http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/8a8221679dd4dec13290e684e0550212

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