FEEL ambivalence

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『踊る大捜査線 The Movie3 ヤツらを解放せよ!』(ネタバレ注意!)

2010-07-14 00:24:55 | 映画
ついさっき観てきました。踊る大捜査線 THE MOVIE3。
今回はたくさんの期待も込めて、ネット・TV含めて事前情報一切排除。
どれだけ楽しませてくれるだろうと、ワクワクしながら観に行きました。


さて、それでは感想を書きますね。
ネタバレ全開、というか、ネタバレしてもいいよー、どーでも。
だって、ネタバレするようなことはないかもしれないし。
















じゃぁ、いきます。
ってか、劇場まで観に行く必要あるの、これ?(←いきなり辛口)



とりあえず気になった点をいくつか。
・音楽が松本晃彦さんじゃない。
・オープニングの連続性がない。
・ロケ場所はインドアのみ?
・同窓会?



オープニングが空撮から入るのは、おなじみですね。
安心しました。
でも、いつものオープニングのキャスト紹介映像が無いですね。
『1』では目、『2』では手だったので、今回はどこだろうなって思ってたけど、
肩すかしを食らいましたね。この時点で、ツマンネ度+1。
スタッフ紹介を観ていたら、音楽が菅野祐悟さん。…だれ?
あー、フジテレビで売り出し中の人なのかぁ。
松本晃彦さんじゃない時点でツマンネ度+1000。

ってか、水野美紀さん出てないし。ツマンネ度+1000。




脚本に多大な無理・無謀があることは仕方ないです。『踊る』シリーズですから。
でも、キャストは無理だ。なじみがなさ過ぎる。
伊藤淳史も、内田有紀も無理。イメージがわかない。
せめて連ドラかテレビスペシャル一本やってから映画を作ればよかったのに。
ツマンネ度+100。

さすがにラストの青島が「どこかであったことある?」と聞いたときはキョトンとしたけど、
あの彼、実はテレビドラマ第一話で青島が捕まえた小学生が成長したんですね。同じ役者さんで同じ役柄だったとは。

随所に埋め込まれてるハイパーリンクは相変わらず楽しいですが、裏設定がいきなりすぎてついて行けません。
ヲタクになってれば笑えるのかもしれないけど、一見さんお断りって作品なんですかね。
まぁ、SITの木島さんや浅尾さん、爆発物処理班班長、交渉課の倉橋くんや小池くんがいるのはうれしかったけど。


今回は全体として、話がこぢんまりとしてて、その割に感動させようとしているから、
返って冷めてしまいました。
シャッターは木の杭じゃ破れないでしょう、常識的に考えて。それをスローにしたからといって、感動できないよ。
音楽は松本さんじゃないし。

音楽といえば、今回はMoon Lightが使われていませんね。
やっぱり松本さんの音楽じゃないと、『踊る』じゃないです。


あっ、そうか。
この映画は『踊る』のスピンオフだと思えばいいのか!
そうしたらもう少し楽しめたのかもしれないなぁ。


新城さんも出てこないし、室井さんは青島との絡みが少なくなって魅力なくなっていくし。

今回の映画は大風呂敷を広げすぎて、何がしたかったのかよくわかりません。
ただの同窓会にお金を払う義理はない。

今までの『踊る』は社会問題をうまく練り込んでいたけど、
今回はそういうこともできなくなっていましたね。
派遣社員やネトゲ廃人も今さら感がでまくりだし。
脚本の君塚さん独特のイヤなところだけが鼻につくような感じ。


踊るのテレビシリーズはおもしろかったし、
映画は1作目も2作目も楽しめた。
でも、今回の映画は商業主義が目につきすぎて、純粋には楽しめなかったなぁ。

これからの『踊る』作品はスピンオフって思ってみればいいのかもしれない。
ぼくの中では、これは『踊る』の正当な続編だとは思えません。


貧すれば鈍するという言葉があるけれど、
今回の作品を見て、テレビ局が儲かっていないんだなぁ、と感じてしまいましたよ。
ロケ場所はインドアばかり。
スミレさんたちは活躍しないし、派手なアクションもない。

映画館でお金を払ってまで観るものじゃない。
テレビスペシャル一本で十分だったんじゃないのかなぁ。

けれど、これを3作目にしたということは、おそらく続編を作りたいんでしょうね。

制作サイドには、猛省を要求したいです。
踊る大捜査線の一ファンとして、これ以上悲しい思いはしたくない。


いっそスピンオフばかり作っていた方がいいんじゃないですかね。
「署長 真下正義」とか。



踊る大捜査線が大好きです。
だから、今回の映画はあえて酷評します。
もっと練り込んで作ってほしかった。




エンドロールで流れた、Love Somebody(Cinema VersionⅢ)は松本晃彦さんのアレンジでした。
最後の最後が一番感動したよ。







(追記)
今、Wikipediaを観てきたけど、やっぱり制作側は新シリーズへの布石として今回の作品を作ったみたいですね。
あれだけ熱かった思いがさーっと消えていきましたよ。
『生きてるっていいなぁ』がテーマだったんですね。確かに署長の「いきなさい」は「行きなさい」とも「生きなさい」とも取れますね。
でも、すんなりテーマが入ってこなかったなぁ。


ディスクになるまで待つか。



解説本などのキャスト・スタッフのコメントを読まないと楽しめない映画だとすれば、
悲しいなぁ。いつからそういう作品になっちゃったのかな。

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