南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

女性の力がアメリカ大統領選の鍵を握る

2008-02-18 00:08:39 | Weblog
アメリカ大統領選民主党候補指名争いでオバマさんとヒラリー
さんが熾烈な戦いを展開していますが、この選挙戦を女性および
夫婦関係という点でみてみたいと思います。

ヒラリー・クリントンさんのほうは、大統領経験者のビル・
クリントンさんとのペアーで戦っているのですが、実はオバマ
さんのほうも、奥さんのミッシェルさんが大活躍しています。

ミッシェルさんは、バラク氏とは2歳年下。シカゴの中流家庭
出身で、名門のプリンストン大学を経て、ハーバード・ロー
スクール卒業の弁護士。すらりとした長身のパワフルな女性で、
頭脳明晰、演説はオバマ氏よりも上手だとか。

彼女がシカゴの弁護士事務所で働いている時、バラク・オバマ
氏が研修でその事務所にやってきたのが最初の出会いとか。
1992年に結婚、現在、二人の女の子(8才と6才)がいます。
シカゴ大学病院の副理事長も務めていて、夫の三倍は稼ぐとも
言われています。

オバマ氏は黒人の血をひいてはいますが、典型的なアメリカ
黒人というわけではありません。父方はケニア人だし、母方
は白人です。このままではアメリカ黒人の信頼を得るには
不十分。それを補完したのが、奥さんのミッシェルさんだとか。

この間のウェスト・バージニア州でオバマ氏が黒人票の大半
を得られたのは、ミッシェルさんの功績によるところが大きい
と言われています。

さらに、ミッシェルさんのもう一つの功績は、オバマ氏の
人間味をアピールしているということ。とかくカリスマとして
神格化されてしまいそうなオバマ氏なのですが、ミッシェル
さんは夫のドジなところ、人間的なところをあえて話して、
オバマ氏が人間としても魅力的であることを補強している
という感じです。

今回の大統領選に出馬するときにも、家庭や子供を決して犠牲
にしないことを奥さんに約束したのだとか。どんなに忙しく
とも、子供の参観日だとか、夫婦の記念日などは大切にすると
いうこともどこかのニュースに出ていました。

こういうディテールがオバマ氏をさらに魅力的に見せます。
「彼はいびきもかくし、冷蔵庫から出したバターケースをその
まま出しっ放しにしたりとかしちゃうんですよ」という言葉が
オバマ氏の人間としてのリアリティーをさらに強め、オバマ氏
のファンをさらに増やしているのかなと思います。

ミッシェルさんの記事は、フィナンシャルタイムズのサイトで
紹介されていますので、ご覧ください。こちらです。
http://news.goo.ne.jp/article/ft/world/offbeat/ft-20080217-01.html
大統領選出馬を決意する際にミッシェルさんに禁煙を約束させ
られたというところは何だか微笑ましいです。

今年の2月に雑誌のPLAYBOYが選んだ「政治関係で最も
セクシーな女性」というランキングで、ミッシェルさんは
第一位となりました。ちなみに二位はライス国務長官、
三位はローラ・ブッシュ、四位がヒラリー・クリントン
だったとか。ここでもオバマ陣営が上位ですね。

さて、女性の戦いというところで、オバマ陣営のサポートを
決めた女性が上の写真の真ん中下のあたりに出ています。

まずは、Caroline Kennedyさん。この人は、ケネディ元
大統領の長女で、生存している唯一の子供です。ケネディ元
大統領の弟のエドワード・ケネディ氏もオバマ氏サポートを
表明しているので、これでケネディ家が総出でオバマ氏を
応援するということになります。

さらにその隣の女性はマライア・シュライバーさん。この人は
ケネディ元大統領の姪にあたるそうです。シュワルツェネガー
氏の奥さんなのですが、マライアさんもオバマ氏を応援する
ことを表明しました。旦那のシュワちゃんは、共和党の
マケイン候補を応援することを決めているので、夫婦で
別々の党と候補者を応援することになります。何だか
日本の戦国時代のようです。

そして、オプラ・ウィンフリーさん。この人は、アメリカ
ではめちゃくちゃ有名なカリスマ・ワイドショーキャスター
です。My Wifeはこの人のことをたまにテレビとか
で見て知っているのですが、この人が推薦した商品は必ず
売れると言われるカリスマ的女性です。この人がオバマさん
の応援演説に登場しているようですが、こうなるとオバマ
人気が広まるのも当然という気もします。

この他、スティービー・ワンダー氏とか、ロバート・
デニーロ氏などがオバマ氏の応援演説に参加しているそう
です。またクリントン側であった、ジョン・ルイス下院議員
(公民権運動で有名、長老格)もオバマ氏側に変わったとか。
各種労働組合を含めて、オバマ陣営はますます有利になって
いく感じはあります。

一方、ヒラリー側は、スピルバーグとか、バーブラ・スト
ライザンドが応援しているようですが、いまいち華やかさが
ありませんね。

ところで、もう一人、忘れてはいけない女性(忘れても試験
やクイズに出る事はまずないですが)は、共和党のマケイン
候補の奥さんのシンディーさん。マケイン氏は71ですが、
シンディさんは53才、その差は何と18才。マケイン氏は
好戦派の共和党候補ですが、政策よりもなによりもその
年齢差にまず注目したいところです。

うちの夫婦の年齢差は13才ですが、18才というのはすごい。
こういう目で見ると、ちょっとマケイン氏を見る目も
変わります。ちなみにフランスのサルコジ大統領(53才)の
恋人カーラ・ブルーニとの年齢差は15才ですけど。