【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

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4月になって思うことなど

2012年04月01日 | 徒然
4月になりましたが何か?
私は約4年ほど草鞋を脱いでおりました会社から出ました。
この4年間で得たものは少なくはありません。
ポジとネガの色々な思いはありました。
が、そんなことをここで書いていてはキリがありませんし、そんなヒマもないのが実情です。
こんなときによく言うような「心機一転」とか「頑張ります!」という気分でもないですね。
そもそも、「頑張ります!」なんていうと、それが潜在意識に刷り込まれて、「頑張る」ということが「目標」になってしまいます。
それは、「手段」が「目的」と化してしまうことなので、はっきり言っていけないことなのです。

ま、会社もそうですが「組織」というのは「個人」と同じです。
「家庭」もそうですね。
「組織」も「個人」と同じように実に多様で、1社1社みな違います。

ほぼ4年間、私は“本音”をさらけ出すような付き合いは社内で極力避けてきました。
社員20数名の社内で瞬く間に情報が伝播するというリスクもありましたし(苦笑)。
このブログも含めて、割と自分の出す情報はコントロールしてきたつもりです。

私の退職の件、オフィシャルではほぼ直前に社内でアナウンスされましたが、なんせ情報伝播が異常に早い“社内文化”でしたから、昨年末から割と浸透していたはずです。

で、僅か数名の方の間で、昨年末から一昨日の期末納会の酒席までの間、“本音”トークの機会がありました。
そのほんの僅かながらも貴重な機会で感じたこと。
それは、コミュニケーションには“経験値”の占める比重が高いんですね、ということでした。

社員の構成は、マネジメント層が「団塊ジュニア」。
実働部隊が「団塊ジュニア」と「ポスト団塊ジュニア」だったんですけどね。

80年代前半生まれの「ポスト団塊ジュニア」の人達とはそのような機会はなかったんですが、おそらくあったとしても、私が彼ら彼女らのことを頭で理解することはできても、私の考えや立場を彼ら彼女らに理解してもらうのは難しかったと思います。
それはそれで、いたし方のないことなんですけどね。

やはり“本音トーク”ができたのは、結果的に「団塊ジュニア」世代の方々だったんですが、それは世代の特徴といったような話ではなく、単純に人生や仕事の経験値の問題でした。
特に、学卒後、いくつかの会社勤務を経験してきた方々とはスムーズに本音のお話ができた気がします。
新卒とか第二新卒で、ほぼその会社のことしか知らない人達ではなく。
でも、彼ら彼女らのことを非難しているわけじゃありませんよ。
私自身の“器”のこともありますし、十分な時間と、そういう会話が可能な社内文化があったらわかりませんでしたけどね。

さて、これからですが。
私は“アイデンティティ人間”です。
そのあたりは拙著の第1章に書いてありますが、仕事でも私生活でも一貫したアイデンティティを持って生きているつもりです。
職場や家庭や仲間内で“キャラ”を見事に使い分ける世代の方々とは違います。
(そういう意味では、“インサイダー”として生きるには、私にはきつすぎる会社でしたけどね・・・苦笑)

今日は休日ですが、休日でも仕事と同じモードです。
これは4年間の自分にはなかった“本来の自分”の姿です。
私の趣味のひとつにJリーグ観戦というのがありますが、実際、スタジアム観戦をするようになったのは2004年なので8年前からです。
それまでの私は、仕事一辺倒(好きな仕事でしたからですが・・・)で、正直、マズイ! いうことがありました。
今だから言えますが、パワハラまがいで部下に悪いことしちゃったということもありました。
自分の至らなさなのからですけど。。。
「これじゃマズイ! 何か趣味らしい趣味を持たないと自分は崩壊する」
と思って、友人の誘いもありスタジアム観戦を半ば無理やり趣味にしたというわけなんです。

ま、本来そういう人間だったわけで、そんな私が好きなはずの仕事を好きになれないという、とても不幸な状態にこの4年間あったわけですが、それは会社が悪い、という話ではありません。
私が“インサイダー”として、彼ら彼女らの“世界”を尊重しつつ、自分のパフォーマンスを発揮するという“器”がなかったこともありますし、何よりも“相性”の問題であり、それはどうしようもないことなのです。
若い人には、まだ理解出来んことでしょうけどね・・・。
自分の下の世代とのギャップや、外の世界とのコンフリクトに悩み抜いたりしないと(笑)。

今は趣味を持ちつつも、自分のパフォーマンスを思う存分発揮したいですね。
というよりも自然にそうなります。
長年封印してきた楽器プレイや、曲づくり、英語の勉強にも意欲的です。
そのあたりのタイムマネジメントは、その会社から得られた貴重なスキルで感謝してます。

あと、サッカー観戦を“表の趣味”とすると、“裏の趣味”っていうのもあるんですけどね。
このブログをずっとお読みの方には、何となく察しがつくかもしれませんが。
昨年末からの退職準備のため、それどころじゃなくなっちゃたんですよ、くそったれが(笑)。

拙著を読み返すうちに浮かんできた、「生活者心理分析」の私オリジナルのフレームも考えてます。
mixiを通じて、“日本の定性調査の神”である油谷・梅澤両先生の薫陶を受けた知人のマーケターから貴重なご示唆を頂いたのは嬉しき限り。
最先端の定性・定量調査のメソードを使った仕事にも関わりますが、やはりベーシックな理論構築は大切。
それも一人でできるものではありません。
理論構築にアドバイス頂いた知人とのネットワークを駆使し、若造どもの度肝を抜くような“我々世代”マーケターの底力(プロジェクト)も見せつけます(笑)。

おっと、もう3時!
こんな話書いてる場合じゃない。
出掛けんと。
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