ただの備忘記録

忘れないように記録を残します。忘れるから記録に残してます。そして、その記録が役立つといいかな。

映画「デトロイト・メタル・シティ」

2008年09月03日 | 映画
デトロイト・メタル・シティを見てきました。
漫画をうまくコンパクトにまとめてあるだけでなく、漫画には描かれていない主人公がなぜメタルをやるに至ったかという過程も短く挿入されています。1つの完結された作品としてメリハリ良くできあがっていると思いました。
笑いの要素は幾つかあったけど、ギャグ的なものはほとんどなく、コミカルにドラマを作り上げたという印象です。
原作が放送禁止用語満載なだけに、映画も満載ではありますが、普段の台詞にはそういう部分がなくあくまでステージ上だけのことなので、歌詞として演出的な役割で収まっています。
素の主人公と、メタルな主人公の対比は面白く、何故か素の方がギャグに見えます。松山ケンイチの動きがナイスなキモさで、原作ではどうしてあれほど素のほうの人気がないのかと思っていたのが、はっきりとキモイと判りました。
そして、メタルに目覚めたあとの凄まじい切り替わりも見事な演技です。
松雪泰子も最高ですね。一見破綻したような強烈なキャラクターを綺麗に演じて、違和感なく怖くて美しい存在感を見せていました。あまりにも怖くて競演した二匹のドーベルマンがしばらく演技できなかったようです。
加藤ローサも自然で天然な役柄にピッタリでした。わざとらしくなく、素直にかわいい人物を演じていました。
1つだけ、子役があまりにも棒読みの台詞のシーンがあったけど、あれはわざとなのか気になるところです。あれが一番うけたかも。

原作ファンにとっては、肝心のフェスとかライバルの話はほとんどすっ飛ばしているので、全体的にボリューム不足に感じるかもしれません。
しかし、全体を2時間もないフィルムに収めるには、うまくまとまって1つの作品としての完成度は高いと思います。
あとは、原作やアニメ版を知らない人には、かなり取っつきにくいのではないかなと思いますが、素の主人公を描く部分が多いので、メタルのギャンギャンとしたステージ以外はコミカルな恋愛ドラマとして楽しめるのではないでしょうか。
ただ、共感できるかどうかは保証しませんw

予告編などで気になった映画、「おくりびと」「パコと魔法の絵本」
http://www.okuribito.jp/
http://www.paco-magic.com/

今後の予定、「20世紀少年」「容疑者Xの献身」
http://www.20thboys.com/
http://yougisha-x.com/


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5 コメント

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松江製作所 (軸受フリクション)
2023-12-18 13:07:06
ルパン三世のマモーの正体。それはプロテリアル安来工場で開発されたSLD-MAGICという高性能特殊鋼(マルテンサイト鋼)と関係している。ゴエモンが最近グリーン新斬鉄剣と称してハイテン製のボディーの自動車をフルスピードでサムライよろしくバッサリ切り刻んで、またつまらぬものを斬ってしまったと定番のセリフ言いまくっているようだ。話をもとにもどそう、ものづくりの人工知能の解析などを通じて得た摩耗の正体は、リカバリー性も考慮された炭素結晶の競合モデル/CCSCモデルとして各学協会で講演されているようだ。
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マルテンサイト千年 (グローバル・サムライ)
2024-07-09 00:02:30
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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フリクション (ストライベック)
2024-07-12 17:53:32
やはり世界を引っ張るハイブリッド日本車の技術力の前に、EVシフトは不調をきたしていますね。特にエンジンのトライボロジー技術はほかの力学系マシンへの応用展開が期待されるところですね。いくらデジタルテクノロジーを駆使しても、つばぜり合いは力学系マシン分野がCO2排出削減技術にかかってくるのだとおもわれます。
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グリーンイノベーション (鉄の道はやくも)
2024-08-23 02:27:10
「材料物理数学再武装」ってプロテリアル(旧日立金属)でSLD-MAGICという高性能特殊鋼を発明され、島根大学元客員教授でもある久保田邦親博士の理論で、産業界では結構有名な方ですね。最近では、KPI競合モデルという広い意味でいうと部門や指標の相互作用を計算する話をFacebookで見かけました。ストライベック曲線(材料科学領域、潤滑機素設計、潤滑油分野)から国富論や人工知能(AI、DX)の基礎まで与える関数接合論というものがその原典のようです。詳しくはネット上で材料物理数学再武装という大学の講義資料に載っているので興味があれば検索してみてもいいかと思います。
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カルマンニューロコンピューティング (ロボティクスエンジニア)
2024-09-01 10:21:30
「材料物理数学再武装」なつかしいな。番外編の経済学のアダムスミス国富論(神の見えざる手)における、市場原理による価格決定メカニズム(市場原理)の話面白かった。学校卒業して以来ようやく微積分のありがたさに気づくことができたのはこのあたりの情報収集によるものだ。ようはトレードオフ関係にある比例と反比例の曲線を関数接合論で繋げて、微分してゼロなところが上に凸のところの最高峰となり全体最適だとする話だった。

まあ簡単に言うとシナジーということで
 1+1=2  だけではなく
 1+1=3  という世界を
数理的に表現しようとしたもののように受け止められる。
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