蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

拝啓、蛇口は元気です

2006-10-30 00:46:05 | 杭州・杭州周辺
ブログをはじめて、早いもので1年が経ちました。

蛇口がもげたことによって、自分を慰めるためにはじめたブログ。
それからも、いろいろなことがありましたが、なんとか頑張っています。

蛇口もしっかり頑張ってくれています。
ときどき、突然、何の知らせもなく断水になりますが。
それぐらい張り紙などして知らせてくれてもいいのに。
何時から始まって何時まで断水しているのかちっともわかりません。

でも、何とかなっています。

これからもよろしくお願いしますね。

やる気ないのか、冷静なのか

2006-10-26 01:20:28 | テレビ・映画
はたまた、どうでもよかったのか。

久しぶりにサッカーを見た。
たまたまテレビをつけたら、日本-中国戦の生放送。
後半からだったけど、ちょっと見てみた。

で、タイトルのこと。
試合内容ではない。
アナウンサーの態度だ。

テンションがかなり低い。
ぼそぼそしゃべって、すぐ黙る。
黙っている時間に何かガサガサやっている音が聞こえる。

チャンスの時に少しトーンはあがるが、ただそれだけ。
絶叫とはほど遠い、かなりのローテンション。

自国の選手交代も資料を探しているのがわかる。
中継前に全く勉強をしていなかったのがわかる。

なんだ、このテンションの低さは。
ワールドカップの時の盛り上がりはどうした?
仮にも今回は中国の試合だぞ。
しかも、2年後に控えた北京オリンピック代表だろよ。

確かに開催国だから予選はいらないよ。
何もしなくてもオリンピックには出られるよ。
だからって、もうちょっと気合いを入れようよ。

まあ、日本のように無駄に叫んだりしていなくて、
見ている方は、安心して試合に集中できていいけど。
それに、中国が好機で外したときも、負けているにもかかわらず日本のDFを褒めていたのは、
なんだか、日本の「愛国的」応援に比べると好感が持てたけどね。
日本の実況・解説は何とかならんかね。
うるさすぎ。

酒蔵充実

2006-10-22 16:04:20 | 中国食文化
中国のお酒というと、まず思いつくのが紹興酒でしょう。
紹興酒は何といってもこちらが地元。
なもんで、飲む機会が多い。
ちなみに、いま2元で買った紹興酒を料理酒にしてます。
その他には、白酒なんかもポピュラーなところ。

でも、ボクが好きなのは洋酒。
昔から飲み慣れているので洋酒が一番好き。
日本酒・焼酎は実はあまり味の違いがわからない。
飲むとすぐ眠くなっちゃうし。

でも、中国にいるとなかなかいい洋酒が手に入らない。
もちろん、売ってはいる。
しかし、紹興酒などとは較べものにならない程高い。
なので、日本に帰ると洋酒を買うことにしている。

今日は、現在ある洋酒を紹介しましょう。
写真右から、日本が誇るウィスキー「」。
これは友人たちからもらいました。
続いてスコッチといえばこれ、「バランタイン17年」。
これは相方と母が来たときにもらいました。

そして残りの2本が夏に自分が買ってきたもの。
今は当然写真を撮ったときよりも減っていますが。
一番左が、シングルハイランドモルト「グレンモーレンジ ポートフィニッシュ」。
これもスコッチなのですが、仕上げにボートワイン樽で熟成させたもの。
やや甘い香りがします。

そして残る一本がボクが一番好きな洋酒。
フォアローゼス プラチナ」。
ボクはバーボンが好きなのですが、このプラチナは安物バーボン独特のセメダイン臭がしない。
非常にまろやかで上品な味わい。
もちろんあの臭いもいいのですが、やはりプラチナは最高です。

その他、日本酒も1本あります。
これはいただきもの。
おいしくいただいております。

もし、こちらへ遊びに来ることがあれば、洋酒を持ってくれば喜びますよ。
ボクが。

対人恐怖症

2006-10-18 23:07:04 | 中国食文化
友人が2週間の国外逃亡から帰国。
無事を祝って、彼女のおごりで食事会。
もちろん、いつものメンバーで。

今日は、はじめてタイ料理店に潜入。
杭州にもタイ料理店があるって知らなかった。
しかも、立地条件最高の場所に。

それは、西湖ほとりの華僑飯店。
一昔前は最高の場所と知られたホテル。
いまは、色んなところにその地位を奪われているが。

その店の名は「蕉葉」。
名前の意味は「バナナの葉っぱ」。
思い出すのは「バナナの涙」。
特定の年代層にだけヒット、きっと。

店内は結構広い。
そこかしこに西洋人もいる。
そこかしこで誕生日パーティ。
そのたびに歌う店員たち。

時間が来ると、陽気な楽隊登場。
あっちこっちで歌う店員たち。
あっちこっちで躍る店員たち。

女性らしき人達がしゃもじをもって歌いまくる。
女性らしき人達が微妙なステップで躍りまくる。
かなりやかましい店。

料理の味はお気に召した。
オススメは「炒めた蟹にココナツカレーソースがけ」。
蟹よりもメインはソース。
ご飯にかけると最高に旨い。

それにしても、くねくね動く店員たち。
なにせ、ここは南国タイ国料理店。
様々な人達が交錯するタイ国風土。
男と女の境界線だってボーダレス。


突然、通りがけに頬をつねられた。
もしかして、気に入られた?

再び、通りがけに頬をつねられた。
あきらかに、気に入られた・・・。

帰る直前には、


おかまとダンシング・・・


ああ、タイ人恐怖症。。。

めずらしくまじめな話題

2006-10-16 14:45:33 | 歴史・文学
中国(上海)でも歴史教科書が問題となっているようです。

http://news.enorth.com.cn/system/2006/10/15/001433736.shtml

発端は『ニューヨークタイムス』に載った記事。
「中国の教科書で、毛沢東の記述が減った」ということに対し、中国国内で大論争に発展しているそう。

この記事は、この教科書問題に関するインタビュー(上海大学歴史系朱学勤教授)が中心なんですが、
新教科書では今までの教科書のように、教条主義的・丸暗記的なものではなく、学生自身に考えさせる(権利と義務はどこにあるかなど)ものになっていること、
階級闘争・暴力革命などの歴史観を薄め、開放的で世界史と中国史との融合をはかっていることなどを目指していること。
さらには、今までの教科書では社会の不公平・不公正に対して立ち向かう手段は「暴力」だと教えていたと強く指摘。
「文革」の紅衛兵の所業は、こういった教育によるものだとも述べて、
「狼のミルクを飲ませる教育で、これでは狼しか育たない!!」と強い口調で非難しています。
こうした暴力に対し、「法律」によって立ち向かうべきことを主張しているのがこの新教科書とのこと。

そして、注目すべきは、植民地時代と愛国教育に関する発言。
植民地政策と反植民の歴史は、統治と反抗の歴史ではあるが、一方で文明導入と文明拡大発展の歴史でもあると捉えております。
さらに、愛国教育はどこの国でもやっているけれど、中国のように、強固で無理矢理詰め込むようなものはない、と指摘。(比較した例はアメリカの教育)

結果、朱氏は暴力史観・革命史観・王朝体系史観などに変わって、文明史観・文化史観・社会史観(どうやらこれらの言葉に含意しているものは、一般庶民の歴史、民衆史のようです)を目指すべきだと主張しています。

実際、彼は大学1年生・院生1年にはまずはいままで学んできた歴史をひとまず忘れることを指示しているとのこと。
さらには、今年より始まった院生の全国共通試験に反対し、院生を取らない宣言もしたそうです(なかなか骨のある漢)。

最後に記者も問題としていますが、なんで上海でこういった動きが出てきたのか、というのは気になりますね。
一方では記憶にあるとおり、昨年大規模な反日デモが行われてもいます。一方ではこうした新しい動き。
上海はなかなか興味深い地域です。

ちなみに、杭州はというと・・・

ちょっと前中国で話題になった『東京審判』という映画(未見)。
内容は東京裁判に判事として列席した中国人判事の視点で描いたもの。すでに各方面でいろいろいわれているらしいですが、未見なのでよくわかりません。
ただ、かなり中国愛国的内容であると言うことだけは確かなよう。
そして、聞いた話によると、杭州のいくつかの大学で新入生に対し、この映画を教育的見地から見せたらしいです。

う~ん。

大都会とプチ都会の差

2006-10-15 16:26:26 | 杭州・杭州周辺
それは雑貨を愛でる心。

杭州はそこそこ都会。
それなりに高級品なんかも売っている。
それなりに高級車なんかも走っている。
それなりに高級マンションが林立している。
だから、それなりに買いたいものが手に入る。

街の中心地、武林門には高級デパートが立ち並ぶ。
ちょっといったところには、こじゃれた通りもある。
小さい商店が並ぶファッションストリートが。

でもね、雑貨屋がないの。
服屋ばっかりで、雑貨屋がないの。

東京は雑貨屋がいっぱいあるでしょ。
上海にもおしゃれな雑貨屋はある。
大都会には雑貨を楽しむことのできる人達が多いんでしょ。

残念ながら、杭州はそこまで都会ではないらしい・・・

がんばりやがれ、杭州!!

*食器洗ったあとに入れる入れ物(名前知らない)をようやくゲット。でも、まだちょっと不満があるが。

ご利用は計画的に

2006-10-12 21:57:57 | 杭州・杭州周辺
「続きは次回」とか言っときながら、今回が続き。

径山寺は唐代(大暦年間)に建立されたといわれている。
その後、北宋の真宗(大中祥符元年)から「承天禅院」の名を賜り、
徽宗(政和7年)からは「径山能仁禅寺」の名を賜った禅寺(臨済宗)。
南宋代には「五山十刹」の「五山」の一つに認定。
ちなみに、杭州の浄慈寺、霊隠寺、寧波の天童寺、阿育王寺が残りの五山。

なわけで「東南第一禅院」とも称されているようで、
日本からも多くの僧侶が来たという歴史を持っている。
その中でも特に著名なのが道元
(杭州には道元ゆかりの寺はほかにもありますよ)

まあ、そんな寺。
だけど、残念ながら当時の建築物は一切残っていない。
香炉が古いらしいんだけど、これも明代。
建物なんかはまったくもって真新しい。
つい最近に造り直されたらしい。
う~ん、まったくもって情緒無し。
見学はあっという間に終了。

昼食は、オープンエアー。
というか、ただ単に外で食べただけ。
でも、竹林に囲まれていて環境は最高。

ただ、鳥をそこらで絞めているのが気になる。
大丈夫?鳥インフルエンザ。
さらに、異常に犬がうろうろしているのも気になる。
大丈夫?いろんな病気。

しばらくゆっくりしてから帰路へ。
バスを降りたところまで行くと衝撃の事実。

もう無い、バスが・・・

まだ1時半だよ。
もう無いって?!
どないしましょう?

とはいえ、
待っていてもバスは来ない。
ならばこちらが動くしかない。

車が来そうなところまで、下山決行。
近くのおじちゃんが、「20分くらいだよ」と教えてくれる。
その言葉を信じて、ひたすら下山。

ところが・・・

おい、誰の20分だよ。
おい、どこまで20分だよ。
一向にたどりつかねえじゃねえか。
一向に人の気配がしねえじゃねえか。

結局、1時間。
急な山道を1時間。
遠くで犬が吠える危険な地域を1時間。

ちゃんと調べようね、出かけるときは。

*写真は「径山古道」だって。

逆流・逆上・逆噴射

2006-10-09 23:14:49 | 杭州・杭州周辺
杭州は実は水の都。
蘇州ばかりが有名だけど、結構水の都。
西湖・大運河・銭塘江

ボクの職場(のひとつ)から銭塘江はすぐ近く。
窓からそこに銭塘江。

その銭塘江が年に一度の大暴れ。
杭州人が「銭江潮」と呼ぶ、
世界的にも有名な「銭塘江の大逆流」。

海の水が銭塘江を逆流してのぼる。
下流へ流れる川の流れと、溯る海の水。
両者が激突し、波しぶきが舞い上がる。

今日明日が最高潮。
今年は見逃すわけにはいかない。
というわけで、同僚何人かで見に行った。

目視確認が2時半頃。
東の方から白い線状のものが確認できた。
白い線状のものが徐々に徐々に近づいてくる。
横一直線のまま、速度を変えず近づいてくる。

ザザザ、ザザザ、ザザザ。

等間隔に刻むリズム。
飲まれたら最後だが、なぜか心地よいリズム。

目の前にやってきたときは周囲からも歓声が上がる。
それまではやや蒸し暑かった見物地点も心持ち涼しくなる。

あっという間の通過。
この間、待機時間45分。
でも、とても有意義だった。

やはり百聞は一見にしかずだ。

*左側の濁流っぽいのが逆流中の水。つまり下流。

今宵の月のように

2006-10-06 22:48:20 | 杭州・杭州周辺
さっきからこの歌が頭の中で流れまくっています。

今日は中秋。
杭州は雲一つない晴れ。
月も綺麗に輝いています。

東京は雨のようですね。
故郷の人達のために、写真をアップしておきます。
この写真を見ながら、月餅でも食べちゃって下さい。

祝中秋節快楽!!

日本茶の源流を求めて

2006-10-05 00:54:36 | 杭州・杭州周辺
ご存じの通り、日本茶といえば緑茶。
ここ杭州も緑茶の名産地。
その代表選手が龍井茶
でも、杭州からちょっと離れたところでとれる径山茶も緑茶。
そして、この径山茶こそが日本茶の源流とも言われている品。
たしかに、龍井茶よりも日本茶に近い味がします。

杭州からちょっと離れた場所に余杭があります。
そこからさらに離れた場所に径山寺があります。
本日、何人かの仲間達と径山寺へ行って来ました。

杭州市内からバスで余杭へ行きます。
余杭はであった場所ですが、まあ、中国の田舎町って感じのところ。
そこから、バスを乗り換え、径山寺へ。
「山寺」と名が付いているとおり、山の奥地にあります。

つまり、そこまではずーっと山道。
ひたすら登り続けていく山道。
崖から落ちたら、さようならな山道。

なのに・・・

なんで、中国人は山道であんなに攻めるのだ。
なんで、バスが客乗せたまま攻め続けるのだ。
乗用車だって危ない山道だぞ。
バスだったらもっと危ないぞ。
そんなこと子供だってわかってるぞ。

なのに、なぜ?
中国人の性なのか?
単なるスピード狂なのか?
はたまたお腹が痛かったのか?

ともかく、何事もなくたどり着いて良かった。


続きは次回。


*写真は径山寺の入り口。