蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

アメリカに行ったぞ!

2010-10-25 09:21:58 | 日本・東京
といっても都内だけど。

両親の知人のお誘いにより、
両親や私・妹家族等とニュー山王ホテルにブランチに行った。

旧山王ホテルは、戦前には、
二二六事件のときに、青年将校等に占拠され、司令部となった場所である。
戦後、アメリカ軍に接収されたが、1983年持ち主に返され、
その代替地として現在の地が日本政府から与えられ、ニュー山王ホテルとなったのであった。

なので、あそこはアメリカなのだ。
その証拠に、敷地内に入るためには身分証明書が必要。
運転免許証でもいいのだけれど、
我々は事前から連絡がありみなパスポートを持って行っていた。
折角なので、パスポートを提示して、ホテルの中へ進んだ。

一歩踏み込むと、
もうそこはアメリカ!
内装もそこに充満する香りも、まさにアメリカ!
もちろん、客のほとんどがアメリカン!
思いっきり、アメリカ~ン!

レストランに入っても、当然アメリカ!
ああ、昔行ったアメリカのホテルビュッフェの香り。
最近は、中国のニンニクやら何やらが混じった香りしかかいでいなかったから新鮮。

早速、食べ始めた。
狙いはローストビーフ。
やっぱり、洋風ビュッフェの華はこれでしょ。
サラダなんかはすっとばし、いきなり食す。
ん~、うまい!

途中、「にば~い、にば~い」でおなじみの、
東関親方(高見山)ご一行様が食事にやってくるなど、
嬉しい誤算もあったりして。
お相撲さんって、やっぱり、ものすごく大きいね。

てなわけで、東京でのアメリカ体験。
思わず、お土産にホテルのコースター(写真)買っちゃった。
お値段、12ドルなり。



もう忘れてる・・・・

2010-10-19 00:03:10 | 中国・その他地域
ずいぶん前の遠い彼方。
そういえば、鄭州のあと、北京に行ったんだった。
しかも、鄭州のことは書くのがめんどくさくなって書いていないし。

ちょいと北京の話だけでも。
といっても、鄭州から夜に着き、
残された時間は翌日の午前中のみ。

というわけで、北京発の人と一緒に、故宮に行った。
私はたぶん15年くらい前に行ったことがあるっきり。
しかも、当時は外国人料金があった時代。
今は昔でございます。

なので、新鮮でした。
デジカメのない時代に行ったので、
今回はまるで初めてのように写真を撮りまくった。
見方もずいぶんかわったし。

で、この写真。
一番有名な太和殿のもの。
みなさんもどこかで見たことがあるはず。

一見何のことはない写真だけど、
実は大変貴重な写真なのです。
わかります?

故宮は言わずとしれた世界遺産。
天安門広場の前の誰でも知っている場所。
中国人のみならず、
世界中から観光客が訪れる北京随一の観光スポット。
当然、たくさんの観光客でごった返している場所。

というわけで、わかりました?
この写真のすごいところが。

そうです。
人が写っていないのです。
合成でも何でもなく、ホントにいません。
そもそも合成する技術ないし。

では、なんでかというと、
我々が見学していると、
突然軍人・警察によって人払いが行われたからです。

その手段は、さすが中国公権力。
観光客を大声でどなりつけ、
場合によっては思いっきり押し出していました。

どうやらどこかの国のお偉いさんが故宮見学に来たいからということのようでした。
しばらくしてから、何台もの車が故宮の中へと入っていきましたから。

まあ、やり方はいかにもでしたが、
私にとっては大変ありがたい写真が撮れました。
どうぞ、みなさんもよく見てやってくださいな。

ちびりんこ、旅にでる。

2010-10-11 23:07:57 | ちびりんこ
かれこれ半月ほど前のお話ではある。
個人的に久しぶりに杭州へ渡った。
仕事関係一切なく、完全プライベートで渡った。

しかし、今回はいつもとは違う。
杭州なんて自分の庭のようにわかってはいるが、
そんなこととは関係なく、
気を緩めることが出来ない事情があった。
それは、わずか4ヶ月のちびりんこを連れて行くという使命である。

これまで電車に乗って遠出をしたことがない「箱入りちびりんこ」が、
成田空港までスカイライナーに乗り、50分近い長旅をするどころか、
飛行機に乗って、外国へと行こうというのだから無理もなかろう。

その日は、朝から雨が降っていた。
朝5時半に起き、
早々にミルクを飲ませ、
万全の体制をとるために、
上野駅までは贅沢にもタクシーを使った。
ベビーカーを含め、荷物が多いのだから仕方あるまい。

無理矢理起こして連れて行ったため、
幸い、スカイライナーの中では熟睡だった。
車内では騒ぐどころか、声すら上げなかった。
なんて、いい子なんだろう。

成田空港に着き、荷物を預け(この時、持参したベビーカーも預けた)、
ひとまず、乗り心地の悪そうな空港仕様のベビーカーに乗せて、
金属探知機や税関を通り抜け、搭乗口へ向かった。

まもなく、優先登場が始まり、
優先登場の権利を有していた我々は、
颯爽と機内へ足を踏み入れた。

その日は空いていたこともあり、
航空会社の計らいで、
最後列の席で、しかも前列にも誰もいないという席を準備してくれた。
これなら多少泣いたとしても、最小限度の迷惑ですむはずである。

しかし、本当の心配はこれからだ。
離陸時は気圧の変化により、
耳がぶわ~んとなる。
大人ですら気持ちが悪いのだから、
況んやちびりんこをや、である。

私はちびりんこが泣き叫ぶことを覚悟し、
ちびりんこを抱っこしたまま、離陸に備えた。
天候の都合上、出発時刻よりやや遅れて出発することとなった。
私としては、さっさと飛んでほしかったが、それは致し方ない。

しかし、天は我に味方せり。
待っている間に、ちびりんこが寝始めたのである。

それでも安心は出来ない。
気圧の変化で耳がぶわ~んとなり、
ぐずり出す可能性があるからだ。

ついに、離陸の時がやってきた。
飛行機が滑走路をスピードを上げて進む。
前方が浮き、ついに機体が宙に舞った。
ぐんぐんと高度を上げていく飛行機。
それとともに、私の耳もぶわ~んとなっていった。
さぞかし、ちびりんこも苦しかろう。

・・・ん?
寝てる。
すやすやと気持ちよさそうに寝てる。
安心しきった顔で、熟睡している。

結局、彼が再び起きたのは、
高度も安定し、機内食が運ばれるようになった頃であった。

その後もCAさんやトイレにやってきた乗客に対し、
笑顔を振りまき、皆を和ませるという、
高等外交術を難なく使いこなし、
一切騒ぐことなく、平穏無事なまま杭州へ到着した。

う~ん、なんて手間のかからないいい子なんだろう。
一体、誰に似たのだろうか。

というわけで、ちびりんこは今杭州滞在中である。


*杭州の国際便ロビーが変わっていた。びっくり。

なんか違う

2010-10-07 16:35:10 | 中国・その他地域
何かが違うんだよね。

間違っているわけではなく、
言っていることは至極最も。
そりゃそうさ、っていうこと。
もっと言ってやってもいいくらいなこと。

だけど、何かが微妙に違和感。

ちょっと見えにくいかもしれないけど、写真を見てもらいたい。
これは鄭州のバスの中に貼ってあったプレート。
運転席の斜め上、
つまり、乗客皆が見える位置に貼ってあった。

これは何かというと、
「駕校」からの乗客への注意事項。
「駕校」とは、自動車教習所のこと。
だから、これは、自動車教習所から、
乗車中についてのありがたいアドバイスってことになる。

たとえば、
「運行中は席を立たないように」とか、
「網棚の上の荷物が落ちないように」とか、
乗客の安全を守るための注意事項などが考えられる。

だけど、これはそうじゃない。
乗客の安全とは全く以て関係ない。

それは、
「請保持車内清潔」。
(「車内を清潔に保ちましょう」)

間違っていないけどさあ、
だけど、なんでわざわざ自動車教習所が。
なんか釈然としない気持ちになった。