蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

テレビっ子魂復活

2006-07-31 01:25:03 | テレビ・映画
ボクはテレビっ子。
かつて女子高校生に、
「ホンットに、テレビっ子だね」
と半ば呆れられた経験を持つ私。

日本に帰ってきてから暇さえあれば、テレビを見ている。
(か、マンガを読んでいる)
完全にニートくん。
それどころか、保険の関係で扶養家族に。
完全に憧れのヒモ生活。

しかし、これも仕事の一環。
何せ情報を仕入れておかないと、中国で日本人の権威失墜。
今やネットのせいで、学生たちは日本のドラマをかなりのリアルタイムで見ている。
なんか、違法っぽいが。

というわけで、いろいろとドラマを見てみた。
いやいや、日本のドラマはしっかりしてるね。
大陸のドラマは、まあいい加減なもんで。

見た中でお気に入りは、
下北サンデーズ』『結婚できない男』『マイ☆ボス、マイ☆ヒーロー』の3本。
すべてコメディーなんですけどね。
シリアスなのは見てないな。
まあ、夏ですし。
シリアスは暑苦しいからね。

特に『下北サンデーズ』は、東京圏以外の人間や小劇場系に興味のない人には、さっぱり面白くないだろうというのが、いい。
だって、この間なんて、ケラみのすけが、ナゴムの話してたんだよ。
さらに、ケラが出演者に「有頂天って知ってる?」っていうし、
ケラとみのすけの説明に「劇団健康」って言葉が出てきてたし。
うーん、ステキ。

さらに、上戸彩がかわいい!!
あのおでこがいい。
「しゃべる白イルカ」っぽさに拍車がかかっている。

ところで、この脚本、河原雅彦なのね。
最近、とっても売り出し中感があるね。
たまたま見た『アキハバラ@ディープ』(TBSで夜中やってた)の脚本も彼だったし。

なんだか、日本のドラマも面白いことになってますな。
(『サプリ』は金子ありさが脚本だったので、期待していたのですが・・・)

えらい人に会う

2006-07-26 16:39:23 | 日本・東京
すっかりブログをさぼってます。
連日の外出のせいです。
そして、日本はネタが少ない。
うーん、やはり中国はネタの王国だ。

さて、本日仕事の関係上、
皇居の近くにある漢学で有名な大学に行って来ました。
そこで、どういうわけか理事長さんにも会ったわけです。
自分の大学の学長にすら会ったことないのに。

理事長室は流石です。
とっても眺めがよい。
12階ですから。
しかも、外面は一面ガラス張り。
最近目の前に大きなビルができたので、見えなくなったようですが、
以前は皇居を見下ろすことができたそうな。

どうも中国に行ってから普段は会うことのない人とあることがあります。
中国ではある超有名出版社の常務(ナンバー2)と普通に会話。
話した内容も『すすめパイレーツ』だの『デスノート』だののマンガの話。
なにせその方、少年Jの編集者だったらしいのです、私が子供の頃。

中国では
「日本に帰ったらごちそうして下さい」と勝手なお願いをしたのですが、
なかなか日本に帰ってきたら連絡できませんねえ。
忙しそうですから。

さて、次はどんな「えらい人」に会えるのか。
楽しみです。

いずれにしても、どんなときでも私はなめたカッコをしているんですが。
今日も大学へうかがったとき、
「学生が何の用?」という目で初め見られましたから。

綺麗な国ね、日本って

2006-07-19 01:59:32 | 日本・東京
一時帰国中の私。
なんだか、中国生活慣習が少し顔を出してたりします。

にしても、綺麗な国だね、日本は。
成田空港に降り立ち、まず空港の綺麗さに感心し、
さらにリムジンバスに乗って帰る途中にも感嘆。

バスは思った通り渋滞に巻き込まれました。
高速道路には様々な色の車がぎっしりと。
時間はもう夜。
日もすっかり沈んでいました。
みなライトをつけて走行。

窓の外を何気なく見ていた私は思わず目を見張りました。

 「車が輝いている!!」

ヘッドライトを浴びた車たちが反射しているんです。
多少ホコリがかぶっていても反射しています。
それにみんな綺麗に一糸乱れず走行。
道路自体も美しいし。

ああ、ステキ。
中国ではあり得ない。

すんごい汚い車に、
すんごい凸凹の道。
めちゃくちゃな運転のタクシーに、
信号なんかお構いなしの歩行者たち。

ホントに、綺麗な国ね、日本って。

やっぱり可愛かったかも

2006-07-14 00:55:44 | テレビ・映画
あのぉ、ずいぶん前の話ですが、前言撤回します。
張柏芝、可愛いです。
張柏芝、美しいです。
無極』(プロミス)のときは、そうでもないと思っていましたが、
今回認識を改めました。

最愛天生購物狂』。
2006年に公開された香港映画。
主演が彼女、張柏芝。

デパートのブランド品売り場に捨てられていた主人公・方芳芳。
そのせいかどうかは知りませんが、まあ、買い物好き。
いや、病気です。
買い物しまくり症候群(正式名称しりませんが、なんとなくわかるでしょ?)
その彼女が通った病院の医者が写真にも写っている財津一郎みたいなおじさん。
名前は、劉青雲
CMでもよく見かけます、この財津さん。
で、実はこの人も病気。
優柔不断で、選択肢があるとまったくもって何も決められない人。
この二人を軸にさらに、財津さんの友だちの大金持ち(財津さんも大金持ち)の男と、
財津さんの元カノが絡んでいく。
もちろん、彼らも病気。

早い話が、ドタバタラブコメ。
最後の30分間なんて、めちゃくちゃ。
爆笑してました。

もともとラブコメって好きなんですよねえ。
なんだかんだ言って、よく見てる。
気が付くと借りてみてたり、うかうかしてると一人でも映画館に行っていました。
一番好きなのは『ノッティングヒルの恋人』かな。

『ノッティングヒルの恋人』はヒュー・グラントの友人たちが変態揃いでいい味を出していましたが、
この映画は中心の4人がとてもいい味を出しています。
この絶妙なバランスが、映画を面白くしてます。
特に財津さんは、すばらしい!!

日本でやることになったら是非見てみて下さい。

魯迅への道-Road to Lu Xun-

2006-07-13 07:32:12 | 読書・書籍購入
さて、購入本の整理整頓。

いつも通り、史料から。
1.『北史』全10巻(中華書局)
 二十四史制覇の道のりはまだまだ遠い。

2.中国古典文学叢書『文選』全6巻(上海古籍出版社、2005年)
 かつて出版されていたものの第二版です。標点本。もちろん、李善注。

3.『開元天宝遺事・安禄山事跡』(中華書局、2006年)
4.『大唐新語』(中華書局、1984年)
5.『隋唐嘉話・朝野僉載』(中華書局、1979年)
6.『明皇雑録・東観奏記』(中華書局、1994年)
7.『封氏聞見記校注』(中華書局、2005年)
 これらは歴代史料筆記叢刊というシリーズの中の唐宋史料筆記部門の一冊。とりあえず、唐に関係するものを購入。

8.『龍龕手鏡』高麗本(中華書局、2006年)
 これも第二版。それにしても、かつてこの本を論文で利用したことがあるなあ。懐かしさのあまり、考えずに購入。

9.『玉函山房輯佚書』全5巻(広陵書社、2004年)
 書店で発見するやいなや、手に持っていた他の本を全て捨てて購入。佚文研究には必須なんだよねえ。続修が欲しいな。

10.『鐵琴銅剣楼蔵書題跋集録』(上海古籍出版社、2005年)
 中国歴代書目題跋叢書の一つ。しかし、こんな叢書が出版されているところが凄い。

11.『洛陽伽藍記校箋』(中華書局、2006年)
 洛陽伽藍記は前回も別のを買ったんだけど、こっちのがよさそうなので購入。

12.『唐五代韻書集序』(中華書局、2005年第二版)
 ほとんどが切韻と広韻。様々な残本を載せていて非常に有益。編纂者はこの道の第一人者といってもいい周祖謨。

さて、工具類だ。
13.『唐人軼事彙編』上下(上海古籍出版社、2006年)
 唐人が人物ごとに並び、登場する史料が列挙されているという代物。2700人近くが集録されているらしい。すごい。

研究論文などなど。
14.李零『中国方術正考』(中華書局、2006年)
15.李零『中国方術続考』(中華書局、2006年)
 「方術」と書いてあると反射的に・・・・・

16.『彩図本 中国古天文儀器史』(山西教育出版社、2005年)
 いいんだこれが。文章は難しそうだけど、何がいいって、カラー写真で天球儀だの、漏刻だのの写真や図がふんだんにあって。

17.胡宝華『唐代監察制度研究』(商務印書館、2005年)
18.梁銀景『隋代仏教窟龕研究』(文物出版社、2004年)
19.張弓主編『敦煌典籍と五代歴史文化』(中国社会科学出版社、2006年)
 これらはなんとなく勢いで。

*写真は魯迅の二十四史専用(!)の本棚。

蚊ァハンター

2006-07-11 17:37:44 | 杭州・杭州周辺
大霊界。

何度も言うが、ここは6階。
エレベーターはないが、まぎれもなく6階。

にもかかわらず、大量の蚊が訪れる。
来なくていいのに、やってくる。
どこからともなく、やってくる。
ぶんぶんぶんぶん、やってくる。

蚊を殺すのも上手くなってきた。
あまりそんな技術を磨きたくはないが。

なんでそんなに蚊が飛びまくっているのか?
家の中で。
答は簡単。

「老房子」だから。

また、それか!!

そもそも隙間が多すぎる。
いや、隙間と言うよりは、
窓と壁の関係性が間違っている。

取り付ける位置間違っているでしょ?
隙間じゃないよ、これはもう。
だって、窓枠の周りに全面的に新聞紙つめて、
さらにガムテープ貼ってるんだから。

おかげで、蚊は入り放題。
時には他のお客様も。
蠅やら蛾やらは、当然のこと。
この間なんか、緑色の物体が。

カサカサカサカサ。
スルスルスルスル。

あ~らあなたはトカゲちゃん。
一体どこからいらっしゃったの?
そしてどこへ行ってしまったの?
彼(彼女?)だけの通い路があるみたい。

もういい加減他のものは来ないで欲しい・・・

*この蚊取り線香、効き目バツグン。

うめ、日本料理

2006-07-08 00:34:06 | 中国食文化
あこがれの接待。
それもこっちがやる。

自分より年上で地位も名誉もある人を食事に招待するって、なんか大人。
駄菓子を500円分大人買いをしたとき以来の感覚。

で行ったのは日本料理「木の蘭」。
杭州にはいくつも日本料理屋があるけど、ここは最高級。
いつも同僚といっている「金田中」は食べ放題で58元。
「木の蘭」は188元。
格が違います。
「木の蘭」と「金田中」。
店名でも差が感じられます。

それがうまいんだよ、とても。
普通に刺身食えるし。
普通に天ぷらうまいし。
普通に焼き魚の種類豊富だし。
さんま、ししゃも、たら、鮎などなど。

もちろん、梅酒も日本製。
日本酒だって当然ある。
1階にはカウンター席だってありやがる。

食ったね、たらふく。
食べ放題だから、アン肝おかわりしたし、
ウニだって何回もおかわりしたよ。
茶碗蒸しも旨かったね。

大満足君。
ご満悦ちゃん。

帰ってきてから歯を磨いたんだけど、
あの、イクラを食べたあとの生臭さ。
久しぶりの感触。
あの生臭さがこんなに新鮮に感じるなんて。

杭州に来たときは是非一度行ってみて。


*今西湖のまわりは蓮花が盛りです(ホントはもうちょっとあとなんですが)。で、写真は蓮花の人形。なんだこりゃ?

消失

2006-07-07 01:03:57 | 杭州・杭州周辺
中国では店の回転が速い。
といっても、
渋谷の回転寿司のような客の回転のよさではない。
店自体の回転がとてつもなく速い。

この間まであった店が、
いや、昨日まであった店があっという間になくなっている。
まるで夜逃げでもしたかのように、全てがなくなっている。

繁盛しているとかしていないとかは、見た感じ余り関係なさそう。
繁盛していたはずの店でも、あとかたもなく消え去っている。
繁盛してなさそうな店は、なぜか生き残っていたりする。
理屈がわからない。

ともかく、私の行ったことのある食堂でもすでに何軒もが撤退している。
あそこに食べに行こう、
なんて思っていってみると看板が外されていることなんてざらにある。

 「いつまでもあると思うな親と中国の店」

中国で暮らす以上、このことを頭の片隅に留めておかなくてはならない。

そして、このルールは店だけに止まらない。
銀行だって例外ではない。
何の予告もなく支店が消失している。
ある日突然、営業が停止されている。

先日、私の口座を開いた銀行へいつものように足を運んだ。
愕然とした。
なくなっている。
何の説明もなく。

日本では考えられないサービス状態。
私が愕然とした翌日、
同僚の奥さんも呆然としたらしい。

中国生活は全くもって油断がならない。


*写真は向かいの団地にかかっていた花環。どなたかが亡くなったのでしょう。「義父大夫」「安息」の文字が見え、真ん中には「奠」の文字が。合掌。

レジャー博につっこんでみる

2006-07-04 01:22:16 | 杭州・杭州周辺
7月になりました。
暑いよ、こっち。
連日38度を超える酷暑。
夏は始まったばかりなのに、どうなるんじゃ。

こんな夏真っ盛りの中、杭州ではレジャー博覧会が開催中。
4月から10月までの半年間。
ローカルテレビでは、しょっちゅう特集を組んでたりする。

しかし、周りにいった人はいない。
行きたいといっている人もいない。
何だか、空回っている感強し。

当然、ボクも行ったことないし、興味もなし。
でも、パンフレットには興味津々。
レジャー博が始まる前にホテルからもらってきたパンフ。
もちろん、日本語バージョン。

いつだかこのブログでつっこんだ杭州観光案内ほどではないが、
やっぱり奇妙な日本語たちが。


「総投資額が35億元であり、面積が3000畝であり、六つの青い湖水と・・・」


ああ、やっぱりあったお金の説明。
一番大事な主張ポイント。
ああ、やっぱりわからん面積単位。
「畝」って。
田んぼ?
これが、いわゆる「ムー」なんだけど、日本人にはわからんって、この単位。


「レジャー博覧テーマパークは濃厚な人文精神で生活を楽しくさせ、人間を簡単な物質享受からもっと高い精神享受まで飛ばします」


フラーイ。


「レジャー博覧テーマパークは新しい世界を現れますすべての細い点とすべての建築とすべての活動は観光客に世界のレジャー文化特色をそのまま展示して、東方レジャーの都のファッション的でレジャーな絵巻を描写しています。」


・・・わからん。
「ファッション的でレジャーな絵巻」って何だ?

そんでもって、表紙の写真。
明らかに欧米人が乗っているんですけど。
明らかに海外のジェットコースターなんですけど。
でも、でも、先頭の車両に燦然と輝く


 「2006 Hangzhou China」


の文字が・・・