終の棲家でのんびり暮らす田舎暮らし

リタイア後山中に終の棲家を建て、夫婦二人で自然すぎる環境での田舎暮らしは、どこまで続けられるか。

刈払機のエンジンかからない

2018年11月16日 | DIYを楽しむ生活

2サイクルエンジンのキャブレター分解清掃 

専門の農機具店で¥60,000円位で買って16年ほど愛用している「ロビンNB2510」だ。

田舎暮らしに欠かせないのがエンジン式草刈機、昨日まで調子よかったエンジンが今日は不調なんてことはよくある話。

明日は道路除草作業の共同作業日なんて時、しばらくぶりに草刈機のエンジンを掛けようとしたら始動しない。こんな時焦りますよね

以前は農機具店に持ち込んで修理をお願いしていたが、症状によっては間に合わない。

こんな時、自分で診断して修理ができれば助かる。農機具は危険な道具であることを考慮して、専門の農機具エンジニアによる修理が前提である。ことを書き添えてと。

日常的な使用による軽微なエンジン不調などは、慣れれば解決させるのにそう難しくないものだと知った。故障が重症でなければ自分で治せると思うと心強い。menu

エンジン始動の不調原因を見極める簡単な診断方法
混合燃料は古くないか 混合してから時間経過した燃料は成分が分離し劣化しているので、古い燃料を抜き取り、新しい混合燃料を作って入れてみる。
リコイル紐が引けるか リコイル紐を軽く数回引いてみて、滑らかなピストンの動きと圧縮があるか、焼付き等を起こしていないかを確認する。
マフラーや排出口のつまり 刈り払い機を外で長期間保管するとマフラー排出口に小さな蜂等が穴を塞いでしまうことがある。ビニール袋を本体に被せて防げる。
フィルターの汚れを清掃 エアーフィルター(スポンジ製)が混合燃料や塵埃で汚れていないか。洗い油(中性洗剤等)で洗浄し乾燥させる。
燃焼室に燃料がきているか チョークを閉じ、リコイル紐を5~6回引き点火プラグを外し、プラグ電極部の濡れ具合を確認する。濡れていなければ燃料がきていない。
キャブレターの取り外し キャブレターを固定している2本のボルトを緩め、エンジンからキャブレターとケースボディを引き抜く。
燃料パイプ・フィルター交換 燃料タンクとキャブレターの間は、2本の燃料パイプ(黒が送り、透明が戻り)でつながっている。ここに亀裂ががあると燃料を送れない。
プライマリ・ポンプの交換 プライミングポンプを、戻りパイプに気泡がなくなるまで押し、キャブレータ燃料貯留部に燃料を送る。樹脂ポンプに亀裂があると送れない。
点火プラグの火花が正常か 点火プラグを外し、プラグハウジング部を本体(シリンダー)に接触させリコイル紐を軽く数回引いてスパークを確認する。
点火プラグの点検・交換 プラグ電極部の隙間(0.7~0.8㎜)、カーボンが付着していないか状態を見る。チャンピョン製CJ7Yと互換のNGK製BPM7Aと交換した。
キャブレターの分解清掃 最後に考えられるのが、ダイヤフラム式キャブレターをエンジンから取り外し分解清掃をすればほとんど解決するはず。

刈り払い機、チエンソーなど小型2サイクルエンジンには、ダイヤフラム式キャブレターが多く、混合燃料(2サイクル混合オイルとレギュラーガソリンの混合で25:1と50:1)を使用機械の指定混合比に従って使用する。

2サイクルエンジンは潤滑油とガソリンを同時に燃焼させるので、4サイクルエンジンよりカーボン(煤)が発生しやすい。

混合燃料の混合比率を「25:1から50:1」に下げればカーボンの発生量を抑えられる。また、ダイヤフラム式キャブレターのつまりを抑えられるが焼付きのリスクもある。

混合燃料で使用する2サイクル混合オイルの等級は通常FC級が多いが、私はエンジンにやさしい最上級のFD級混合オイル(50:1)を使っている。oilpipe

燃料パイプ(黒が送りパイプ、透明が戻りパイプ)の交換
送り燃料パイプ(黒)とフイルター、戻りパイプ(透明)共に劣化していて安い部品なので新品に交換。グロメットは使えるのでパイプを入れ替えた。 燃料パイプとグロメットをタンクの穴にはめ込み、燃料が安定して供給されるフイルターと戻りパイプの位置を確認して調整した。primalie

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プライマリ・ポンプ(プライミングポンプ)の交換
プライマリ・ポンプ(プライミングポンプ)に。小さな亀裂があってもポンプを機能させられないので、タンクから燃料を吸い上げられない。右が新品のカップ。 古い樹脂性プライマリ・ポンプを取り外し、新しいポンプをセットして4本のスクリューを締める。cavufilter

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エンジンからキャブレターの取り外し
エンジンとキャブレターを固定している2本のボルトを緩め、スロットルワイヤーをバルブアッセンブリ・スロットルから外し、エンジンからキャブレターとケースボディを引き抜く。 スロットルワイヤーを引き抜けばキャブレターとフィルターケースボディを分離できる。取り外したケースボディをパーツクリーナーで綺麗に洗浄する。cavuoverfoule

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ダイヤフラム式キャブレターの分解清掃
外したキャブレターの外側は汚れている。パーツクリーナで洗浄する。 プライマリ・ポンプを固定している4本のネジを外すとボディアッセンブリ・エアパージがある。
ボディアッセンブリ・エアパージを外すとメタリングダイヤフラム・ガスケットが現れる。このガスケットとダイヤフラム・ポンプは薄い膜でできている。 メタリングダイヤフラム・ガスケットをカッター刃をうまく使いダイヤフラム・メタリングから剥がす。二枚のダイヤフラム膜は硬化して劣化する部品。
メタリングダイヤフラム・ガスケットを外すとボディアッセンブリ・ポンプが現れる。ボディアッセンブリ・ポンプの分解はここまでにした。 ボディアッセンブリ・ポンプを外すとボディアッセンブリ・キャブレータが現れる。ボディアッセンブリ・ポンプからダイヤフラム・ポンプを外す。
吸気口の周囲にあるスクイーズ・パッキンを外したら金属製部品のすべての穴に泡状キャブクリーナを吹き付けてからコンプレッサーで吹き飛ばす。 左の画像は吸気口側、右の画像はエンジン側の組み立て完了写真。スロットル・バルブ芯弁調整ネジ、スロー調整ネジ類はいじらないようにした。
エンジンにキャブレターとケースボディを取り付け、スロットルワイヤーをバルブアッセンブリ・スロットルに引っ掛ける。 2本の燃料パイプをキャブレターの燃料吸込口と燃料戻り口に差し込む。フイルターとカバーを取り付ける。

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キャブクリーナには泡状と液状がありゴム製部品を傷めるので、事前に取り外して吹き付けることにしている。キャブレターの小さな穴のつまり洗浄には泡状が良いと推奨されているが、キャブクリーナは刺激性の強い成分で顔や皮膚にかからないように注意がいる。

キャブレターは、面倒な分解洗浄をしなくても新品のキャブレターアッセンブリ部品として 2,000円以内で求められるようだが、エンジンの回転数、スロー調整がいりますね。