蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

マーラーサーン

2009-07-07 01:18:08 | テレビ・映画
日本でも多少話題になっていたであろう台湾映画『海角7号』を観た。
何故話題になったかというのは、日本人女優が主役だからだ。
それと、物語の重要な場面設定になっているのも日本人だからだ。

そのストーリーであるが、
台湾人と日本人の二つの恋愛話を軸に展開していく。
一つは、戦争時(戦後間もない)の恋愛。
そしてもう一つは現在の恋愛。

とはいえ、戦争時の恋愛が画面で描かれるわけではない。
戦争で引き裂かれた二人(台湾女性と日本人男性)の恋は、
男性が書いたものの結局は出すことのなかったラブレター7通で描かれる。
そのラブレターは男性の死後に家族がタンスの奥に発見したもので、
それを読んだ家族が、台湾の女性にあてて送ったというものであった。

しかし、いかんせん住所が古く、女性の住む場所が特定できないという状況。
そして、それを配達しようとしていたのが現在の主役男性(梁文音が演じる)。
このポストマンと恋に落ちるのが、日本人女優田中千絵となる。
これが現在の恋愛話。

この二つの恋愛話が絡み合い、
さらに日本人歌手中孝介の海辺コンサートのために、
その村でバンドを結成して前座を務めるという物語が加わり、
最後の海辺コンサートで大団円を迎えるという感じ。

この映画のテーマは「言葉」であろう。
届かなかった「手紙(言葉)」、
音楽に載せて伝える「歌詞(言葉)」、
そして、中国語(台湾語)と日本語。

とても微妙で繊細な感じがする。
最後には大団円だってわかっているのに、泣いてしまった。
ラストへの盛り上げ方もよくわかっていらっしゃる、って感じ。

それにしても、
地元住民はみな台湾語を話しているため、さっぱりわからない。
一応、字幕はついているんだが、全然読み方が違っている。
一番わかりやすい中国語を話していたのが、
日本人の田中千絵だというんだから、想像もつくだろう。

それと、彼女が酔っぱらって暴れたシーン。
気持ち、よ~くわかるねえ。
海外で中国人にまじって仕事をしていると、
あんなことを言いたくなったりするもんだよね~。
そこに強く共感をした。
(多分、日本で観てたらわからないと思いますが)

興味があったら観て頂戴。
損はしませんよ。

*題名は、映画を観るとわかります。

モテ期到来か?!

2009-07-05 17:00:41 | 杭州・杭州周辺
人は人生に何度かモテ期が訪れるという。
小学校時代の人もいれば、大学時代の人もいる。
中にはきっと老後の人生で到来する場合もあるだろう。
きっとそんなときには、「大器晩成ね」って評されるのだろうが。

しかし、ボクは今がモテ期なのかも。
だって、急にこのブログの閲覧数が増加している。

通常は1週間で700PV位で、
ちょっとがんばって1000を超えたりしたが、
何と先週一週間は1700を超えていた!!

何が起こったのだ?
突然ボクのブログフェロモンが文章から滲み出始めたのか?
それに悩殺クラッっとなってしまった婦女子が増加しているのか?
いきなり密かに「蛇口が取れた」非公認ファンクラブが結成されているのか?

でもみんな、
オレに近づくな。

火傷するぜ。
オレが。

痛い目を見るぜ。
オレが。

幻覚だって見るぜ。
もちろんオレが。

妄想の世界から帰ってこれなくなるぜ。
とうぜんながら、このオレ様が。

だから、オレに近づくな。

第7回 マークカフェの巻

2009-07-04 14:40:56 | 杭州カフェ探訪
調べものがあり浙江図書館に行った。
浙江図書館は黄龍体育館の近くで、
山を越えると南側は西湖になる。
少し歩くと、大きめなバスターミナルがある。
交通や人々の交錯するような場所とも言える。

そのためか、近くにはカフェがいくつかある。
しかし、今まではすでに紹介済みの両岸カフェやスタバばかりに行っていた。
なので、今回新たな開拓を目指し、初めての店へ。

店の名前は「Coffee Mark」(マークカフェ)。
バスターミナルから1本南に入った小さな道沿いにある。
そのため、大通りに比べて人通りが少なく静かである。
これはカフェとしては、いい立地環境だ。

店内はさほど広くない。
テーブルは7つ程度だ。
しかし椅子は全てソファで、
くつろぎを目的とする場合には最適。
その日、久々に頭を使った私にはちょうどいい。

店内の装飾もこじゃれていて、
テーブルにおかれたランプもかわいらしい。
水が入ったグラスも私好みのもの。
うん、いい感じだ。

いつものようにラテを注文。
その後食事の予定があったので、デザートは注文せず。

しばらくしてからラテが到着。
カップの大きさも小さすぎずちょうどいい。
ミルクの表面には、ちゃんと絵が描いてある。

一口飲んでみる。
とてもまろやか。
ややぬるめなのは気になるが、
不満になるような問題ではない。
はっきりいって、おいしい。

店内はうるさくもなく、
かといって、寂しくもない。
そして、ラテの味もまずまず。
十分落ち着ける空間だ。

また一つ、お気に入りになりそうなカフェを発見。

かゆいところに手が届く国

2009-07-01 00:34:30 | 日本・東京
それが日本。

皆さんは日本の文化レベルの高さを知らない。
中国なんぞにすんでいると、これを如実に感じる。
先日日本へ初めて行った中国人もレベルの差を実感したらしい。

高速道路を走る車が皆ピッカピッカであることに驚き、
料理店でのウエートレスの心配りに思わず涙をこぼす。
これは本当に世界に誇るべき日本の文化だ。
店員のちょっとした態度に怒っているなんて贅沢の極みである。

そして、先日の日本一時帰国のときに驚いた。
関空からの移動で、新大阪から久々に新幹線に乗った。
もちろん乗ったのは「のぞみ」。

3人座りの通路側の席について、
駅で買った柿の葉寿司を食べ、
一息ついていた時のこと。

窓際の席の人がトイレに立った。
その後、ふとそちら側の足下に目がいった。
なんか、ある。
なんだ、これ?

おっ、
コンセントじゃん!
すっげー!!
ここからパソコンを繋げて、
携帯電話が充電できる!!
なんじゃ、こりゃ~。

しかも、周りを見ても意外と使っている人が少ない。
なんて、余裕をぶちかましているんだ。
中国人だったら絶対にここぞとばかりに充電しまくるはず。

日本は本当に洗練されている。