ただの備忘記録

忘れないように記録を残します。忘れるから記録に残してます。そして、その記録が役立つといいかな。

武士道エイティーン

2011年06月28日 | コラム

文庫本がまだ出てないため図書館からハードカバー本を借りて来ました。

これまでの2冊では、香織と早苗の二人が交互に登場しましたが、今作では4つの短編が間に挟まって、それぞれ別の人物が過去を語ります。
短編は独立した物語であったり、剣道の歴史的背景が語られたり、短編同士が連動していたり、本編の一部になっていたりします。

香織と早苗の二人も高校3年生。それぞれ離れた学校で剣道に打ち込みます。
そんな中、早苗にトラブルが起こり試合に出られるかどうかも分からない。そこで吉野先生が秘策をもって、なんとか団体戦に放り込みます。
香織の方は個人戦絶好調。しかし、東松学園女子剣道部はかなり危うい試合運びを続けます。期待を背負っていた美緒も香織とギクシャクし始めて、チームに貢献できなくなっていた。
夏のインターハイ。福岡南は順当に、東松学園もなんとか全国に駒を進め、大阪で対決することになる。団体戦の先鋒は美緒とレナ、大将戦は香織と早苗の対決となる。
個人戦では決勝で香織とレナの因縁の対決が行われます。

夏が終わると、それぞれが将来を見据えることになります。香織は警察官に、早苗は進学を考えます。
しかし、翌年出会った二人は全く違う立場になっていた。

まだまだ終わらないような終わり方。とにかくいろいろなことを想像させて終わります。
ちょっと寂しい終わり方かもしれません。


武士道セブンティーン

2011年06月20日 | コラム

誉田哲也の著書「武士道セブンティーン」が届きました。その日に読んでしましました。

前巻では最後に早苗が九州へ転校し、数ヶ月後に再会を果たして終わりました。
こちらはその少し前、空港での別れのシーンから話が始まります。

文体はまったく同じで、香織と早苗となって本文が綴られます。
離ればなれになりながらも、それぞれの学校で大きな試練を経験します。
そんな中でそれぞれの剣道も変化を見せます。

前巻では香織が自分の剣道を見失いましたが、今度は早苗が自分の剣道について道を切り開きます。
強豪校に入ったものの「勝つためには何をしても良い」という部の姿勢に何度も疑問をぶつけます。しかし、自分の実力を考えると部を変えるほどの力はない。そこで悩み続けます。
そして、最後には香織のアドバイスもあり、早苗が実力で部を変えようと大胆な行動に打って出ます。
果たしてその企みは成功するのか。また、もう1つの大きな決断の行方は・・・

という訳で、面白おかしく楽しめました。
また次の「武士道エイティーン」も読みたいのですが、こちらは文庫本がまだ出てません。しばらく我慢いたします。


武士道シックスティーン

2011年06月17日 | コラム

娘に剣道への興味を出させるため、Twitterで剣道漫画のオススメについて聞いてみたところ、「武士道シックスティーン」を教えて貰った。
Amazonで見てみると2つの漫画が出ていた。そして、原作本とDVDまで登場。しかも原作はその後の2冊もある。

筆者は誉田哲也。来月から始まる気になるドラマ「ジウ」も彼のものだった。俄然興味を覚えてとりあえず文庫本の「武士道シックスティーン」を購入。

届いた翌日が休みだったので読んでしまいました。
剣道をする二人の少女が中学生の大会で出合い、次に同じ高校で同級生として出会います。
香織は3才から竹刀を握り、警察官で剣道の指南をする父や、剣道場に通う兄と一緒に育ちます。宮本武蔵を敬愛し、相手を斬ることにこだわります。
早苗は中学になってからとりあえず剣道を始め、自分自身の成長を楽しみに竹刀を振るいます。しかし、香織に勝ってしまうのです。

そんな二人が再会し、ライバルとしてまた仲間として成長する物語です。
章ごとに二人が交互に主体となった文章なので読みやすいでしょう。心情が全部表に出てくるので、彼女たちが同じ場面でどういうことを考えていたのか判りやすく話が進みます。

一気に読んでしまったため、次の「武士道セブンティーン」も発注しました。