蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

中国お見合い事情

2010-01-30 03:11:16 | 杭州・杭州周辺
昨年末、恒例の公園カードとお寺カード更新に行った。
確認も兼ねて、お寺カードと公園カードを使って入場。

お寺カードは、発行所のとなりにある浄慈寺で、
公園カードは、万松書院という場所で使用した。
前者は何度も行ったことがあるが、
後者は実ははじめていった場所。

もともとは学問関係の場所であるのだが、
現在はそんなことよりももっと別のことで名を馳せている。
それは、「お見合いのメッカ」として。

なぜ、ここがお見合いのメッカなのか?
中国で有名な昔話の一つに「梁山泊と祝英台」と呼ばれるものがある。
これは、中国人なら誰でも知っている物語で、
中国版のロミオとジュリエットとも称される。
その舞台の一つとなったのが、ここ杭州の万松書院なのだ。

情報によると毎週末、ここでお見合い大会が開かれる。
多くの結婚したい適齢期の人たちやその親たちが訪れ、
それぞれ、本人や自分の息子・娘たちの写真やプロフィールなどを配り歩くらしい。
もう、めっちゃくちゃ真剣だそうだ。

中国では結婚適齢期に対する反応は厳しい。
日本ではもう「なあなあ」となり、
適齢期を過ぎてもそれほど騒がなくなったし、
そもそも適齢期なんて言葉は死後に近くなった。

しかし、中国は違う。
親のみならず、職場の上司など周りからのプレッシャーは過酷そのもの。
特に女性に対するプレッシャーは相当なもの。
そのため、テレビでのお見合い番組も大人気となっている。

本人の気持ちも考えず、
あれやこれやと人を紹介してくる。
日本人の私にさえ、「友達に独身の人はいない?」って聞いてくる始末。
国境を挟んでの、しかも言語の壁を無視しての紹介って、
ちょっと無理があるんですけど・・・・・。

とはいえ、中国のお見合いは日本のように堅苦しくはない。
二人でとりあえず会って、食事をする。
このとき、仲人みたいな人たちは同席しないのが通常。
それぞれの電話番号を教えて、お互いに連絡を取り合って、
あとは若い者たちが勝手にすればいいという考え。

もちろん、正装なんてしない。
食事をする場所もいたって普通の場所。
普通に二人でレストランで食事をするだけ。
もし、気に入ったらお互いで連絡を取り合う。

とまあ、こんなシステム。
だから、妙齢の未婚の女性で、
お見合いを経験したことのない人は、たぶん皆無。
私の周りでもホントによ~く聞いた話。

だけど、食事って実は合理的だよね。
食べ方って、育ちなんかが良く出るし、
お金をどのように支払うか、
また、店員さんたちにどのように接するか、
一体どのような店をチョイスしてくるか、
なんてことから、
その人の人間性や性格が一遍にわかってしまうから。

あ、そうそう言い忘れてました。
現在の中国女性の結婚に対する条件を。
それは、

「家があること、車があること」

これが最低ラインです・・・・・。
そのほか、食事を作るとか。

中国人男性諸君、もろもろがんばれ!

科学と「怪兆」

2010-01-28 13:06:40 | 杭州・杭州周辺
備忘録も兼ねて。

中国ヤフーに面白い記事が載っていたので。
以下がそのアドレス(写真もあり)
http://news.cn.yahoo.com/10-01-/346/2jvmf.html

んで、どういうことかというと、
ここんとこ連続で江蘇省・安徽省・浙江省で「怪雲」が出現し、
さらに馬鞍山市というところで一群の「赤練蛇」が出現し、
さらにさらに六合の古井戸が満水になり溢れ出すなどの「怪兆」がおこった。
これに注目したネット住人が、こりゃ「地震雲」なんでねえかい、と言って、
ネット上でちょっとしたパニックが起こっているという。
それに対し、一つ一つ「科学的」な回答が寄せられているのがこの記事。

1、馬鞍山の「赤練蛇」
Q.冬眠中なのに、「赤練蛇」がたくさんでてきています。これって地震の予兆?
A.そんなことありません。
これは地下防空壕の騒音や震動が蛇穴が影響して興った人為的な現象です。
それに、大地震が来るのだったら、鶏が飛んだり、犬が跳ねたり、豚が飛び回ったり、
アリさんがお引っ越しをしたり、ネズミが大移動したりするなど、様々な動物が反応するはず。
蛇だけだなんて変ですよ。

2、南京上空の「怪雲」
Q.南京上空に「怪雲」が出てきました。これって地震の予兆?
A.いいえ、これは正常な気象現象です。
それに「地震雲」を地震予報の根拠として利用している専門家はいませんよ。

3、六合区の「古井戸満水」
Q.突然、井戸が満水になり、水があふれてきました。今までいくら暴雨であっても、こんなことはなかったのに。これって、地震の予兆?
A.いいえ、ちがいますよ。
井戸の水は浅い部分での影響であって、深い部分(地殻)とは関係ありません。
実は、以前も似たような事例があったんですが、それも近くの工事が原因でした。


とまあ、こんな具合。
色々と勉強になります。

勉強熱心な私

2010-01-24 00:49:37 | 上海
予定より早く終わったので、近くのスタバでコーヒーを飲み、
溜まっていた仕事を片づけた。
昼になったので、食事へ。

大使館の近くなので、日本料理屋が多い。
牛丼の松屋も発見し、讃岐うどんの専門店もあった。
さすが、上海。

ボクは松屋には入らず、その横のちょっとよさげの日本料理屋へ。
ランチ定食「鳥の唐揚げおろしポン酢味」を注文。
めっちゃ、おいしい!
日本で食べる定食と同じレベル。
さすが、上海。

午後の「なかよし号」まで多少時間があったので、
同様に未体験ゾーンであった「IKEA」(宜家家具)へ。
日本でも行ったことがないので、まさに初体験。

上海イケアは2階建て。
入り口でカバン類は店のカバンに入れられ封をされる。
もちろん、盗難防止のため。
これは中国国内ではよく行われていること。

後学のために、店内を隈無く観察。
しかし安いのか高いのか、基準を知らないので判断できない。
でも、お客さんがそこそこ来ていたので、
やはり中国の人も裕福になってきていることを実感できる。

と、そんなとき、
突然、店内にサイレンが響き渡った!
警備員が大きな声で怒鳴りながら走っていく。

原因はおっさんがひとり、
勝手に非常口から出ようとしていたことによる。
そのおっさん、ただたんに外に出ようとしていただけなのだが、
あまりにも物々しい警護とサイレン音に非常に気まずい顔をしていた。
二言三言、言い訳をかましながら、足早にその場を立ち去っていった。
ありゃ、あせるよねえ。

結局、ここはあくまでも「後学のため」なので、
何も購入せずに店を出た。

短いながらも充実した上海滞在。
帰りの「なかよし号」内では熟睡でした・・・。

上海未体験ゾーン侵入

2010-01-21 15:14:00 | 上海
所用があり、上海の日本大使館に行った。
正式名称は日本総領事館だと思う、多分。

中国に来てすでに4年半が経つが、
ここを訪れるのは実は初めて。

本来なら「国民の権利」として、
選挙の際には投票に訪れるべきなのだが、
そりゃ~、めんどくさいでしょう。
わざわざ上海まで行くのはさ。
何かやっぱり海外にいると国民としての権利が制限されている感じがするんだよねえ。
ま、いいけど。

朝、杭州から中国新幹線「なかよし号」で上海へ行き、
そこからタクシーで大使館へ向かう。
どうやらそこは普通はあまり人が行かないところのようで、
地元民のはずのタクシー運転手も知らなかった。

大使館に到着すると、まず身分チェック。
パスポートを2箇所で提示し、
ようやく中へはいる。
もちろん、荷物検査も行われる。

大使館内は、普通に日本の役所の雰囲気。
何日か遅れているが日本の新聞があり、
受付でも日本語で対応してくれる。

当初電話で聞いた時は、
書類発行まで1時間かかると言われたが、
すいていたので僅か15分程度で終わった。
きっと中国の役所だったら逆だろう。
15分程度で終わるといわれていても、1時間かかるはず。
こういったところも、何か日本的であった。

つづく!


*写真は5月から開催される上海万博のマスコットキャラクター。

こんなところではお断りだ!

2010-01-17 23:20:39 | 杭州・杭州周辺
杭州のある場所を歩いていて発見。

「犬専用のトイレ」

初めて見た。
しかも外に。

写真の通りの具合。
一体誰が考えたのか?
そして、何故こんな形なのか?

明らかに、犬たちの行動を理解していない作り。
そもそも犬たちが排泄を至るところにするのは、
ただ単に我慢できなかったからではなく、
自分の臭いをつけることで縄張りを確認するためでもある。

だから、こんなところで、
何匹もの犬が排泄行為を行うはずがない。
全くもって犬目線のないトイレ。

しかも、
オスの小便についても眼中に入っていない模様。
片足を挙げて排泄を行うというバランス感覚の限界に挑戦したかのような、
あの無謀にして雄々しき行動を知らないのか?

まったく。
電柱の一つでも立てておけばよかったのに。

All for one,One for all

2010-01-10 01:58:57 | テレビ・映画
ラグビーの精神と革命の精神は一緒だったのね。

話題作『十月囲城』を見た。
英題は“Bodyguards and Assassins”。
なんか英語タイトル、安っぽい。

時代は諸外国や民主化の動きに翻弄される清末。
舞台は革命派が多く存在する香港。
その香港に、東京で中国同盟会を立ち上げたばかりの革命派の中心人物孫中山(孫文)が来て、
そして、そこで各地の革命派と会合を開くという情報がもたらされる。

色めきだつ香港の革命派たち。
同様に色めきだつ清朝側の人々。
革命派は孫文を無事迎え入れ革命への道を邁進させたい。
一方、清朝側は逆賊孫文を香港の地で暗殺してしまいたい。
攻める清朝側と守る革命派。
この両者のせめぎ合いが映画の骨子となる。

映画は孫文到着の4日前からはじまるが、
クライマックスは孫文が香港を去るまでの最後の1時間。
この1時間、本当に1時間くらいある。

詳しく話すことはできないが、とにかく手に汗握る展開。
135分の上映時間が全く苦にならない。
しかも、ところどころ涙を流してしまう。
実に素晴らしい出来だと思う。

出演者も豪華。
日本で知られている人だと、
やはりドニー・イェンニコラス・ツェーか。
それと、ファンビンビンかな。
聞いたところによると、
胡軍も日本のドラマ(題名忘れた。杭州が舞台になっていたやつ)に出ていたらしい。
それ以外でも、中国的には有名な俳優がたくさん出ており、豪華。

それにしても、
相変わらずドニー・イェンのアクションは気持ちがいい。
戦い方ももちろんだが、走っているだけでも無駄がない。
日本での評価がそれほど高くないのが残念だ。
ジェット・リーやジャッキー・チェンよりも上だと思う。
もっと、みんな彼を評価してあげて欲しい。

とにかく、この映画、オススメです!!

生まれたての小鹿のように

2010-01-04 00:16:48 | 杭州・杭州周辺
身体検査をした。

大臣になるわけではないので、
賄賂だの資産だのの検査ではなく、
文字通りの身体検査である。
と、わざわざ書かなくてもわかっているだろうが。

色々探し、
最近日本人対象のコーナーができた浙江省人民医院に行った。

D君の奥さんに付き添ってもらい、
病院の6階に行き、
VIP診察コーナーへと足を運んだ。
日本語対応だとその時点ですでにVIPなのである。
もちろん、値段もそれ相応に高い。

そして、事前には何にも言っていなかったのに、
勝手に日本語通訳が付いた。
もちろん、料金は請求される。
D君の奥さんがクレームを付けるものの、
まあ、仕方がないということで、
若い女性二人が付き添うことになった。

しかし、彼女たち、
通訳なのに、日本語があまり上手でないのである。
そこんところが、何となく杭州っぽい。
きっと、北京や上海ではそんなことはないだろう。
想像だけど。

ともあれ、
初めに血液検査へ。
私は血液検査に弱い。
それもめっぽう弱い。

血を抜かれると、
気分が悪くなり、
しばらく立てなくなるのだ。

そのとき、私のそばには3人の女性が付き添っていた。
大の大人の男が、
自分より若い女性3人に心配されながら血を抜かれている。
しかも、ちょービビリながら。

ヘタレの極致である。
極上のヘタレである。
バンビちゃんもビックリのヘタレぶりである。

しかし、初めに難関を突破した私は、
その後の検査は快調に進んでいった。
途中で、妊娠中のD君の奥さんは休憩して、
うら若き乙女たちとともに、病院内で検査を続けた。

偶然にも同僚の旦那さんが身体検査をしているのに出くわすなど、
ちょっとしたハプニングもありながらも滞りなく進んでいった。
バンビちゃんが大人になって巨象になったように堂々としたものであった。

2時間足らずで終了。
検査結果も何事もなかった。

なお、
検査結果は後日EMSで自宅へ送られて、
ちょっとした屈辱を味わうのだが、
それはまた別のお話。

ご挨拶

2010-01-01 00:00:00 | 杭州・杭州周辺
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は色々とお世話になりました。
本年も宜しくお願い致します。

とまあ、新年のご挨拶です。

実際、旧年中は様々な方々と出会い、
また、様々な方々にご協力頂き、
賑やかな一年となりました。

本年はそれ以上の賑やかさになるのではないかと、
今から楽しくも恐ろしくもあります。

呆れることなく、
お付き合い頂ければ幸いです。

では、よろしく!!


*写真は30年物の紹興酒。うまいよ~。