ただの備忘記録

忘れないように記録を残します。忘れるから記録に残してます。そして、その記録が役立つといいかな。

漫画の現場の経理の仕事

2020年04月22日 | コラム

漫画制作の仕事を離れてもう半年になろうとしています。
現在は簿記1級の勉強をしながら、次の仕事を探しています。できれば経理の仕事をしたいと思っています。

記憶が薄れないうちに、漫画の現場で経理として必要な仕事や、データとして整理しておきたいものがあって、独自にデータベースを作っていました。
漫画の現場を管理する上で何か参考資料になるものが残せたらと思っています。
自分がやっていた仕事の中から紹介していきます。


★経理(一部人事関連)

・給与計算(締日〜支払日)
 給与計算をする上で従業者名簿を作成し、個人情報の整理が役立ちます。
 扶養家族によって計算が変わりますし、誕生日を把握しないと厚生年金の介護保険料の計算ができません。
 時間管理のためタイムカードが必要ですので、退勤管理アプリを使っていました。
 また、出勤簿を付けておくと社会保険や雇用保険の手続きに役立ちます。休日日数や残業時間、有給休暇の管理もします。
 給与のデータは賃金台帳に集計しておきます。1月から12月で集計しておくと源泉徴収票の作成ができます。

・有給休暇日数の計算(期末〜期首)
 有給休暇日数は、入社から1年ごと、もしくは期首に一括して計算し直します。
 勤務日数を把握するため出勤簿を利用します。

・請求書の管理・発行(締日以降)
 請求書を正しく発行するために売掛金と買掛金の管理を補助簿で行います。
 売上は漫画やイラストの原稿を入稿した時点で発生し、売掛金とします。漫画原稿の場合、入金は雑誌掲載の後となります。数ヶ月後になることもあるので、出版社毎、各原稿毎に売掛帳で集計しておきます。
 連載作品のある出版社は請求書を起こす必要がないのですが、単発の仕事の場合、請求書を発行します。
 外部発注で作画作業や3Dモデリングを依頼することがあります。原稿やデータが入稿(納品)されたときに、仕入と買掛金が発生しますので、買掛帳で管理します。
 在宅勤務のアシスタントの場合、それぞれが個人事業主となりますので所得税の源泉徴収をします。消費税の対象にならない事業者がほとんどかと思いますが、請求書では消費税込みとしておいた方が良いようです。

・源泉徴収票の作成(12月〜1月)
 所得税は1月〜12月までの源泉徴収分を集計します。返金等がある場合、12月の給与計算に組み込んでいましたが、給与計算後にしてもかまいません。税務署には1月末までにデータを送る必要があります。

・厚生年金の算定基礎届(7月)
 給与台帳と出勤簿を持って、年金事務所に届出をします。1年間の勤務実態の確認が行われます。

・税理士との打ち合わせ(月1回)
 実際は税理士事務所の担当者との打ち合わせでした。
 担当者がどこまでやるかによって、経理担当者の仕事の内容も変わります。
 源泉徴収票や算定基礎届などお任せすることもあります。
 私自身はスタジオ内の現金管理と給与計算が主な仕事だったので、会社全体の経理業務は税理士事務所の担当でしたので、試算表は税理士事務所から送られてきます。

★人事

・面接・採用
 求人票の作成、面接の段取り、面接後の採用準備など。
 採用者の従業員台帳を作成します。

・社会保険・雇用保険の手続き
 パートや社員の増減によって、早急に加入や喪失の手続きが必要です。
 退職者の再就職や失業保険の手続きに必要な書類は早急な対応が必要です。

・従業者用の住居の手配
 社員寮として賃貸住宅の管理をしていました。
 対象の物件を選定し、社員と現地を確認した後、会社名義で契約します。管理台帳を作成していました。

★総務

・備品管理
 経理として現金を管理しているので、スタジオ内で使用する消耗品の発注や管理をします。
 紙、インクなど作業に必要な消耗品だけでなく、清掃道具やお茶などの飲み物も必要です。
 作業中に糖分が必要になるのでお菓子も常備していました。
 当初、備品の管理台帳も作っていましたが、実務的ではありません。最低限、切らしてはいけない備品のリストを作成し、数量が減ったら購入という手順にしていました。

・清掃業務
 従業者全員で毎朝行っていました。室内、トイレ、台所など。
 当番表を作成していました。

★データ管理

・原稿の管理
 漫画の原稿はデジタル化されていました。
 紙の原稿も一部ありましたので、それらは作品毎、話数毎に封筒に入れて仕分けておきます。
 デジタル化された原稿は、データ用のサーバに保管し、適時DVDや外部のHDDにバックアップを作成します。クラウドを使うのも良いかと思います。

・契約書の管理
 取引先との契約書はファイリングして管理します。
 契約期間や契約内容を一覧で管理できる台帳を作成していました。

・作品の管理
 作品の履歴を管理するためのデータベースを作っていました。
 売掛帳を補助する役割もあります。作品がいつどの雑誌に載ったか確認することで、原稿料の入金時期が確定しるからです。
 後にHPなどで作者の履歴を作るときに役立つと思って過去のデータも調べていました。


経理をしていると付属の事務作業もありますが、お金の出し入れに関わる作業もほとんど仕事の範疇となっていきます。
この他に、作画のアシスタントの仕事も手伝っていました。また制作進行としてデータの工程管理もしています。これらのお話もいずれ書けたらと思います。


社内の連絡用にLINEを使っていました。
会社からの連絡も一斉に伝えられますし、体調不良で休みの人もLINEで連絡をします。

現在だと新型コロナウイルスの対策で自宅作業をしているアシスタントの方も多いかと思います。
LINEのようなアプリを使ってチャットもできますし、ビデオ通話もできます。グループ通話もできるので、簡易的な遠隔会議も可能です。
データの共有にはクラウドが一番分かりやすいと思います。ただし、データの上書き順を間違えてしまうといけないので、手順の確認は重要です。

クラウドを使ってデータ共有するときの注意点として主なところは以下の3点です。
・共有のフォルダにデータを放置しない。(データ上書きの防止)
・共有フォルダで送るデータと受け取るデータは明確に分ける。(作業工程を明確にする)
・作業前と作業後のデータは数日残しておく。(それ自体がデータのバックアップとなる)

作業したデータを誤って上書きしないように最大限注意を払います。
また、いずれそれらも詳しくお話しできればと思います。


漫画の制作スタッフ

2019年11月22日 | コラム

先月まで5年間、漫画の制作スタジオでスタッフとして働いていました。
経理事務として入社し、作業マニュアルの作成、仕上げの手伝い、作画データの管理をしていました。
作品の内容については書けませんが、漫画の現場でどんな作業が行われているのか、書き記しておきたいと思います。


私のいた現場は、ネームはアナログ制作で、それをスキャナで取り込んで、以降の作業をデジタル化していました。
まずは、全体的な作業の流れを確認してみます。

【漫画制作の全体の作業の流れ】

①ネームの作成
 漫画家がストーリーを考えてネームを作成します。
 ネームは簡略化された絵でストーリーの進行や構成を確認するために作られます。段階を踏んでストーリー、演出、コマ割り、台詞が決まっていきます。
 出版社の編集者との打ち合わせにもネームが使われています。

②デジタル化
 ネームをスキャナで取り込んで、パソコン上でデジタル作業をするための準備をします。
 コマ割りもパソコン上で作業して、各コマにネームを割り付けます。

③作画作業
 ネームの絵はかなりラフに描かれていますので、下書きや清書が行われます。
 下書きは、どこに何を描くかを決めたり、スタッフへの作業指示として描かれることもあります。
 各コマの絵を清書して完成させていきますが、デジタル作業では背景、人物、書き文字を別に描いて重ねます。

④仕上作業
 清書が終わった絵の線のはみ出しを修正したり、トーンの貼り付けなどを行います。
 絵を重ね合わせているので、マスキングをしたり正しく重ね合わせが見えるように補正をします。

⑤入稿作業
 漫画の作業をしたデータを入稿用のデータに出力します。
 デジタルデータはメールで送信して、入稿が完了します。


ざっと全体の流れを確認しました。
作業は漫画家とスタッフの連携作業になっています。
その中でスタッフに任される作業がいくつかあります。

【スタッフの作業】

①作画作業
 漫画家が下書きをしたものをスタッフが清書をする場合、逆にスタッフが下書きをして漫画家が清書をする場合があります。
 例えば、人物のポーズを漫画家が下書きとして描き、スタッフが服を清書したり、また、背景や小物をスタッフが描いて、漫画家が演出を加えてコラージュしたりということがあります。
 作画スタッフは、アナログとデジタルの両方の作業があると思っていいでしょう。
 デジタル作業の現場では、原稿用紙に直接絵を描くことはありませんが、絵の構成要素を別々に描いて組み合わせることができるので、作画スタッフは背景だけ、小物だけを描くことがあります。
 漫画家が描いた線をなぞって清書の線で描き直すということもあります。

②仕上作業
 作画ができないスタッフでも、仕上げならできるということがあります。
 ゴミ取り:スキャンしたときに埃や汚れが画面に表示されるので、それらをクリーンナップします。
 素材の貼付:パーツで分けられた絵は、素材として残されているので、使い回しができます。それらを貼り合わせます。
 作画の補正:線のはみ出しを直します。絵の重ね合わせの修正やマスキングをします。
 ベタ入れとトーン:影の部分にベタやトーンを入れたり、服装や背景にトーンを入れます。

③3Dモデルの製作
 漫画の小物や背景を3Dモデルで作成したり、構図に合わせて配置する作業があります。
 小物や背景を3Dモデルで用意するメリットはかなり大きく、角度を自由に変更できるので、同じ場面でも背景を描き直さずに構図を変更することができます。
 3Dモデルの作成に時間がかかったり、レンダリングで綺麗に漫画用の線が表現できないことがあるので、下書きとして簡便に利用することもあります。

④管理作業
 デジタル作業では、誰がどの作業をしているのか、また作業とデータを段階的に管理する必要があります。
 素材管理:デジタル作業では過去に作成した絵のパーツを素材として残して置くことで、何度でも使い回しが可能です。素材を整理して、検索しやすくしておくのも重要な作業です。
 スタッフの管理:スタッフが増えると事務的な作業も増えます。
 作業マニュアル:スタッフの作業の知識や質を揃えるため、また作業の流れを把握するためにもマニュアルは重要です。

このほか、私のいたスタジオでは、昼食と夕食を作ってくれる調理スタッフがいました。
私自身は上記の仕上作業の簡便なところと、管理作業をしながら、経理と人事の業務をしていました。

デジタル作業の中でも3Dモデルは特殊だと思いますが、非常に便利な機能でありながら、時間も手間もかかる作業であり、締め切りのある連載作品だとコストが折り合わない部分でもあります。
漫画専用の3Dデータもありますので、データの製作は行わず、データを購入してレイアウトする作業になるかもしれません。

管理作業は専任スタッフを置くよりも、誰かが兼任するケースが多いのではないかと思います。


アニメの現場もスタッフの作業が細かく分かれていますが、漫画の場合、製作期間が短いためあまり役割分担が多くありません。
それでも、作画だけがスタッフの仕事ではないため、特にデジタル作業の現場であれば経験のない人が参加することも可能だと思います。


漫画「脳内ポイズンベリー」

2016年06月20日 | コラム

映画を観たかったのだけど、観れなかったのがずっと心残りだった作品だった。
原作漫画を見つけたので早速購入してみました。

その第一話、なんの説明もないまま脳内会議の場面から始まり、主人公のいちこが行動を起こします。そして、なんの説明もないまま終わってしまう。
そして2話目でようやく脳内会議という言葉が出てくるけど、対した説明もないまま話が進んで行く。
そんな置き去りな状態なのに面白い。2つの世界が同時に進行しているのに、大きな温度差があって、なのに面白い。
2巻まで読んだのだけど、現実世界ではドンドン泥沼な恋愛が進行する。それを常に脳内会議の面々が話し合い、叫び、行動を支配して、結果ダメな方向へと流されていく様が、完全にギャグになっている。
その計算された作りに感服する。でも、面白い。ドロドロしているのに笑える。そんな漫画は初めてだ。

これは映画も観てみたい。キャストが面白そうやったしね。


武士道

2016年04月25日 | コラム

まんがで人生が変わる! 武士道: 世界を魅了する日本人魂の秘密 (単行本)

前々から不思議に思っていたことに色々と解答を与えてくれる本でした。

そもそも、武士道とは何か。という、単純な解説本ではなく、欧米に対して日本人の精神性が西洋列強に劣らないものだと証明しようとして書かれています。
武士道は、武家社会の中でルール作りがされ、法律や文章ではなく、常識としてはぐくまれる。そこには仏教、神道、儒教の教えが取り込まれています。
そして、武士道では7つの徳が重要な柱となります。義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義。
武家社会では、君主と臣下の関係が最重要であり、その関係を守るために重んじられた徳こそが武士道なのです。
武家社会が終わり、刀を失っても、その精神は大和魂として受け継がれているとされています。

とても分かりやすく、漫画と解説文で構成されていますが、文章量が少ないのですぐに読めてしまいます。
日本人として、何が日本人なのか知っておくのは良いことだと思います。


【本】マスカレード・ホテル マスカレード・イブ

2015年01月02日 | コラム

年末年始の時間を使って東野圭吾の本を2冊読みました。

マスカレード・ホテルは、東京の高級ホテルを舞台に、警察が潜入捜査をするというもの。
宿泊客の人間模様を描きながら、徐々に事件の全体像が明らかになっていきます。その焦らし方は見事な感じで、最後に急展開が待ち受けています。伏線も多数あるようで、実は二つだったりして。

マスカレード・イブは、主人公は同じ二人だけど、二人が出会う前を描いています。こちらは短編集のようになっています。
それぞれに、刑事になり、フロントクロークになって間もなくというところから始まって、ゆっくりと近づきます。
そして、最後のシーンは、マスカレード・ホテルへと繋がっています。

登場人物が非常に魅力的に描かれていて、シリーズ物としても面白いだろうなと思わせています。
しかし、全く違う職業の二人なので、潜入捜査という強引な展開はもう無理でしょうね。なかなか二人を出会わせるのは難しいかも。


【本】アンのゆりかごー村岡花子の生涯ー

2014年08月25日 | コラム

アンのゆりかご―村岡花子の生涯―(新潮文庫)をKindleで読みました。
NHKの朝の連ドラは途中から見たのですが、随分と脚色されていることに作者が嘆いていたようなので、気になって原作を買ってみました。
この本を書かれたのは花子の孫である村岡恵理氏赤毛のアン記念館・村岡花子文庫」の館長をされています。

確かにTVでは描かれていない部分があり、実際にはその時代の多くの作家や著名人との交流をしながら翻訳活動をされていたようです。
また、家族構成も異なっています。甲府の学校の話も全然違いました。

村岡花子を簡単に紹介すると、第二次大戦の最中に「赤毛のアン」の翻訳を始め、生涯のうちにモンゴメリの作品を16冊も翻訳しています。
貧しい家に生まれた「安中はな」は本が好きで勉強ができたため、父が東洋英和女学校に入学させます。学費のかからないお世話係の給費生でした。英語の授業について行くため必死に勉強し、図書室にある英語の本をすべて読んでしまいます。
女学校時代に英語の家庭教師をしたり、卒業後は婦人矯風会で編集の仕事をしながら短歌の投稿をしたりしていましたが、「子供も大人も楽しめる家庭文学」を志します。
本格的に翻訳活動を開始するのは、結婚後、長男を失ってからです。関東大震災の後、出版社兼印刷所を設立させて「王子と乞食」を刊行します。
ラジオで「子供の新聞」を担当し、「ラジオのおばさん」と世間で親しまれるようになります。
そして、第二次大戦が始まった頃、カナダ人の宣教師から一冊の本を託されます。「戦争が終わったら翻訳して出版して欲しい」と。それが「赤毛のアン」でした。
赤毛のアンも戦後にすんなりと出版された訳ではありません。翻訳に6年を費やしたものの、出版までは更に7年の月日が掛かってしまいます。そして、その後の7年で10冊のアン・シリーズを出版します。

文章は、歴史の教科書を読んでいるような感じで、淡々と花子の生涯を綴っています。それがかえってテンポ良く読み進めることになったように思います。
5時間ほどかかりましたが、爽やかな気分で読み終えることが出来ました。


アメーバピグ始めました

2011年09月20日 | コラム

一週間ほど前からアメーバピグをやってます。
最初はある人のブログを読みたいだけでしたけど、ついでにキャラを作ってみました。

アメーバピグはピグと呼ばれるアバターを使ってチャットができるシステムで、ピグを着せ替えたり部屋を模様替えするためのパーツが沢山あります。ピグの顔のパーツも細かく設定が可能で、なかなか似せることは難しいかもしれませんが、それなりの雰囲気には近づけることができるでしょう。
ピグのように細かく設定ができるアバターには愛着が沸きます。町もきれいに作り込まれていて、人の動きがとても分かりやすく頻繁です。全体に女性が多い印象で、50代まで各世代が揃っているようです。

まずはシステム的な面を見ると、衣装や家具の購入にはアメGという仮想通貨が必要です。1000アメGは1050円で購入します。
帽子(かつら)、上着、下着、靴、手持ちのグッズという感じで、重ね着もできます。一揃えで1000アメGほどになります。
基本無料だから。一月1000円とか2000円で遊べると思ったら安いのかも。そんな感じでファッションを楽しんでる人が多いように思います。

そのゲームの中でも大きなシステムがピグライフで、農村で作物を植えて収穫して料理を作って楽しみます。これをメインに遊んでいる人も多そうです。
作物や料理の種類も多くて楽しめますが、順次クエストが発生して目的を与えてくれます。庭にも柵やテーブルや花壇を配置して、みなさん思い思いの庭造りを楽しんでいます。

さて、オンラインのコミュニティですから、そこには独特の文化が生まれます。ゲーム毎に異なる文化があります。
アメーバピグでは、他人のプロフィールを見ることができるのですが、そこで気づくのが年齢を書いている人が多いということです。「アラサー」とか「アラフォー」とかアバウトですが、会話でもごく普通に年齢を聞かれますし、そういう会話を見かけます。
また、「未成年NG」という記述もあり、世代毎に会話を楽しみたいということなのでしょうか。
RPGなどのオンラインゲームではタブーのような会話が、まず先に行われているところが不思議で面白いです。

時間帯によって活動してる世代が異なるのも特徴で、18以上と18未満のエリアも分かれています。
部屋や畑を公開していると、お互いに行き来ができますので、そこで出会ったり出入りを繰り返して、お話しして友達になります。
コミュニケーションのサポートとして、友達登録をすると台帳が作られます。部屋や畑を手伝ってくれた人も台帳で分かります。
畑仕事もおしゃべりもずっとやってられそうです。

問題点としては、無料でアメGがもらえるという宣伝をしてる輩がいます。
見てみるとFXの宣伝で、ようするにアフィリエイトで小遣い稼ぎしている連中で、これらのピグがほぼ全域に紛れ込んでいます。
サポートのブログにも同様の不正な書き込みがあるにもかかわらず、運営はまったく対処をしていません。
毎日のようにイベントなどの更新があるのはすごいことだけど、サポートをおろそかにしているとどこかで大きな失態が生まれるかもしれない。

とは言え、リピーターというか継続している人々は多数いるようなので、課金システムが安泰であれば、セキュリティのミスでもない限りは失敗はなさそうですね。企業とのコラボアイテムなども積極的にやっているので、街もテーマパーク化しています。
ミッキーやプーさん、ドラえもんというキャラクタや、タレントとのコラボもあって、企画には積極性があります。ただし、アイテム類はお金が必要なので楽しむ方はそれなりの出費が必要なようです。

話のネタに覗いてみるのも良いかも知れませんが、時間を決めてやらないととんでもないことになります。中毒性高いです。


武士道エイティーン

2011年06月28日 | コラム

文庫本がまだ出てないため図書館からハードカバー本を借りて来ました。

これまでの2冊では、香織と早苗の二人が交互に登場しましたが、今作では4つの短編が間に挟まって、それぞれ別の人物が過去を語ります。
短編は独立した物語であったり、剣道の歴史的背景が語られたり、短編同士が連動していたり、本編の一部になっていたりします。

香織と早苗の二人も高校3年生。それぞれ離れた学校で剣道に打ち込みます。
そんな中、早苗にトラブルが起こり試合に出られるかどうかも分からない。そこで吉野先生が秘策をもって、なんとか団体戦に放り込みます。
香織の方は個人戦絶好調。しかし、東松学園女子剣道部はかなり危うい試合運びを続けます。期待を背負っていた美緒も香織とギクシャクし始めて、チームに貢献できなくなっていた。
夏のインターハイ。福岡南は順当に、東松学園もなんとか全国に駒を進め、大阪で対決することになる。団体戦の先鋒は美緒とレナ、大将戦は香織と早苗の対決となる。
個人戦では決勝で香織とレナの因縁の対決が行われます。

夏が終わると、それぞれが将来を見据えることになります。香織は警察官に、早苗は進学を考えます。
しかし、翌年出会った二人は全く違う立場になっていた。

まだまだ終わらないような終わり方。とにかくいろいろなことを想像させて終わります。
ちょっと寂しい終わり方かもしれません。


武士道セブンティーン

2011年06月20日 | コラム

誉田哲也の著書「武士道セブンティーン」が届きました。その日に読んでしましました。

前巻では最後に早苗が九州へ転校し、数ヶ月後に再会を果たして終わりました。
こちらはその少し前、空港での別れのシーンから話が始まります。

文体はまったく同じで、香織と早苗となって本文が綴られます。
離ればなれになりながらも、それぞれの学校で大きな試練を経験します。
そんな中でそれぞれの剣道も変化を見せます。

前巻では香織が自分の剣道を見失いましたが、今度は早苗が自分の剣道について道を切り開きます。
強豪校に入ったものの「勝つためには何をしても良い」という部の姿勢に何度も疑問をぶつけます。しかし、自分の実力を考えると部を変えるほどの力はない。そこで悩み続けます。
そして、最後には香織のアドバイスもあり、早苗が実力で部を変えようと大胆な行動に打って出ます。
果たしてその企みは成功するのか。また、もう1つの大きな決断の行方は・・・

という訳で、面白おかしく楽しめました。
また次の「武士道エイティーン」も読みたいのですが、こちらは文庫本がまだ出てません。しばらく我慢いたします。


武士道シックスティーン

2011年06月17日 | コラム

娘に剣道への興味を出させるため、Twitterで剣道漫画のオススメについて聞いてみたところ、「武士道シックスティーン」を教えて貰った。
Amazonで見てみると2つの漫画が出ていた。そして、原作本とDVDまで登場。しかも原作はその後の2冊もある。

筆者は誉田哲也。来月から始まる気になるドラマ「ジウ」も彼のものだった。俄然興味を覚えてとりあえず文庫本の「武士道シックスティーン」を購入。

届いた翌日が休みだったので読んでしまいました。
剣道をする二人の少女が中学生の大会で出合い、次に同じ高校で同級生として出会います。
香織は3才から竹刀を握り、警察官で剣道の指南をする父や、剣道場に通う兄と一緒に育ちます。宮本武蔵を敬愛し、相手を斬ることにこだわります。
早苗は中学になってからとりあえず剣道を始め、自分自身の成長を楽しみに竹刀を振るいます。しかし、香織に勝ってしまうのです。

そんな二人が再会し、ライバルとしてまた仲間として成長する物語です。
章ごとに二人が交互に主体となった文章なので読みやすいでしょう。心情が全部表に出てくるので、彼女たちが同じ場面でどういうことを考えていたのか判りやすく話が進みます。

一気に読んでしまったため、次の「武士道セブンティーン」も発注しました。