南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

たった三つの言葉で世界が変わろうとしている

2008-02-17 02:34:21 | Weblog
今、アメリカではオバマさんが話題になっていますが、この人の
演説をあらためて聞いてみたら、やっぱりすごいです。前々から
演説が上手いという話をきいておりましたので、今日の土曜日、
インターネットで調べてみました。そしたらあること、あること。

オバマさんって2004年の頃から名演説をすでにやっていたので
すね。彼の演説に出て来る「リベラルのアメリカだとか、保守
のアメリカだとかがあるのではなく、ただあるのはアメリカ
合衆国である。黒人のアメリカもなく、白人のアメリカもなく、
ラテン人のアメリカもなく、アジア系のアメリカもなく、ただ
あるのはアメリカ合衆国である」という下りは、このころから
すでに使われていました。

日本語字幕もちょっとついているので、こちらの画像をご覧
ください。
http://kyonenglish.blog98.fc2.com/blog-entry-796.html?vcr=930f73ab5c165a657b85493f78a2057e
「CHANGE」というキーワードもこの時から出ていますね。
「一人の声が世界を変えられる」というところまで、たたみ
かけるような演説は見事です。またこの画像、ゆったりとした
BGMがついているのでさらにいいですね。まるで映画です。

さて今年の演説で、ニューハンプシャー州の予備選挙で負けた
ときの演説が有名です。
http://my.barackobama.com/page/community/post_group/ObamaHQ/CGTN
これは字幕がついていませんが、"Yes, we can."という言葉が
頻繁に出てきます。何度もリフレインされる"Yes, we can."と
いう三つの言葉。それはまるで、歌のように、詩のように、心
に響いてきます。子供でもわかる三つの言葉を使って、彼の
演説は、人々に希望を感じさせます。

ヒラリー・クリントンは、オバマ氏は口先だけだ、私には解決策
がある、と叫んでいますが、大衆を動かすのは、政策とか解決策
とかいったものではなく、シンプルで誰の心にも響く言葉なの
です。

私は以前からプレゼンテーションに関して研究をしていました。
リンカーンのゲティスバーグの演説、ケネディの演説から、
シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』におけるマーク・
アントニーの演説、同じくシェイクスピアの『ヘンリー五世』に
おける演説、映画『インディペンデンス・デイ』における大統領
の演説など、かっこいい演説がいろいろとあります。

オバマさんの演説は、それらの歴史的な演説に比べても決して
見劣りしないものという気がします。彼の演説がいろんな人に
インスピレーションを与えるのだろうなと思っていたら、
アメリカのBlack Eyed PeasというグループのWill.i.amが
"Yes, we can"という素晴らしい曲を作っちゃいました。

この左から二人目の人がWill.i.amなのですが、彼が作った
この"Yes, we can"という曲は、実際のオバマさんの演説を
ベースにして、構成されていて、何人かの有名アーティスト
も参加しています。こちらのサイトです。
http://www.dipdive.com/

gooニュースのコラムの中で、2月9日に加藤裕子さんという方が
紹介してくれているので、詳しくはそちらをご覧ください。
オバマ氏の感動スピーチをアーティストたちが曲に
またこのコラムの中でこの歌の中で出て来るオバマさんの演説の
部分を翻訳してくれていますので、勝手ながら引用させていただ
きます。

「Yes, we can.
それは、この国の運命を宣言した建国の文書に書き込まれた信念だ。
Yes, we can.

それは、真暗な闇夜を抜けて自由への道を切り開いた奴隷や、
奴隷廃止活動家たちがささやいた言葉だ。
Yes, we can.

それは、遠い岸辺を出発した移民たちや、容赦ない未開の地を
西へ西へと進んだ開拓者たちが、歌った歌。
Yes, we can.

それは、組合を作った労働者たちの合い言葉。
選挙権を求めた女性たちの合い言葉。
われわれの新しいフロンティアに月を選んだ大統領のかけ声。
そして山の頂きへとわれわれを導き、
約束の土地を指し示してくれたキングの言葉だ。

Yes, we can. 
私たちにはできる。正義と平等。
Yes, we can. 
私たちにはできる。機会と繁栄。

Yes, we can. 
私たちにはできる。この国を癒すこと。
Yes, we can. 
私たちにはできる。この世界を修復すること。
Yes, we can. 私たちにはできる。

アメリカで何かが起きている。私たちはそれを忘れない。
政治が言うほど、私たちは分断していないと。
私たちはひとつの国民、ひとつの国なのだと。
アメリカの歴史の新しい偉大な一章を、私たちは一緒にはじめる。
その最初の言葉は、三つの言葉だ。
この三つの言葉が、海岸から海岸まで、
ひとつの海からもうひとつの光り輝く海まで、
国中に響き渡るのだ。

Yes, we can 」

「これから長い戦いが続く。それは分かっている。
けれども忘れないで欲しい。
どんな障害が行く手を阻もうとも、
変化を求める何百万と言う人々の声の力に
抵抗できるものなど、何もない。

そんなことできないと、皮肉な声が聞こえる。
皮肉な疑いの声はこれからどんどん大きく響き渡るだろう。
もっと現実的になるよう言われている。
この国の人々に偽りの期待を与えるなと、そう警告されてきた。

しかしアメリカというこの予想外の物語において、
希望が偽りだったことなど、一度もないのだ」


いやあかっこいい!政治っていうのがこんなにかっこいいもの
であったことはなかったんじゃないのでしょうか。そういう意味で
オバマさんの功績は大きいです。

ところで、インターネッとで調べていたら、オバマ・ガールと
いうのまで登場してきているのはびっくり。これは、アンバー・
リーというモデルが勝手にオバマさんを応援するプロモーション
ビデオを作ってしまって、話題の人になっているということです。
この右側の女性です。

ビデオ画像はこちらです。
http://www.youtube.com/watch?v=wKsoXHYICqU
オバマ陣営とは全く関係がないのですが、こういうのが続々と
出て来るところがまたアメリカですね。