南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

競い合わないスポーツその2

2006-07-30 14:51:14 | シンガポール
数日前のブログでダイビングの話を書いたのですが、競い合
わなくていいスポーツとして、ローラーブレードがあります。
ローラーブレードというのは特定のブランド名なので、一般
的にはインラインスケートというのがポリティカリー・コレ
クトなのですが、一般的に普及しているローラーブレードと
いう名称を使わさせていただきます。

私はたまにシンガポールのイーストコーストパークでローラー
ブレードをしております。イーストコーストパークは、シン
ガポールの島の東南側の海岸沿いにある公園で、すみからすみ
までいけば10キロくらいの距離になります。

ここは、ジョギングや、サイクリング、ローラブレードなどの
スポーツ系の人も入れば、バーベキューやキャンプなどの人た
ちもいたり、散歩の人もいたり、みんなそれぞれ勝ってなこと
をして楽しんでいます。

数年前、ローラーブレードをしている人はまだ少数派でした。
西洋人が多く、ローカルでローラ-ブレードをやっている人は
少なかったです。それがここ数年でずいぶん増えました。
初心者の人も多いですけど。

シンガポールの人でローラ-ブレードをやっている人で一つ
注意したいことは、膝や手のプロテクターをしていない人が
多いということです。うまいとか下手とか関係なく、いざ転ん
だときにプロテクターがないと、コンクリートで必ず擦りむい
て怪我をしてしまいます。ヘルメットとか、エルボウは優先
順位が低いのですが、手のひらと、膝は重要です。私は必ず
これをしています。

ローラーブレードを始めたのは、ニューヨークに出張に行っ
たときでした。セントラルパークの近くのホテルに宿泊して
いた私は、休みのときにセントラルパークの中に散歩に行っ
てみました。以前は、セントラルパークは浮浪者とかがいて
とても怖いところだから行かないほうがいいと言われていま
した。でも行ってびっくり、危険な雰囲気は全くなく、平和
でみんながスポーツを楽しんでいるのを見て感激しました。

セントラルパークの中の道路は、車が通れないようになって
いて、自転車、馬車、ジョギング、そしてローラーブレード
の人たちがみんなそれぞれ勝手にがんばっていました。その
とき見たローラーブレードがすごくかっこ良く見えました。

私は早速、街のスポーツショップでローラーブレード社の靴
を買い、セントラルパークのすみでおそるおそる練習開始。
それから何回か出張の時にセントラルパークで滑ったのです
が、周囲をぐるっと回ると10キロ近い距離で、きつい上り坂
もあれば、下り坂もある、かなり厳しいコースでした。

何カ所か長い下り坂があるのですが、スキーのダウンヒルの
ようでどんどんスピードがついていって、かなりのスリルで
したが、逆に上り坂は、ジョギングの老人にどんどん追い抜
かれていくという情けなさを感じるのでした。

ローラーブレードというスポーツも、誰かと勝負するという
ものではありません。別に速く走るのがいいというのでも
ないし、特別な技をひけらかすものでもありません。自分と
しては、風のように移動していくというその爽快感を感じる
こと、それがローラーブレードが好きな理由です。

以前、下町娘がシンガポールに来たときに、私が
ローラーブレードで、彼女が自転車で競争をしたのですが、
私は自転車にも勝ってしまいました。下町娘によれば
それはレンタルの自転車が調子が悪くてスピードを出せな
かったと負け惜しみを言っていました。ここではつい競い
あってしまいましたが、私は競い合うことは基本的に嫌い
です。

私は今、K2というブランドの製品を使っています。これも
以前、ニューヨークに出張に行ったときに買いました。
タイヤはすぐにすり減るので何度か買い替えていますが、
だんだん固めのもので、直径も少し大きくしました。
柔らかいほうが安定するのですが、固いほうがスピードは
でます。また直径は小さいほうが小回りはできますが、
大きいほうがスピードはでます。

勝つためのスピードではなく、自分が風のように移動する
その爽快感のためであります。