蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

初参った

2010-06-22 17:12:01 | ちびりんこ
梅雨の真っ最中のため、
天候が心配だったが、
何とか雨が降らずに、無事初参った。

場所は、写真のここ。
普通の狛犬は犬だが、
ここは狛虎となっている。
それは、ここの守護仏が、
寅年・寅月・寅日・寅刻に生まれたからだそうだ。

住職は一見不愛想で、やる気も感じない。
予約をした時から、やな感じだなあ、と思っていた。
当日も何だか愛想が悪く、気持ちむかついた。

しかし、時間が経つにつれ、
どうやら、それはちょっと違うことに気づいた。
不愛想なのではなく、気さくなのかもしれない。
口調も別に嫌みがあったりするのではなく、
普通に親切で話しやすい。

色々な説明を丁寧にしてくれるし、
最後には住職自ら写真を撮ってくれた。
さらには、なんと、服までくれた。
しかも、GAP KIDSの。

う~ん、何かいい感じ。
第一印象があれだったため、
尚更株が急上昇した。

ちびりんこも泣かず、
まずまずの初参ったであった。

キョロキョロする中国人

2010-06-03 22:52:42 | 読書・書籍購入
なんてことでしょう。
気がつけば6月になっていました。
このブログも思う存分サボっていました。
恐らく今後も手を抜かずサボることでしょう。
みなさん、そのことをお忘れ無きよう。

日本に戻ってから丸三ヶ月が過ぎたことになります。
その間、いろいろなところで未知との遭遇があり、
「私は本当に日本人なのでせうか?」という疑問が、
街中を駆けめぐっていたのでした。

そんな「日本人力」が落ちている私は、
色々な情報を取り込むべく奮闘しています。

その甲斐あって、
佐々木希と北川景子の区別も何とか付くようになり、
AKB48が、本当は48人以上いるらしいという情報もキャッチしております。
もう、すっかり日本人上級者の仲間入りを果たしているといっても過言ではありません。

そんな勢いに乗り、
全体の半分以上のスペースを使って
「新書大賞2010第一位!!」という謳い文句を載せている
華々しい帯に引き寄せられて、
内田樹先生の『日本辺境論』を手に取ってみたのです。

そこに書かれた「日本人とは何ものか?」も十分魅力的です。
日本人上級者たる私が読まずになんなんとする。
そんな気持ちで読み始めてみたのです。

しかし、どうでしょう。
なぜか、読み進められません。
半身浴をしながら読んでもちっとも進みません。

なんだか逃げをうっている筆運びが読みにくくしているのでしょうか?
内田先生の『下流志向』は大変面白く読んだことがあるのですが、
なぜか、この本は読み進めることができません。

恐らく、私の忍耐力の問題でしょう。
もともと堪え性がない性格が、
中国で過ごすことでより強まってしまったのでしょう。
ネットを見ても、一様に「読みやすい!」などと書いてあるので、
絶対に、私の忍耐力の問題なのでしょう。
ついに、第一章すら読破することができませんでした。
日本人上級者失格です。

本の中で日本人はキョロキョロするといわれておりますが、
その点では中国人も負けてはいません。
特に道を渡る時は要注意です。

日本では歩行者優先のため、ちゃんと車は手前で待ってくれます。
しかし、中国は明らかに車優先です。
ほんの少し隙を見せれば、車は突っ込んで走り抜けます。
信号が青であろうと、一瞬たりとも気を抜けません。
それどころか、敵はそれだけではありません。
自転車・バイク・電気バイク・荷台付き自転車などなど。
みな、キョロキョロしながら道を渡っています。

私は今もその癖が抜けません。
やはり私はまだ日本人上級者ではないようです。
内田先生の本は、まだまだ私には難しいようです。