蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

あっと、うっかり

2007-11-30 14:15:00 | 杭州・杭州周辺
今年もあと1ヶ月だ。
気が付いたら、
このブログを初めてもう2年が(とっくに)過ぎていた。
見ている皆様、日頃のご愛顧に感謝いたします。

といっときながら、どうもしばらくは書けそうもない。
ちょっと、ここんところ、忙しくて。
仕事関連のことは、
ここでは基本的に書かない方針(なんてたいそうなものではないが)なので、
間があいちゃいそうです。

まあ、そんなの別にいいのでしょうが。
というわけで、これからもよろしくお願いします。


*写真は上海のsohoと呼ばれるところで撮ったもの。

悪はどっちだ?

2007-11-21 00:18:23 | 杭州・杭州周辺
中国のおもちゃは結構イケてる。
明らかなバッタもんが堂々と売られている。
店先の子供が乗る機械も、微妙だ。
思わず力が抜けてしまうぐらい微妙だ。

中国のおもちゃは結構スリリング。
明らかに問題がありそうなものがしっかりと売られている。
おもちゃの入っている箱の絵も、明快だ。
思わず欲しいと叫んでしまうぐらい明快だ。

というわけで、
ボクの手元にはそのおもちゃがある。
「Super Funny Children's Toys」と謳っている。
その名も

 『911』

・・・・・・

すごいぞ。
明らかに、誰かさんと誰かさんだ。

「Funny」なおもちゃだけに、電池で動く。
レールの上を電池で動く。
追いかける車には大砲がつく。
追いかけられる方は腕を前で組んでいるだけ。
さすが、「Funny Path Car」。

あまりに恐ろしくて、組み立てていない。

それにしても、
これがボクの誕生日プレゼントだなんて・・・。
かなり、うれしいぞ。

第1回 SPRカフェの巻

2007-11-20 01:24:18 | 杭州カフェ探訪
今回から突如はじまった企画「杭州カフェ探訪」。
杭州も徐々にではあるが、カフェが増えつつある。
そんな状況を鑑みてはじまったこの企画。
というより、ただ単に「いろんなカフェに行ってみたい心」から生まれた企画。

記念すべき第一回は、「SPRカフェ」。
そもそもスタバに行こうと思ったら、
混んでてしょうがなく入ったのがこのカフェ。

場所は、黄龍バスターミナルのほぼ正面。
浙江大学の西渓キャンパスからも近い。
もちろん、黄龍体育館からも徒歩僅かの位置。

中にはいると、意外と広い。
席の多くはソファスタイル。
二階にも席があるようだ。
中に流れる音楽は洋楽。
そのためか、場所柄か、西洋人の姿も多い。

メニューは手書き。
さすがにコーヒーの種類も多い。

今回は下午茶(アフタヌーンティ)セットを注文(38元)。
セットコーヒーは、好きなものを選べる。
ボクはいつもラテを頼むので、今回もラテ。
なかなか、苦みが強く、大人風味のラテ。

セットには、小さなアイスデザートと果物がつく。
しかし、この季節にアイスはちと寒い。
それに果物(スイカなど)はちっとも上手くない。

総合評価としては、★★★★(5点満点)ってとこかな。
また、行ってもいいと思った。

恐怖の箱

2007-11-16 02:04:31 | 杭州・杭州周辺
うちの職場のエレベーター。
いまさらながら気がついた。
日本で話題になったあれだった。

そう、

「シンドラー社」のエレベーター。

もうすでに何人かから閉じこめられた報告が私の元にも届いている。

そろそろ点検日のよう。
だけど、全く期待していない。

だって、
ここは中国だから。

欲望のはけ口を求めて

2007-11-13 02:19:05 | テレビ・映画
先日、何となく映画を見た。
色、戒』(邦題:『ラスト、コーション』)を。
監督は李安(アン・リー)。
ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を取った作品。

物語は1940年前後の上海・香港を舞台としている。
梁朝偉(トニー・レオン)演じる易先生は汪精衛政府のお偉いさん。
早い話が日本人の狗。
中国人の憎き裏切り者。
だけど、権力とお金はもっている。

そんな彼が香港に来ていると知った演劇グループ。
彼らは愛国心バリバリの演劇を上演していた熱血大学生たち。
(グループのリーダーは王力宏;ワン・リーホン)
彼らは香港の実業家麦先生になりすまし易先生に近づこうとする。
麦夫人になりすましたヒロイン王佳芝(湯唯;タン・ウェイ)が、
見事、易夫人のマージャン仲間になり、
それを通じ彼らは易先生の暗殺の機をうかがうが、失敗。
王佳芝は彼らと袂を分かち上海へ。

3年後、彼らは再会。
再び麦夫人となり易先生に近づいた王佳芝は、
しかし、易先生に次第に惹かれていき・・・・・。

というような感じ。
でも、この映画はそんなストーリーを追っても意味がない。
暗殺が成功するかどうかなんてのは実はそれほど重要ではない。
なにせ、易先生と王佳芝との愛情愛憎劇がメインなのだから。

なので、この映画の見所は、
なんといっても、濃厚なラブシーン。

・・・のはず。

間違いなく、そう
・・・だと思う。

もう、お気づきですね。
そうです、カットされてます。
きわどいシーンは全てカット。
総計7分間もバッサリと。

もう、どうかしているよ。
映画の肝になる部分を7分もだよ。
これがなければ、
最後の王佳芝の笑みや易先生の涙が理解できない。

・・・はず。

今一度ノーカット版で見てみたい。
この映画が面白いのか否かを確認したい。
香港版はノーカットらしいけど。

当然、
日本人が出てたりや日本的な場面があるけど、
これがよくあるインチキ日本人ではなく、
きちんとしていたよ。
だからこそ、しっかりと確認したいんだよね。
だって、こうした細部をきっちり作っているんだから。


まあ、こちらさんも結構苦慮したみたいだけど。
そもそも9月末の国慶節休み直前公開だったのが、
10月下旬にのび、さらに11月1日まで伸びたのだから。

だからといってねえ、
せっかく、世界的に認められた自国の映画監督作品なのにねえ。
これじゃあ、自国の映画文化もなかなか発展できないんじゃないの。



*写真はこちらから拝借
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/18598/

杭州こそが中華なり

2007-11-08 01:33:24 | 杭州・杭州周辺
本日の「銭江晩報」(ローカル新聞)。
1面トップの見出しは、

 「杭州:中国最幸福城市」

どうやら、杭州が中国で一番幸福な都市に選ばれたらしい。
他には寧波・台州・沈陽・青島・珠海・中山・上海・北京・成都がベスト10に。

確かに杭州は住みやすい街だと思う。
いろんな人たちも必ずそう言う。
みんな杭州大好きみたいな感じ。

でも、幸せって何だ?
ということにもなるよね。
そんなもん比べられるのかって。

恐らくこういうことだろう。
杭州の人たちは、他の地域の人たちよりも
「幸せの回路」をたくさん持っているんだろう。
同じ現象が起こっても、
全てを幸せな解釈をしてしまうという、
「幸せの回路」を。

確かに見ていると、
仕事で嫌なことがあっても、なんだかんだで引きずらない。
パーって騒いで、さっさと解消してたりする。
街中でも喧嘩はあるものの、あんまり殺伐とはしていない。
こんな時に、きっと「幸せの回路」が発動しているに違いない。

そして、「幸せの回路」が発動しているとき、
杭州の人たちは、自分たちが一番幸せって思っているに違いない。
だからこその、ナンバー1。

なんとなく、分かる気がする。


*写真は中天竺。みんな思い思いに寝ころんで幸せそうです。

惜しいな、「マッサーヅ」

2007-11-06 00:20:15 | 上海
前回書いたとおり上海行ってきました。
ずいぶん前の話になってしまいましたが。
相方のブログにもあるとおり、雑貨屋めぐりがメイン。
(詳細はそちらへどうぞ)

にしても、上海はやっぱり落ち着く。
上海は道が狭く、
人がごちゃごちゃしている、
だから嫌い、
という人がいます。

でも、東京生まれ東京育ちのボクにとっては、
それがまたとっても落ち着いたりします。
それに、ちょっと細い道にはいると誰もいないなんてことも。
杭州ではそれはあり得ません。
どこに行っても人だらけ。
これが意外とストレスになるんですよ。

なので、
上海の道を歩いていると東京にいる気分になれます。
杭州の道を歩いていてもそんな気分にはなれません。

この差は大きい。
大都市としての歴史の差でしょうか。
やはり杭州は所詮成り上がり大都市。
どこか田舎臭さや野暮ったさが漂ってます。

いくらお金を手に入れようが、
杭州はまだまだ上海には及ばない。
そんな感じを受けました。

もちろん、杭州にもいいところはたくさんあります。
だけど、やっぱりかなわないところはかなわない。

「雑貨店」の差が、
「珈琲館」の差が、
上海と杭州の大都市としての「余裕」の差を表している。

上海の街を歩いていて、そんな感じを受けました。