蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

旅に出てみた

2009-07-19 10:58:34 | 中国・その他地域
同僚達と海には行ったものの、
何か物足りなく旅に出てみた。
目的は文化と歴史を堪能すること。

というわけで、今回は山東省へGO!

午前中に杭州から済南へ飛行機で向かう。
飛行機の出発は30分遅れたため、
済南空港から泰安へ行くバスは5分前に出発してしまっていた。

そう、第一の目的地は泰安市。
泰安市には、かの有名な泰山がある。
今回の最大の目的はこの泰山登山だ。

さて、「時は金なり」。
リムジンもあるが、乗り継ぎを考えタクシーで。
まずは市内のバスターミナルに行き、
そこで泰安行きのバスに乗り換える。

泰安行きは頻繁に出ており、あまり待たずに出発した。
バスに揺られること、約1時間半。
泰安バスターミナルに到着。

すぐにホテルへ向かい、チェックイン。
ホテルはあまり外国人が来ないのか、
すごく丁寧なゆっくりとした中国語で話してくれた。
こんな親切な中国人、あまり見たことがない。
う~ん、これが田舎の素朴な良さなのか。

荷物をほどいて、すぐに散策へ。
もちろん、目的地は決まっている。
翌日の泰山登山の前に行くべきところ。
それは、岱廟

ここは中国にとって最も重要な場所の一つ。
秦の始皇帝以来、数多くの皇帝達が封禅の儀式を行った場所。
つまり、ここで封禅の儀式を行わなければ正式な皇帝とは認められないのだ。

現在の岱廟は北宋代に拡張された敷地が基本。
泰山の入り口ともなっている正陽門を抜けると、
まずは左右に大きな亀趺碑(きふひ)が立っている。
まあ、おっきな石の亀が石碑を背中にしょっている形をしているあれ。
中国に来たことのある人ならば、「ああ」ってわかるはず。

一つが大宋東岳天斉仁聖帝碑(北宋:1013年)で、
もう一つが宣和重修泰岳廟記碑(北宋:1124)。
とにかく二つともでかい。

碑はこの二つ以外もたくさんあり、
そこらじゅうに碑がバンバン立っている。
一つ一つ紹介する気はさらさらないぐらい。

その他にも見所はたくさんある。
それぞれある門も有名だし、
樹齢がめっちゃ長い樹だってある。
(その内の一つは木連理だった)

その中でも特に紹介すべきなのは、
やはり天貺殿という建築物。
ここは皇帝達が泰山の神を祀った場所で、北宋(1009年)創建とのこと。

ガイドブックによると、中国三大宮殿の一つだという。
ボクは北京の紫禁城に続き、2箇所目をクリアーってことになる。
残るはあと一つ、がんばるぞー!!

そして、この建物の中には壁画(啓蹕回鑾図:けいひつかいらんず)がある。
これも宋代のもので泰山神が巡視に出かける様子が描かれている。
中にはいるのに、靴の上にかぶせるビニール袋を1元で買わなくてはならないのがチョロいが。

まあ、そんなこんなでとにかくでかい。
そして、見所が満載過ぎる。
疲れ切っていて適当に流したところもあるぐらいだ。
これでは、翌日の泰山巡りが少々不安かも。

さて、翌日の泰山巡りは次回!