蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

買い食いはいけません

2006-09-30 23:42:10 | 中国食文化
と、学校の先生に言われた記憶ない?
もっと丁寧な言葉だろうけど。

ここ中国ではそんな呪文は何の役にも立ちません。
だれもかれもが買い食いしまくり。
男も女も老いも若きも食いまくり。

原宿のクレープみたいに甘ったるくない。
マックのハンバーガーみたいに可愛くない。

肉まん、ソーセージ、栗、スイカ、羊肉串・・・
道ばたに展開される屋台達。
そこに群がる中国人。
あれやこれやと注文をつけて、
その場を離れるときにはもうすでに食べている。
気を許すとお金を払っている途中に食べている。

ばっちり化粧をしていようが、
おしゃれな服を着ていようが、
かっこいい彼氏と歩いていようが、
そんなことにはお構いなし。

羊肉串なんて1本じゃない。
片手に3本、両手に6本。
ばくばくばくばく食べている。

でも、
10年前初めて中国に来たときに見た、
油条(もの凄い長い揚げパンみたいなもの)を人差し指と中指の間1本に、
中指と薬指の間に1本、がっちり挟んで食べながら自転車で爆走する女子高生は見てないし、
巨大ひまわりの花の部分を小脇に抱えて、種をひたすら食べまくっていたおばちゃんもいない。

中国も昔よりちょっとは良くなったのかな?

*写真は西湖にかかる「蘇堤」。蘇東坡が杭州の知事だったときに築いたと言われる堤。休みの日になると人でごった返します。ちなみにトンポーローは、蘇東坡が客に振る舞ったことで有名な杭州名物。

通過儀礼、その名は「通関」。

2006-09-27 00:45:56 | 中国食文化
酔っぱらってます、今。
その理由は、いわずもがな。

今日はある会議の打ち上げということで、担当者たちで食事へ。
勤務先の近くにある鍋屋さんに。
初めはわきあいあいと楽しい食事が進行していたはず。

しかし、そこに悪魔登場。
優しくも何ともない悪魔出現。
その悪魔は、通過儀礼「通関」を主張。

「通関」とは、元々は税関を通るという意味。
しかし、ここではそんな意味は全くない。
お酒の席ではもう意味は一つしかない。

そう、乾杯。
ひたすら、乾杯。
しかもこれは通過儀礼。
生け贄となる獲物が必要。

ある一人が、参加者一人一人とお酒を一気に飲み干す。
今日は、7人が参加。
つまり、一人で立て続けに6杯飲み干さなくてはならない。

もちろん、事はそう簡単ではない。
自分以外の人間が「通関」をしているとき、
自分と乾杯をする番になったら、
自分も一気に飲み干さなくてはならない。

6杯+α=∞。

頭痛い・・・

桃井かおりは大丈夫か?

2006-09-25 00:34:01 | 杭州・杭州周辺
危うい「Made in Japan」。

今、中国では化粧品のSK-Ⅱが話題沸騰中。
悪い意味で。
何だか、中国で禁止されている物質が入っていたとかで、返却の嵐。
本格的にやばいかもしれませんよ。

さらには、食品もやばい。
これまた中国の基準値を超えた物質があれやこれやあって、検査不合格の嵐。
例えば、冷凍サンマ・落花生・魚肉ソーセージなどなど。
「○の素」の醤油まで不合格。

さらにはさらには、杭州カルフールで販売していた寿司に検査のメスが。
まあ、色んな菌がうじゃうじゃと出てきたようですよ。
ボクは絶対にそんなところでは恐ろしくて寿司なんて買いませんから、大丈夫ですけど。
回転寿司も怖くて行けないな。

大丈夫か、日本製品。

いや、その前に中国の食品も十分やばいとは思うんだけど。

歌え、高らかに。

2006-09-23 01:44:18 | 邦楽・洋楽・中国楽?
カラオケに行った。
杭州では有名なカラオケ店「銭櫃」へ。
いつもの食事に行くメンバーとともに。

ここは2度目。
昨年の年末にも行った。
ここはとても綺麗。
ロビーはまるでホテルのよう。

そして驚くべき事に食事が付いていて、
しかもバイキング形式。
つまり、食べ放題・飲み放題(アルコールは別)。
茶館もそうだが、なぜかこの形式多し。
杭州人には食べ放題がお似合い?

さて、我々は6時半に入店。
まず、食事をたくさん取って入室。
所狭しと食事を並べまくる。
一方、曲を入れ続ける女性もいる。

はじめは
普通に歌を歌って、
食事をして、
おしゃべりをして、
という、どこにでもある風景。

ところがある瞬間、
それまで静かにしていた女性が、突如崩壊。
のりのいい曲がかかった途端に、ダンシング開始。
さらには他人のマイクを奪い、絶叫歌唱。

なんじゃ?
みな一瞬あっけにとられたものの、
あとは、全員が大爆笑の大暴走。

それから約2時間、狂ったように歌い躍りまくる。

終了は11時過ぎ。
アルコールが一滴も入っていないのに、あのハイテンション。
返す返すも恐るべき中国女性。
というか、我が同僚。

大丈夫か、このままで?

*写真は杭州市内にある胡雪岩故居の壁にあったレリーフ。どうや当時の杭州市内の様子を描いているようで、画像資料として貴重。手前には店が並んでいます。

燃えろ!!階級闘争

2006-09-22 14:15:28 | 杭州・杭州周辺
こりゃもうお家芸。

こちらは何でも★がつく。
ホテルは当然。
5つ星・4つ星・3つ星など。

タクシーにも★がつく。
こちらは3つ星が最高級。
星をもっている運転手のタクシーの上には星がついている。
サービスがどう違うのかは、乗った事無いのでわからない。

基本的にはサービス業関係には星が多いようだ。
よくいくスーパーの店員にも星がある。

そして、今日。
郵便局に行ってみた。
ふと、窓口の横を見ると、担当者の名前と写真のあるプレートがおいてあった。
その下には★印が。

担当した彼女は二つ星。
確かに丁寧に質問に答えてくれていた。
だけど、正直言ってあんまり違いは分からない。
一体全体、何を基準にしているのか分からない。

彼女は星二つ。
でも、よーくみると一つ剥がした跡が・・・
基準は何だ?
彼女は何をしたんだ?
ちょっと、気になる。

*気になるといえば、河坊街にマックが建設中だった。ショック。

敵が来る

2006-09-20 01:10:20 | 杭州・杭州周辺
今から二日前、
昨日までの雨が上がり、秋晴れの気持ちのいい日のこと。
その朝、杭州市内では警報が響き渡った。
かなり大きな音の警報が響き渡った。

防空警報。
昨年も同日に警報が鳴っていた気がする。

一体何から、身を守るのだ?
一体どこから、攻撃を受けるのだ?
一体・・・?

2日前。
9月18日。

それは、満州事変の日。

ゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴン

2006-09-15 10:37:39 | テレビ・映画
ゴーンゴーン、ゴーンゴーン。
つい歌った人、歳が分かります。

韓国ドラマ』。
宮は中国語で「ゴン」。
日本語では「みや」。
韓国語では知らない。

はじめて、韓国ドラマを鑑賞。
ちょっと前に、『宮』はこちらで人気があったらしい。
テレビの視聴率ランキングみたいなので1位だった。
ちょっと遅れて、「海の勇者」を購入し鑑賞。

ストーリーは、現代にもしも皇室があったらという話。
で、主役は皇太子と皇太子妃なんだけど、
皇太子は高校生で、普通の学校(映画科専攻)に通っている。
イケメンくん(写真右端)で、女の子達にきゃーきゃー言われている。
彼のご学友も当然、お金持ちの御曹司(なんか、『花より男子』みたい)。

皇室の事情から、皇太子に嫁さん欲しいねなんてことになって、
皇太子には彼女がいたんだけど、
どういうわけか、先代の皇帝が勝手に嫁さんを決めていた。
それが、写真右から二番目の彼女。
彼女は同じ高校なんだけど、美術科の明るい性格だけど、勉強はいまいちの女の子。
その子が突然皇太子妃になることになって・・・・・
さらには皇太子の元カノや事情があって廃太子されていた元皇太子がイギリスからもどってきて、
しかも、彼が皇太子妃にほれちゃって・・・・
さらにさらに、元皇太子を皇帝にするべく暗躍するその母親が・・・・

もりだくさんの内容。
でも、あっという間に見てしまった。
「海の勇者」だけに、途中音がなくなったり、
吹き替えだったのに、韓国語になったりしたけど。

面白いね、これ。
特に皇太子妃、めっちゃかわいい!!(また、それか)
調べたところ「ユン・ウンヘ」っていうらしい。
他に何出ているか知らないけど。
彼女のかわいさにひかれて最後までみてしまった。
ときおり、長澤まさみに似てたりするし。
見ながら「かわいいなあ」とつぶやいていたりする。
ちょっと、怖い。

彼女の家族がまたいい。
お父さんは主夫で、お母さんが家庭を支えている。
お母さんは保険の勧誘をしている。
お母さん、ちゃっかりしてます。
娘が皇太子妃になって宮に出入りできるようになるやいなや、皇室の人たちを保険に勧誘。
凄いです。
弟は弟で、お姉ちゃんのことずーっと「ブタ」って呼んでるし。

でも、韓国ドラマの神髄をちょっとみたかも。
あのすれ違いの連続。
毎回毎回すれ違っては誤解して怒っている。
おまえ等いい加減気づけよ、っていうほどの鈍感さ。
他のはみたことないけど、そんな気がする。
だって、一昔前の日本のドラマってそんな感じだったし。

日本ではまだやっていないらしいですね。
やれば、人気出るんだけど。
それとも、内容が皇室で韓国ドラマはNHKが牛耳っているからだめなのか?

お兄ちゃん、強すぎます。

2006-09-14 01:21:53 | テレビ・映画
香港映画『龍虎門』。

小さい頃、諸事情により生き別れた兄弟が、ひょんなところで再会。
兄弟の父ちゃんは「龍虎門」っていう、「カンフー虎の穴」の師匠。
てなわけで、二人とも強い。
はじめは二人はなんとなく敵味方っぽいんだけど、
まあ色々複雑な事情が絡み合い、最終的に協力しあって敵を倒す。

っていうよくあるストーリー。
っていうよりストーリーなんてどうでもいい。
ヒロインっぽい女の子も登場するけど、
そんなものは、まったくもってどうでもいい。

映画の80%近くは闘いの場面。
ひたすらカンフー。
あくまでカンフー。
いちずにカンフー。

ヌンチャク、
三節棍、
素手、
スリッパ、
ビーチサンダル、
そこらへんにあるものは全て武器。

映像自体はそこかしこにハリウッド映画の影響が。
日本料理屋は、ハリウッドの考えるオリエンタリズム。
その日本料理屋での集団戦闘シーンは、
まさに『マトリックス・リローテッド』のときのネオとスミス。

でもね、面白かった。
お兄ちゃん強すぎるし。
すっきりするぐらい強いね。
最後にはカタルシス感じちゃうぐらい強いね。

ちなみに、この兄弟、
兄はドニー・イエン、弟はニコラス・ツェー

日本ではいつやるんでしょうねえ。
興味があったら、見てみて。

ジャイアン王国

2006-09-10 16:02:32 | 杭州・杭州周辺
世界は全て自分のもの。

自分の考えは絶対に正しい。
自分の行動は間違っていない。
自分の発音は標準語である。

これが、中国人の基本的な考え。
思考・行動・倫理の基準が全て自分。

日本では例えばケンタッキーに隣のコンビニで買った弁当を持ち込んだら、
「お客様、当店は持ち込みは禁止です」
なんて言われるはず。

ところが、
中国では持ち込みは当然。
誰も何にも文句を言わない。
それどころか、コップを頼んだりする。
外で買ってきた飲み物を飲むために。

でも、これって案外合理的。
お父さんは定食が食べたい。
子供はケンタッキーが食べたい。
日本だと両方を満足させるのは難しい。
中国だと全くもって問題なし。
夫婦円満、仲良し家族。
(そのわりにはよく喧嘩しているけど)

だけどさ、
家具売り場の机の上で、
仕事するのはよくないよね、やっぱり。


*そんなこんなのジャイアン王国にやってきて、今日でちょうど丸1年。全くネタがつきない恐ろしい国だ。

*なぜか、中国人にもらった「とれたてみかんクッキー」(松山土産)。

じんわり日本増殖中

2006-09-08 01:41:23 | 中国食文化
じんわりと、
それとなく、
ひっそりと、
日本が導入されている。
特に食べ物関係で。

昼食にめんどくさいのでパンを買って、
パソコンを打ちながら食べることがある。
でも、こっちのパンって、はっきり言って、まずい。
近所のパン屋の金券をもらったけど、まだ余っている。
だって、グッとくるものがないんだもん。

しかし、努力の結果、ようやくまともなパン屋を発見。
最近はもっぱらそこで買うことにしている。
値段は少々高めだが、そんなものは気にならない。
値段通りの商品を出してくれるんだから文句なし。

そしてそこであるものを発見。
それは、

 「抹茶パン」

おお!!
思わず感嘆。
迷わず購入。

そんで、
この間、スターバックスに行った。
買い物がてら、ちょっと寄ってみた。
すると、そこでまたもや発見。

 「抹茶ケーキ」

さらには、

 「抹茶スムージー」

何?
抹茶ブーム到来?
「抹茶スムージー」、結構うまいし(試飲)。


ところで、
パンが上のような状況で、
以前ピザを食べたときもとてもまずく、
だもんで、想像するに、ケーキとかもきっとまずいはず。
そもそも挑戦する気にもなれない。
すんごい色遣いなんだもん。
なんでホールケーキの上にピンク色と紫色が見えるの?
あんなので誕生日祝われてもうれしくないかも。
なんか、呪われているみたいになるよ、きっと。

でも、中国にもおいしいお菓子はある。
それは、「ダンター」。
もともとは香港菓子らしいんだけど、こちらでもポピュラーな感じ。
写真にのっている、右下のまるい食べ物がそれ。

上海では専門店もあり、ボクは上海に行くたびに必ず買っている。
帰りの電車で食べてたりする。
だけど、杭州にはその専門店はない。
非常に残念。

なので、杭州でまともなダンターを食べようと思ったら、
ケンタッキーにいくのが一番手っ取り早い。
しかもケンタはダンターをいろいろアレンジするチャレンジャー。
ノーマル味のほかに、コーヒー味を出したりしていた。

そして、今の限定ダンターは、「小豆入りダンター」。
どう?
なんかすでに日本の香りが少しするでしょ。

でもこれだけで驚いては行けない。
その名前がすごい。
初めて広告で見たときビックリした。
思わず広告を凝視してしまった。

その名も、

 「大納言ダンター」

参った。
大納言って・・・

すっかり日本が増殖している。

それに写真でもわかると思うけど、
今、ケンタは「お茶犬」パワープッシュ中。