ただの備忘記録

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AppleIDの使い方まとめ

2013年09月13日 | MacOS/iOS

iTunes Storeで映画や音楽を買うとき、また、App Storeを使ってiPhoneやiPadにアプリを入れる時、有料コンテンツを購入するには必ずAppleIDが必要です。
元々はアップルユーザーとして登録する際に必要なアカウントでしたが、今では有料コンテンツの決済に欠かせないものになっています。

そんなAppleIDですが、実は複数のIDを機能毎に使い分けたり、また、別々の端末に同じIDを使うこともできます。
AppleIDはとても柔軟な使い方に対応していますので、色々と紹介してみたいと思います。

1.ユーザー登録

アップル製品を購入するとユーザー登録を求められ、AppleIDを作ります。
その際にアカウントとしてメールアドレスを一つ登録し、パスワード(大文字と小文字の英文字と数字がそれぞれ入っていること)と、セキュリティのための質問を3つ選んでその答えを登録します。もちろん、生年月日や住所等の連絡先も入力します。

一つのAppleIDに、メールアドレスを複数登録することができるようになっています。ただし、AppleIDとして機能するのは一つだけです。
パスワードを忘れた時は、AppleIDを入力することでリセットを行うことが出来ます。その時に、登録したメールアドレスにリセット用のURLが記載されたメールが届きます。
セキュリティの質問を忘れた場合は、AppleIDの管理画面に入ってから「パスワードとセキュリティ」のページに移動して、リセットメールを送信します。

参照:https://appleid.apple.com/

AppleIDはメールアドレスがあれば複数作ることができますので、一人で複数のAppleIDを所有して、サービス毎に変更することができます。
後ほど詳しく説明しますが、家族で共有するIDを作ったり、複数の機器をまとめるIDを作ることができるのです。

2.iTunes Store/App Store

アップルにユーザー登録をして、iTuens StoreやApp Storeを利用するために一つのAppleIDが必要です。
クレジットカードを登録しておくと、自動的に決済に使われますが、登録しない(後で削除)で、iTunesカードで料金をチャージ(事前入金)して置くこともできます。
クレジットカードとiTunesカードは併用することが可能で、チャージしておくと先にそこから使用されます。カードをプレゼントされたら優先的に使うことになるのです。
また、App Storeでカードに記載されるコードだけを購入することができますので、メールでプレゼントとして送ることができます。

参照:http://www.apple.com/jp/itunes/gifts/

3.家族でアプリを共有する

数人の家族でそれぞれにAppleIDを利用することができますが、一つのAppleIDを共有して使うことができます。また、一台のiPhone/iPadで複数のAppleIDを使うこともできます。

一人でiPhoneとiPadを持っている場合、それぞれに同じAppleIDを用意します。App Storeであれば、両方に同じアプリを入れることが出来ますし、iCloudでは大事なデータを同期させて同じ内容にすることができます。
App Storeは購入したアプリを再度ダウンロードするだけでなく、同じAppleIDを持つ端末にもダウンロードしてアプリを使うことができます。端末の数に制限はありません。

三人の家族でそれぞれにiPhoneを所有している場合、App Storeには同じAppleIDを設定します。しかし、iCloudに同じAppleIDを設定してしまっては困ります。連絡先やメモなどのデータが同期して一緒になってしまうからです。
プライバシーとして分けたい部分には個別のAppleIDを設定し、共有するのはApp Storeくらいにして置いた方が良いでしょう。こうしておけば、誰かが買ったアプリはみんなで共有することができます。また、パスワードを一人が管理することで、誰かが勝手にアプリを購入することも防ぐことが出来ます。

App Storeでは、一つの端末で複数のAppleIDを使うこともできます。
家族で共有したアプリを購入しても、iBooksでは別々の本を買いたいということもあります。アプリの購入そのものがプライバシーに関わることもあります。
そこで、それらアプリや電子書籍を購入する前にAppleIDを切り換えます。App Storeのおすすめの一番下にあるAppleIDをタップするか、設定アプリのApp Storeの設定にあるAppleIDをタップしてサインアウトします。そして、改めてもう一つのAppleIDを入力します。

App Storeで複数のAppleIDを使って購入した場合、アプリのアップデート時に購入時のAppleIDが表示されパスワードを求めてきます。このときAppleIDを切り換えする必要はありません。

参照:Apple のサービスに Apple ID を使う

4.サービスでAppleIDを分ける

AppleIDが必要なサービスには、iTunes Store、App Store、iCloudなどがありますが、それぞれに異なるAppleIDを設定することが出来ます。
ただし、iTunes StoreとApp Storeについては一つの端末内では一つの設定になっており、iBooksも統合されています。

App Storeは、上記でも説明したとおり、個別のAppleIDと共有するAppleIDを混在させることが可能です。アプリを入れておきたい端末や、家族のプライバシーの切り分け状況に応じて使い分けると良いでしょう。

iCloudは、端末内のデータをバックアップして共有する機能です。そのため、使用者が違う家族の端末に同じAppleIDを設定してしまうと、連絡先(電話番号)やSafariのブックマーク、iWorksなどの対応アプリのデータが同期されて同じになります。
同じAppleIDを使って別々の端末にインストールしたアプリでも、iCloudのAppleIDが別であれば同期はしません。App StoreとiCloudのAppleIDが異なっても同期には支障はありません。

Find iPhoneは、当初は単独でAppleIDを設定できたのですが、現在はiCloudの中で機能をオン/オフするようになっています。
ただし、アプリの方は任意のAppleIDに切り換えることができますので、他人のiPhone/iPadを探すことも可能です。

これらの他に個別のAppleIDが使えるアプリには、FaceTime(アクティベート)、GameCenter、友達を探す、Remote(ホームシェアリング)があります。

iMessageは、AppleIDではなくメールアドレスを登録します。
同じアドレスを複数の端末に設定すると、それぞれに同じメッセージが表示されます。送信したメッセージも同様に表示されます。

5.iCloudからのリストア

iCloudについて、データのバックアップと同期という機能を既に紹介しました。
ここでは、リセットした端末にバックアップしたデータをリストア(元に戻す)する場合について解説します。

端末のバックアップについてはiTunesでも可能です。その際はiTunesのバックアップ設定で「自動的にバックアップ」の相手先を「iCloud」ではなく「このコンピュータ」に変更します。次に「手動でバックアップ」の項目にある「今すぐバックアップ」をクリックします。自動設定がiCloudのままで手動バックアップを実行してもアプリはバックアップされませんでした。
iTunesでのバックアップは、アプリをその時点の状態でコピーして残せるということです。旧バージョンのアプリを残して置きたい時や、リストアの時間を短縮するのに役立ちます。
iCloudでバックアップしたい場合は、設定をオンにして、端末を充電中にし、Wi-Fiが使える状態にします。この条件が揃えば自動的にバックアップします。iCloud対応アプリについては、データを更新して通信ができていたら同期が行われてます。

iPhone/iPadを買い換えた時、このバックアップからのリストアを行います。
購入後、初期設定の途中で、App StoreのAppleIDとiCloudのAppleIDを入力する画面が出て来ます。
ショップの店頭では、ダウンロードに時間がかかるため、そこはスキップして端末のアクティベーション(正規品としての認証)だけをしますので、自宅に戻ってから改めて設定することになります。
ここでの注意点は2つ。そのままでiCloudをオンにしただけでは同期をするだけになってしまい、アプリは元に戻りません。そして、リストアを行った場合は、アプリやデータは元に戻りますが、店頭で行った設定は消えてしまいます。
同じキャリア内でiPhoneの買い換えならば、メールの設定をバックアップからリストアしても問題はありません。しかし、NMPでキャリアが変わるとメールアドレスも変わるため、前の設定は使えません。メールのプロファイル設定を再度実行します。これはキャリア毎に違うため店頭でしっかりと手順を教えて貰いましょう。

リストアの手順ですが、先に端末をリセットして端末を初期状態に戻します。
端末を再起動させたら、初期設定の最初にWi-Fiを設定します。次に「iCloudバックアップで復元」を選択し、iCloudのAppleIDとパスワードを入力します。その後、リストアが始まるとApp StoreのAppleIDとパスワードを尋ねてきますので、これが済むと最新版のアプリが順次ダウンロードされて行きます。

参照:iPadの覚え書き(リセットとリストアの手順を書いてあります)

参照:人気ゲームアプリのセーブデータのバックアップ方法まとめ。新iPhone購入前に!(AppBank)