2ヶ月連続のお菓子押しはつらいからホワイトデーはひな祭りに勝てる別の戦略をたてるが良い
3月は嵐の季節。冬は過ぎ去り、けれど春はまだ遠く。3月生まれは芸術家が多いのだそうですけど、さてどうだか。ただ、3月生まれは母親が妊娠初期を真夏に迎えるため、情緒が安定してない人が多いと昔聞いたことがあります。そんな私も3月生まれだけどな。
3月のイベント代表といえば、ホワイトデーですね。お祝い事はいつだって倍返しがお約束なのだから、バレンタインのお返しは当然倍返し、恋人同士だと100倍返しか、かなりの確率でアクセサリーとかもらうんだろうか、クリスマスにもアクセサリー、ホワイトデーにもアクセサリー、誕生日にもアクセサリーってことか、大変だな、おい。
でもまあ大半はお菓子かハンカチとかの小物でしょう。しかも義理だったりすると、お返しを用意するのは妻だったりするんでしょう、年配だったらなおさらでしょう。そうなってくるとホワイトデーって男性から女性へのお返しというより妻の女子力がはかられる、いや妻の女子力を会社の女子社員に見せつけるとかいう、さらに殺伐としたイベントになっていくんでしょうか。ちなみにわたしは夫のホワイトデーのお返しを選んだことはありませんが。
まあどのみち子持ちで娘がいるとなるとホワイトデーより重要度が高いのはひな祭り、桃の節句ですよ。当然我が家にも内裏びなだけですが、おひな様がいらっしゃいます。わたしが買ったわけではないおひな様、もちろんパトロンはじじばばです、孫の成長を祈ってくれたと思えばありがたいはずですが、プレッシャーも結構なもの、2月末くらいからは、パトロン様からの、飾ったか、まだか、いつ飾るのか、はやく飾れ、といったプレッシャーを浴び、ご機嫌を損ねないうちに飾らなくちゃと、面倒がりながらも出すわけです。
考えてみると昨今の東京の住宅事情から鑑みて、おひな様ってどうよ?と思わないわけでもありません。ひどく場所とるし、しまう場所もとるし、湿気を嫌うし、手入れとか面倒だし。しかも、面倒くさいなと思っている間にあっという間に3月はやってくる。まあ、飾ってみれば、華やかだし、子供は喜ぶし、じじばばも喜ぶし、ああやっぱり日本の行事っていいよな、なんてしれっと思うのですが、でもやっぱり毎年面倒くさがって、飾り付けるまでに時間がかかってしまうという学習能力の低さはハンパないです。
そしてひな祭りといえばちらし寿司って感じで、3日にはそれなりの献立をと思うのですが、給食という罠が立ちはだかるのですよ。なんで、3日にガチでちらし寿司もってくるんですかね。今時の母親は桃の節句にちらし寿司など作るまいと思われてるんでしょうか。はりきって、ちらし寿司作って、高いのに上等なはまぐりを用意しておすましもしっかりと出汁をとって作ったりする。で、帰ってきた子らに、「給食もちらし寿司だった」といやな顔をされるのですか、あーそうですか。どうせ給食で食べるからと作らないですむのは楽だけど、ちょっとせつない気持ちになります。
で、最後にくるのがもちろんかたづけですよ。出したらしまう、それはもう当たり前のことなのですが、あわあわと3日の手前で急いで出したわけだから、え、もうしまうの?まだいいんじゃない?せっかく飾ったじゃない、ようやくあなたのいる生活に慣れたのに、もうお別れなの?って言いたいくらいあっという間、そしてかたづけは飾るよりもっと面倒くさいので、ついつい後回しになってしまうのは私だけでしょうか。
しかも地味に「かたづけるのが遅いと婚期が遅れる」とかいう迷信にびくついている自分もいるわけです。結婚適齢期なんてこの21世紀にナンセンスとか言われても、やっぱりチキンだから、おひな様のかたづけが遅かったからとは思いたくないので、渋々とかたづけるのです。丁寧に埃をぬぐって、薄紙にまいて、上手にいれないとふたがしまらないとか、私もやる~とか言うお子様の手を振り払い、しまうわけですな、面倒くせえ。
なんだ、結局苦行か、イベントというのは端で騒いでいるのはいいが、当事者は苦行でしかないのか。ひな祭りとホワイトデーの間にはわたしの誕生日だってあるのに、そこはスルーか、というかスルーのほうがまだありがたい、へたに祝われてその準備までなぜかわたしがさせられるという苦行追加よりはそのほうがいいか、いいのか、どうなんだ。それが3月、まさに嵐の季節。花粉症も絶好調。
そんな「ひな祭り」の歌といえば、「あかりをつけましょ、ぼんぼりに~」ですが、これがまたお正月の歌などと同じく替え歌鉄板でありますね。
誰もが歌った 「ひな祭り」の替え歌まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2136034613813412901
私の子供の頃からお盛んだった「ひな祭り」の替え歌。うっかりすると歴史は半世紀くらいはありそうですね。気取ったものばかりじゃなくて、こういうの研究してくれる学者はいるのでしょうか。「おまえのかーちゃんでべそ」は絶滅しそうですが、「ぱんつまるみえ」は健在なのはなぜかとか。こういったの、ぜひ研究してほしいです。子供たちは「うんこ」「ちんちん」(失礼)と同じくらい死をあっけらかんと歌にします。「お正月」の歌でも「はらをこわして死んじゃった、早くこいこいれいきゅうしゃ~」って替え歌ありますし。不謹慎って眉をひそめるより、そのおおらかさを褒め称えるような大人になりたい今日この頃。まあ、そんなこんなで3月対決はひな祭りの勝ちだな、うん。