Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

希薄な現実感

2021年05月28日 22時42分32秒 | 思いつき・エッセイ・・・

 退職者会ニュースの原稿は面積で言えば4頁の内92%は出来上がった。1面トップの記事を仕上げれば出来上がる。ちょうと2段分であるが、そのうち写真が1/4はある。文章に合わせて写真の大きさを調節すればなんとかなりそう。
 この記事を仕上げれば、あとは割付を見直し、文章の細かい言い回しの点検をすれば日曜日には他の役員に送信できるはずである。
 なんとか火曜日の入稿に間に合う。他の仕事でも同じことが言えるけれども、終点に近づいて全体の形が見えてくるとホッとするものである。気持ちも明るくなる。
 不思議なもので、終点に近づかないと全体を見渡せない、というのも共通するものである。

 さて本日の首相会見、私はとても不思議に思った。
 私の妻も、友人たちも含めて65歳以上の多くが、未だにワクチンの予約すらできていない。予約ができても7月どころか8月にずれ込んでやっと予約が取れた友人もいる。
 そんな中で、6月中旬までには一日100万人の接種が可能となり、若年層も予約・接種を開始する、という説明に誰しもが疑問に思ったはずだ。
 その発言が具体的で正しいのであるならば、まだ予約が取れずに泣いている高齢者、予約が8月にずれ込んでいる人は、前倒しで予約・接種できるのであろうか。それが解決しなければ、若年層に接種が可能となる、ということは言えないはずである。
 ワクチンは足りているのか、入荷は滞っていないか、従事者は確保できているのか、さらにそれ以前に予約システムはまっとうに動いているのか、電話もネットもそれを支える態勢が整っているのか、ここの入口のところが詰まっているのである。
 予約がまだできない高齢者にとって、さらに若年層との熾烈な予約合戦に勝てというのであろうか。とんでもない話である。
 若年層の予約や接種を遅らせろ、といっているのではない。今、満足に予約が取れない状況、接種体制が整っていない状況が解消されない限り、先に進めることは混乱をさらに増すことにつながるという警告を発しているつもりである。
 何が何ではもオリンピック・パラリンピックの日程に合わせようとするから、無理と矛盾が生じて、高齢者が右往左往しているのである。
 首相の会見は頓珍漢である。そしてその矛盾を指摘できない記者というものも、現実感が希薄である。現実を踏まえない者同士がいくら会見の場を設けても、それは国民には通じない。
 ワクチンもオリンピック・パラリンピックも、今必要なものは決意でも願望でもない。具体的な対応・現実的な処置である。政治は高邁な理想なくしてできないが、具体性も併せ持たない人は携わってはいけないのだ。人の制裁与奪を握っていることに無自覚であるのは、犯罪である。

 オリンピック・パラリンピック強行、原発推進・新増設、再軍備などというようなリスクを国民に負わせることに最大限慎重・臆病でなければならない。「リスクを国民が負う覚悟を」、などという人間には政治を語る資格はない。


フォーレ「ピアノ五重奏曲」

2021年05月28日 22時03分29秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

      

 夜になって聴き始めたCDはフォーレの室内楽全集の第1集の2枚目に収められている「ピアノ五重奏曲」の第1番と第2番。1970年の録音。
 フォーレという作曲家はひょっとしたら音響の厚み、ということにはあまり志向は無かったのかもしれないと思う。ピアノ四重奏とピアノ五重奏とに音の厚みに差を感じない。それよりもヴァイオリン1本増えるということでの旋律の絡み合いの変化を楽しんだ作曲家だと感じた。その感じ方が未だに変わらない。
 旋律を織る糸の複雑な絡み合いに気を取られているといつの間にか、曲が終ってしまって、もう少し聴いていたかった、という感想をいつも持つ。それがまた聴きたくなる魅力の一つなのだということを理解するようになった。
 フォーレはピアノのソロの曲も面白いが、室内楽も楽しい。


本日もワクチン予約電話はつながらず

2021年05月28日 17時16分31秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 昨日に続いて横浜市のシステムで個別接種の予約電話をかけて続けているが、本日もつながらない。先ほどつながったと思ったら「本日の予約は終了しました」の音声。これほどひどいやり方はないと怒っても、妻の分の「予約」をしないわけにはいかないので、人質を取られているようなもの。癇癪を起こすわけにもはいかない。
 区内の少し離れた病院で昨日から電話予約の受付を始めたが、こちらも話し中ばかり。申込は午前中だけなので、午後にかけてみたら「電源が入っていません」とのこと。
 電話を受けるほうもたいへんであろう。これは同情する。
 1年前にかかったかかりつけ医ではいったん受付はしてもらったが、実際に接種ができるかどうか未だはっきりしない。受付けた分のワクチンが入荷したら、電話をしてくれることになっているが、かかってこない。申込み人数がかなり多いようで、足りない場合も想定される。一か所だけの申込みで安心してしまうことはできない。
 本日も電話を50数回かけたが、どこもつながらずに夕方になってしまった。

 この予約の在り方自体が、大きな問題を内包しているとしか思えない。ワクチンそのものの数が確保できているのか、予定通り入荷しているのか、従事する人間の数が足りないのか。そもそも高齢者に電話やネット予約をさせるという方法を考え付いたことが間違いの始まりと私には思える。

 これより昨日からの編集作業の再開。