玄徳道

道を語るブログです。

内省と修道

2012-06-25 20:49:44 | 地道
修道とは、自分で道を定め、歩む道です。ここに於いて君子は独りを慎みます。
慎むとは自分の歩む道に、日常に、省みる事でもあります。他人に対して、威張ったり、ズルをしたり、しんどい事を他人任せにしなかったか、悪口を言わなかったか、そして、一番大事な事は、行動する心に誠があったであろうかを反省する事です。
ここに他人を挟めば、独りを慎む道、修道から離れてしまします。「あいつが生意気だから懲らしめてやる、気に食わんからいじめてやる、あいつの失敗のせいで迷惑がかかりしんどい思いをした、あいつの尻拭いをした。あいつが悪い。」人間は他人の欠点をすぐ解かり理解する動物です。そして他人の欠点が愉快でたまらないのです。

汚い話ですが、「吾が糞は臭くない。しかし他人の糞は死ぬほど臭い。」これは、人間にとって永遠の真理です。

修道とは、他人の過失を見ずに自己の過失を改めることにあるのです。他人に過失を見てもこれを自己の事と考え、慎み、自己を戒めるのです。故に聖賢の恐れるところは、我が不明を恐れるのです。

心に誠と書きましたが、誠とは、真心であります。人倫は人の守るべく道義であり、「他人がして欲しくない事をしない」と言う思いやりから来ます。思いやりは仁であり、愛であります。他人を慈愛する心は人にとっての本性であり、真の心です。真の心のみが唯一、天地と感合するのです。これを「誠」と称します。誠は天の道であり、道を修める人は、心に誠を掲げねば道を得ることは、出来ないと考えます。

「われ日に三たび我が身を省みる。人の為に謀って忠ならざるか、朋友と交わって信ならざるか、伝えて習わざるか。」
「非礼視るなかれ、非礼聞くなかれ、非礼言うなかれ、非礼動くなかれ。」


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