蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

はぁ・・・・・

2008-06-26 00:54:34 | 杭州・杭州周辺
ため息しかでません。
そして、心がほんのちょっとだけ折れてしまいます。


トイレが壊れました。
正確には、貯水タンクに問題が発生しました。

我が家のトイレは、
レバーを引けば水が流れる。
どこにでもある仕組みのトイレです。

レバーを引くと、
レバーに連動するタンク内の紐が流水口の蓋を開け、
水が流れる仕組みになっています。
その紐と蓋の部分の結節点が取れてしまったのです。

蓋はゴム製。
紐は普通の紐。
こんなのでよく今までもっていたのか不思議です。

現在は自分でタンクに手を突っ込み、
蓋を自分の手で開けて水を流すしかありません。

明日、強力接着剤を買ってこようと思います。

はぁ・・・・・


ため息しか出ません。
そして、日本人であることをほんのちょっとだけ実感します。


*とはいえ、実はあんまり腐っていません。
それ以上に素敵な出来事があったので。
この仕事冥利に尽きるというか、この仕事を続けていてよかったというか。

蚊バス

2008-06-25 01:53:26 | 杭州・杭州周辺
今まで蚊ネタをいくつか書いてきた。

6階なのに蚊がぶんぶんとか、
師走なのに蚊がぶんぶんとか、
密閉なのに蚊がぶんぶんとか、
兎にも角にも蚊がぶんぶんと。

もう蚊に関するネタはないだろう。
そう思っていた。

しかし、現実はそう甘くはない。
いや、むしろブログ的にはおいしい。

先日のことである。
バスに乗った。
我が家の近くに始発駅がある。
そこからバスに乗った。

まだ人がまばらで席も空いていた。
とくに最後部座席は一列誰も座っていない。
私の前に乗った女性がそこへ向かった。
しかし、彼女は奇妙な行動を取った。

座るや否やすぐ立ち上がり、
急ぎ足で前方へ戻ってきた。
しかめっ面であった。

はにゃ?
と思いながらも、私も後ろへ行った。

しかし、私もあわてて立ち上がり、前方へ戻った。
当然、しかめっ面である。

理由はこうだ。
なぜか蚊がぶんぶんなのである。
最後部座席を中心に蚊がぶんぶんなのである。
原因はさっぱりわからんが、蚊がぶんぶんなのである。
バスの中なのに、ぶんぶかぶかぶかぶんぶかぶん、なのである。

トトロの猫バスならカワユイものの、
レトロな、いやただ単にボロボロの蚊バスはカユイだけである。

どうにもこうにも勘弁してもらいたい。
いや、ブログ的にはおいしいのだが。


*杭州にはまだ2階建てバスが走っている。だが、今年中に大部分が廃止されるとのこと。残念。

ん、男臭いが・・・

2008-06-23 01:41:08 | テレビ・映画
今年はなぜか三国志映画年。
来月には『赤壁』(邦題:『レッド・クリフ』。なめとんのか!)が公開を控えている。

その前に、公開されたのが『三国之見龍卸甲』。
英語題が「Three Kingdoms:Resurrecition of the Dragon」。
日本での公開は未定(なのかな?)。

主演は劉徳華(アンディ・ラウ)。
共演として洪金寶(サモハン・キンポー)、李美(マギーQ)。

この物語は言わずとしれた三国志関連。
しかし主役は劉備でも関羽でも張飛でも諸葛亮でもなく、
蜀の五虎大将軍の一人、趙雲(趙子龍。劇中ではずっとこっちの呼び名)。
彼が劉備軍に加わってから、年老いてそれでもなお戦い続け最後を迎えるまでの物語。

なので、劉備や諸葛亮なども出てくるが、それはあくまでも脇役。
むしろ、趙雲が名を挙げた劉備の子阿斗を救出するシーンで登場した曹操とその孫娘曹嬰のほうが重要な役回り。
予告や映画の看板などでは、この曹嬰(マギーQ)の方が主役みたいな扱い方すら感じた。

で、感想だが、
映像はそれなりにキレイ。
明らかに海外を意識した映像。
こちらでは史実と違うなどと議論になった趙雲の「白い袈裟(みたい)姿」も映像的にはオッケーだと思う。
アンディ・ラウの老け顔もなかなかかっこいい。

ただ、全般的にそれぞれの人物描写が浅い気がする。
50年もの長い時間軸で語る物語なので仕方がない気もするが、
もうすこし、例えば曹嬰の物語を膨らませてもよかったような気もする。
そうすれば、最後の戦いもよりいっそう感情移入できたかも。
(しかし、曹嬰を女性と設定する必要がそこまであるのか?これも海外向けってことか?)

とはいえ、趙雲だけに絞って感情移入していれば、楽しめる。
アンディのたたずまいは流石という他はない。
特に彼の死を覚悟した上でのたたずまいは、なかなか。
乗馬姿もさまになっていて、かっこいいし。
まあ、いい男は何をやってもかっこいいということかな。

『赤壁』が楽しみになってきた。

離れてわかる匠の心

2008-06-20 00:50:09 | 杭州・杭州周辺
一通りのものが壊れている。

そもそもこのブログだって蛇口がもげたことから始まっている。
それから、洗濯機・ガス湯沸かし器(台所・風呂用)・電灯などなど。
そうそう玄関のカギも壊れたっけ。

そして、
今回はまずは電話。
突然、電源が切れた。
うんともすんとも言わない。
当然、かけてもベルは鳴らない。

はじめ電話機の故障かと思った。
しかしよく見ると、電源を取るコンセントがない。
いくら探してもそんなものは見つからない。
設置当初は全く興味がなかったため気にならなかったが、
どうやら、電話線から電源を取る仕組みになっている模様。

となると、これは線の問題。
というわけで、同僚に頼んで連絡してもらった。
というのも、我が家の電話、同僚名義で契約しているから。

まあ、そんなこんなで一件落着。

しかし、数日後、
今度はテレビが映らないではないか。

これはテレビの故障ではない。
問題はケーブルテレビのための機械の問題。
契約時にDVDデッキくらいの大きさの機械を渡された。
これを通すことによって、60以上ものチャンネルが見られるようになる。
これが突然、何の前触れもなく、壊れた。

今回は自力で電話。
しかし、問題が一つ。
この契約も実は別人名義。
しかも見たこともない人。

どういうことかというと、
いろいろと変更するとめんどくさいので、
前の人の名前のまま、継続契約という形をとった。
結果的になんだけど。

てなわけで、中国人として電話。
とはいえ、そんなに上手くはいかん。
面と向かっていれば何とかなるが、
やっぱり電話での会話はまだまだ難しい。

なんとかかんとか連絡をして、
無事、修理の兄ちゃんが来て、
ようやくテレビが再び見られるようになった。

にしても、
中国、いろいろ壊れすぎだ。
日本だとこんなにしょっちゅう物は壊れないぞ。

うれしいもんです

2008-06-17 23:22:30 | 杭州・杭州周辺
仕事のことは書かないことにしているが、
今日だけは特別な感じがするので、書いてみる。

今日は卒業式でした。
ボクが3年前に来て初めて受け持った学生たち。
彼ら彼女たちには教えられることも多く、感慨もひとしお。

自分の卒業式では何の感動もなかったけど、
今日はちょっとうるうるしてしまった。

初めは子供っぽかった彼ら彼女たちも、
今ではすっかり大人の顔をしている。
あっという間に成長するもんだ。

しかし、学生たちにも飲まされたのは失敗だった。
だって、コップを持ってきたら断れないし。
一体何杯ぐらい乾杯をしたのかわからない。
人生でこんなに写真を撮られることもなかったし。

とにかく、
彼ら彼女たちの今後の人生が幸多きものであることを心から願っている。
みなさん、本当におめでとう!!

いろいろとデジャヴュ感が。

2008-06-15 01:48:30 | テレビ・映画
あるけど、ラブコメ万歳!
なので、許したる。

台湾ドラマ『公主小妹』を結構一気に見た。
内容は、平凡な主人公麦秋穂ちゃん(小麦と呼ばれている)が、
実は世界的大企業皇甫家集団の孫娘だったということから、
養父母から引き離され一人皇甫家で生活を始める。
彼女の使命は、会社の跡継ぎと結婚をすること。
イケメン君4人が跡継ぎ候補なのだが、その中の筆頭と徐々に恋に落ちて・・・
という、いわゆるシンデレラストーリー。

主人公の小麦を演じたのが、
中国歌謡曲史上に残る名曲「隠形的翅膀」(「見えない翼」っていう意味かな)を歌った張韶涵アンジェラ・チャン)。
(いや、この曲ホントによく聞く。カラオケ行くと誰かが必ず歌うし。
聞きたい人は、http://www.stsky.com/Music/113810.htmで。)

以前彼女は、『愛殺17』というドラマで見たことがある。
上記の曲はこのドラマの主題歌だったんだけど。
相変わらずかわいいことはかわいいけど、ちょっとやせすぎかな。
『愛殺17』のときのほうが、かわいかった気がする。

にしても、ありがちなストーリー。
まるでマンガ。
というより、マンガ。
原作が藤田和子の『ろまんす五段活用』だって。
知らないけど。

そして、調べてたら、
あら、なんと、
今日本でやっているじゃないの。
BS日テレで。
木曜日に。

あれ、でも、全20回になっている。
おかしいぞ、全13回だったはず。
テレビ局の都合で勝手に回数が変わっているのね、日本のは。
(詳しくは、http://www.bs4.jp/romance/index.html)

ともかく、
なんだかんだいいながら楽しんだ。
やっぱりラブコメって平和でいいなあ。
なんかマジで二人の恋が実ること応援しているし。
後腐れなく、考え込まず、気分転換には最高だよ。

興味のある方は日本でも見られますので、是非。
なお、日本語字幕となってますので、言葉はそのままなんでしょう。
ちなみに、イケメン君筆頭の発音は南方の発音ですので、普通話勉強中の方、お気をつけて。

エコエコアザラ・・・・・

2008-06-11 02:28:35 | 杭州・杭州周辺
覚醒!環境保護!

6月からスーパーなどでビニール袋が有料化。
今まで無尽蔵に渡していたビニール袋だったが、
有料化されることにより、大幅に削減されることに。

いいことだと思う。
今までそれらをゴミ袋に使っていた私にとっては、
多少の不便を感じるようにはなるだろうけど、
今までがあまりにも無関心だったので、はじめの一歩として。

そして、手に入れたエコバック。
派手だろ、これ。
さすがチャイナな色彩感覚。

でも、意外と丈夫。
わりと使いやすいかも。
量もかなり入るしね。

まず底に8個入りのヨーグルトを入れ、
安定感を持たせてから、その上に玉子を載せ・・・

って、
主婦か、オレ・・・・・。

堪能できずじまい

2008-06-08 00:45:26 | 中国・その他地域
先週、天台に行った。

天台なんて普通の人は興味はないだろうが、
私のようなものにとってはある意味憧れの地。
しかし、生来の出不精のため、まだ行っていなかった。
杭州から車で3時間の距離だっていうのにさ。

ともかく、今回は彼の地で会議があるので一石二鳥な感じだった。

相方は木曜日に出発し、
その日に杭州へ到着した日本人グループと一緒に天台へ向かった。
木曜日・金曜日・土曜日の午前、そして月曜日午前と見学を堪能したらしい。

しかし、
私は中国側。
金曜日も一日中仕事。

なので、土曜日の朝出発。
しかも、早朝7時に出発。
そして、到着するやいなや会議。
翌日曜日も一日中会議。
天台にいる意味がわからない。

見学時間は月曜の午前中のみ。
それでもなんとか国清寺へ行き、
ホテル近くの隋塔円珍碑を眺め、
成尋も行ったという石梁瀑布を見学。

しかし、
私は中国側。
日本チームのように真剣な感じはなし。
ダラダラダラダラとしゃべりながら見学。
当然、適当に見学。

しまいには、石梁瀑布では気球に乗ったり、
ロデオマシーンに乗って騒ぎまくる同僚も出現する有様。
にしても、なんでこんなところに気球が・・・?

その後、時間切れになった我々は食事をダラダラとして、帰宅。
同僚はおみやげとして、地鶏(生きてます)を購入しているし。
その地鶏、バスの中でたまに鳴いてうるさいし。

なんか、
なんか、
堪能してないぞ。


*今回はこの僧侶に思わず反応。唐僧「一行」。彼の碑です。