蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

ありふれた光景

2008-04-27 18:48:15 | 杭州・杭州周辺
日本が長野で騒がしかった昨日、
予定通り春の遠足が開催された。

場所は市内から車で約1時間半の余杭にある山溝溝という場所。
ここは以前紹介した径山寺からもほど近い風光明媚な観光地。
ってことになる。

看板には
「四川には九寨溝があるが、杭州には山溝溝がある!」
と謳っていたが、比べちゃダメだよ~。
そんなにたいしたことなかったんだから~。

そう、場所としてはちっとも印象に残らない。
この程度の場所なら他にもいっぱいあるだろう。

まあ、目的は山登りじゃない。
真の目的は職場交流。
しょっちゅう交流してるが、今回もその一環。

となると、
例の如く、
いつも通り、
繰り広げられるお決まりの光景。
言わずもがなの乾杯の嵐。

今回は地酒(米酒)。
写真がそれ。
少々甘く、口当たりもいい。
しかも冷えていた。

ボクの座ったテーブルは総勢9名。
うち2名は完全に下戸。
なのでほぼ7名で飲むことに。

昨日は暑く(最高気温27度)、ぐいぐいと杯がすすむ。
この大きさ推定2リットル強の入れ物が次々と空いていく。

気がつくと僅か1時間半あまりで、5本半。
7人で11リットル近くを空けていた。

午後の山登りはもうさっぱりぼんやり。
何を見てたんだかちっとも印象にない。
帰りのバスでもず~っと寝ていた。
帰ってきてからもグロッキーなまま。

ああ、もう酒止めよ!

どうせ、無駄な言葉なんだけど・・・・・。

まあ、再び、歯切れ悪く

2008-04-24 00:12:10 | 杭州・杭州周辺
杭州は温和な街です。
比較的ね。

さて、その杭州にもあのスーパーはあります。
ほら、あの西の方の「ざ~ます」の国資本の。

うちからは遠いので数えるほどしか行ったことがないけど、
これといって「ざ~ます」感はしなかったような。
むしろ、中国にならどこにでもある大型スーパーって感じ。
あ、日本米を売っているところが、杭州では他とちょっと違うかな。
でもその程度。

杭州は温和な街。
なので、今話題の出来事は発生していない。

しかし、さっき同僚と電話していた時にある情報が。
どうやら私の職場の若者たちが今度の土曜日に画策しているらしい。
若者たちは寮住まいなので、
市内までバスでトコトコと1時間かけていかなくてはならないのが、
想像するとちょっと「何だかなあ」感がするけど、
そんな噂があるらしい。

もちろん上層部は阻止しようとしているらしいけど、
さてさてどうなることやら。

しかし、そのせいで、
もしかしたら今週末に予定されている職場の春の遠足が中止になるかも。
それはそれでちょっと困るような。

でもさ、今週末って、あれでしょ。
欽ちゃんが欽ちゃん走りするかって日でしょ。

なんかあったら、あっという間に「ざ~ます」のことなんか忘れちゃうんだろうなあ。
そうすると、こんなものとは比べものにならないような激しい動きが全国でおこっちゃうんだろうなあ。

そういった意味で今週末ちょっと注目しています。


*写真は運河です。悠久の歴史を感じて下さい。

お手軽散歩術

2008-04-19 02:31:41 | 杭州・杭州周辺
どうも運動不足。

とはいえ、ジョギングはヤバイ。
だって空気悪いもん。
しかも、うちの周りず~っと工事中。
だからといって、ジムに行くのはめんどくさい。
行くまでで十分運動になりそう。

なので、一番手っ取り早い散歩に決定。
夜に食後の腹ごなしとして散歩を決行。

もちろん外に出れば、工事中の土ぼこりが風に舞っている。
全くもって健康に悪い。

さて、こちらの住居は社区というもので構成されていることが多い。
社区には数多くの建物が建っており、いわば日本の団地街みたいになっている。
そして、社区は必ず四方を壁に囲まれている。
出入りはいくつかある門からのみできる。
門には当然門番がいて、場所によっては夜は閉門となる。

なので、中は比較的安全な環境となる。
最近は車を持っている人が増えてきたので社区内でも車が走るが、
もちろんのこと、外を歩くよりは数段安全。

なので、最近は社区内を散歩している。
しかし、ここは中国。
社区といえど侮るなかれ。
外周を一周するだけで悠に10分以上かかる。
しかも早足で。
なので、3周すると十分運動になる。

結構気持ちいい。
春になったのでより気持ちいい。
意外な発見もあるし。

そして、社区内を歩いていると、
勝手に中国の歴史を感じてしまう。
だって、社区って「城」の作りそのものでしょ。

四方を壁に囲まれ、門のみで出入りする。
中にいる住人たちはその囲まれた壁のおかげで安全に生活できる。
社区の中には多少の商店・床屋・洗濯屋などがあったりする。
まさにかつての「城」そのもの。

中国の歴史が身体化していく感じがする。
日本では感じられないこの感覚。

ますます中国人化していく今日この頃・・・・・。


*当然、写真の桜も社区内のもの!

うりゃー!男祭じゃぁ!

2008-04-14 02:34:23 | テレビ・映画
久々に興奮!
思わず前傾!

導火線』を見た。
主演は甄子丹ドニー・イェン)。
共演に古天楽ルイス・クー)、鄒兆龍コリン・チョウ)、ファン・ビンビンなど。
(ちなみにコリンは『マトリックス・リローテッド』に出てた人)

舞台は中国返還前の香港。
ベトナムから来た凶悪三人組の元に古天楽がもぐり込んで悪事を暴こうとする。
だけど、途中でそれがばれて怪我をすることになるんだけど、
それに対して激怒した古天楽の上司ドニーが怒り狂って・・・・。

土台は『インファナル・アフェア』みたいなもん。
だけど、この映画はそんなことはどうでもいい。
ストーリーなんてあってなきようなもの。
だって、見所はドニーの切れっぷりにあるのだから。

ドニー怖いです。
切れると大変です。
素手で犯人を殺すまで殴ります。
本気でバックドロップを食らわせます。
しかもコンクリート目がけて。

強すぎドニー。
それもそのはず。
龍虎門』(邦題:『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』)と同じ監督だもん。
あのドニーも強かったが、今回はなんともまあ。

『龍虎門』でもあったが、
今回はさらに総合格闘技感が強い。
マウントポジションからの連打、
奥襟を掴んでの投げ技、
腕ひしぎ逆十字に、アキレス腱固め。

総合格闘技を中国格闘技とミックスしてスピード感をアップするとこんなにも興奮するのか!!
『SP』で岡田君が少しやっていたけど、そんなのは子供だましにしか見えない。

特に、最後のドニーとコリンとの戦闘。
警察官とか悪党とか全く関係ない私闘。
思わず声が出るし、
肩に力が入るし、
前のめりになるし。
この死闘を見るだけでも十分価値がある。

日本では公開されるのだろうか?
今のところ、そんな情報はないが。
でも、中国版だったら手にはいるので是非。
言葉なんて分からなくたって大丈夫だから。

調子っぱずれな感じがするぞ、今

2008-04-12 19:47:26 | 杭州・杭州周辺
どうもリズムが取れない。
だが、理由ははっきりしている。

今日は休みながら朝から所用でおでかけ。
月一回の割合で、ゆる~い勉強会をやっている。
休みの日に早起きをする時点で、夜型人間にはつらいのだが、
今日の調子がおかしいのはそのせいだけではない。

勉強会終了後、みんなで食事に出かけた。
そこで、なぜか、昼から紹興酒を飲んでしまった。
結婚式や法事なんか以外では昼から酒を飲むことはないんだが、
なんでか、紹興酒を4人で2本も飲んでしまった。

まあ、4人で2本なら大したことはないんだけど、
なにせ、早起きのため朝食を全く取らない空きっ腹だったため、
酒の周りが早い。
しかもペースも速かった。

これが原因。
そして敗因。

帰ってきてからも何もできず、
ほんのちょっと昼寝をし、
そんでもって今ブログを書いている。

お酒だけでなく、
食事もたくさん取ったので、
夕食時になってきたのに腹が一向に空かない。

う~ん、明日も実は仕事なんだが、リズムが狂ったままだったらどうしよう。


*写真は実は酒が飲めなかったらしい蘇東坡さん。

勉強不足

2008-04-09 19:14:02 | 杭州・杭州周辺
まだまだ修行が足りないな。

運河博物館に行った時のこと。
周囲は普通の公園となっている。
皆思い思いに休日の昼下がりを過ごしていた。

ぼーっとしている人、
凧揚げをしている人、
スケボーをしている人、
必死にメールを打っている人。
皆思い思いに連休の最後を楽しんでいた。

近くには当然運河がある。
もちろんそこには橋が架かっている。
それは太鼓橋のような丸い橋だった。

その橋の両脇には店を広げている人たちがいた。
地べたに新聞紙や布を引いて玉や仏像など様々な物を売っていた。
中国ではよく見かける光景ではある。

ボクは写真を撮るために橋へ向かった。
もちろん運河の写真を撮るために。

ぼんやり店を眺めながら橋を渡っていった。
普段なら素通りをするのだが、
何故かその日はいつもよりゆっくりと眺めていた。

ふと、一つの店の前で立ち止まった。
しゃがみこんで商品を手にとってみた。
大きさの割りにはずっしりと重い。

ひっくり返したりしながら見ていると、
店の人が動き出した。

「それ、気に入ったか?」
「気に入った。いくら?」
「180元」

高い。
それは高い。

「高いよ」
「じゃあ、まけてやる」
「80元にしてくれ」
「ふざけるな。それじゃ商売にならん。130元だ」
「じゃあ、100元」
「120元ならどうだ」
「・・・・・・」

無言で対抗するボク。
沈黙の数秒間。
ついに、店主が折れた。

「わかった、じゃあ、100元でいいよ」

交渉成立。
商品獲得。

お金を渡して立ち上がると周りは人だかり。
売買交渉をしていると大抵人がたかってくる。
そして思い思いに意見を言ってきたりする。

「はじめの80元でよかったんじゃないの」
なんて、何人かに言われた。

なかなか難しいもんだ。
だけど、気に入ったので不満はない。

写真がその商品。
材質は恐らく銀。
大きさは9㎝×5㎝の長方形。
表には龍と鳳凰の図と「吉祥如意」の文字。
裏には四隅に蝙蝠と二匹の魚の図。
真ん中には八卦図と十二支図。

何なのかはよく分からないが、とにかくめでたい物。

とにかく、いい買い物ができた。

大運河日和

2008-04-06 19:05:54 | 歴史・文学
実は今中国は3連休。
4日が清明節といって中国のお彼岸。
で、金土日と3連休なわけ。

っていうか、もともと土日休みだから。
それに、そのせいで今年から5月のGWなくなったから。
しかも、それ、去年の11月に決定したから。

まあ、ともあれ連休中。
この連休中どこも行っていなかったので、
昨晩の雨が嘘のように晴れ渡っていたので、
久しぶりにホントに昼まで寝とぼけていたので、
自転車で運動不足解消がてら運河博物館へ。

運河博物館は名前の通り運河の博物館。
ご存じの通り、北京から杭州まで運河が繋がっている。
この運河掘削にはなが~いなが~い歴史がある。
その歴史を遺物や模型を中心に展示してあるのがこの博物館。

運河博物館はうちから自転車で約30分の運河公園の中にある。
運河公園には博物館の他に、図書館、大型電気店、茶館などがある。
今日は天気のいい日曜日だったので、凧揚げしている人たちもたくさんいた。
まさに中国庶民の普段の生活がよ~くわかる風景が展開している。
こんなところ絶対に観光客は来ないしね。

運河博物館はもちろんタダ。
杭州はほとんどの博物館がタダ。
これはホントにいいことだと思うよ。

タダとはいえ、侮れない。
ちゃんとした遺物なども展示している。
写真も撮り放題だし。

というわけで、アップした写真は、
2004年に発見された唐銭(開元通宝)。
いやあ、大量ですね。
他にも各時代の銭や皿などなど豊富に展示。

普通の杭州観光地には行ってしまった人は是非どうぞ。

いい男たちの戯れ

2008-04-04 23:50:03 | テレビ・映画
昨年末、大々的に公開された『投名状』。
英語の題名が『THE WARLORDS』というので、邦題も多分そう。
あれ、でも、なんかネットで検索してると『投名状』になってるかな?
どっちだろ?
ま、どっちでもいいや。

とにかく、いい男が勢揃い。
舞台は清末の混乱期。
物語は部隊を全滅させてしまった清朝将軍(李連傑ジェット・リー)が一人だけ生き残ってしまうところからはじまる。
彼は道すがら盗賊となっていた村に合流する。
しかし、盗賊のままであるといずれ村は全滅してしまうことから、
李はその村のかしらであった劉徳華アンディ・ラウ)と金城武(カネシロ・タケシ)を説き伏せて、清朝の軍隊となる。
その際、彼ら3人は義兄弟のちぎりを結ぶ。
このとき、書かれた誓約書が、「投名状」。
彼らの結束は強く、緒戦をわずか800人あまりで5000の敵を打ち破る。
勢いに乗る彼らはつぎつぎと戦いに繰り出すのだが・・・・・。

ホントに男臭い物語。
徐静蕾(そういえば、『傷城』でも金城武と一緒に出てたな)をめぐる李と劉の関係も描かれるが、やはり男臭い物語。
義兄弟たちの結束と裏切り。
これが本作の主要テーマ。
そのため、物語が進むにつれ徐々に重く、暗い展開に。
そのためなのか、興行収入では、本作は同時期に上映された『集結号』の後塵を拝した。
(これもいずれ見る予定なので、そのときにでも紹介しましょう)

しかし、ボクは好き。
誰が何と言おうが、気に入った。
緒戦のシーンなんかも感動するし。
最後はなんか涙を浮かべてしまったし。
でも、こうやってみると中国映画って意外と暗い展開多いんだよね。
なんでだろう。

監督は陳可辛(ピーター・チャン