蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

骨だらけ

2010-09-28 14:56:35 | 中国・その他地域
中国文字博物館を泣く泣く後にした一行は、
昼食ののち、殷墟へ向かった。

現在、ここは世界遺跡に指定され、
いろんなところで整備の後が見られる。

まずは付設の博物館へ。
直前に中国文字博物館へ行っていたため、
正直言って、ぼろさ・狭さが目立った。

しかし、内容は期待を裏切らない。
なにせ殷墟の遺物が展示されているんだから。
しかも、一行の中には殷墟発掘を担当した人も同行していた。

当然、彼による熱を帯びた解説がはじまった。
そりゃもう、熱い熱い。
主催者が時間を気にしてやきもきするほど。
一つ一つの遺物に、詳細な解説を施す。

特に熱かったのが、写真の骨について。
(ぶれていて、すいません。)
これは壺の中に人の頭蓋骨が入れられているもの。

一つだけなら偶然だったのだが、
こういったものが二つ出てきたようで、
そのため、これは何らかの儀式(もしくは処罰)の際のものだっと考えられるという。

しかも、割れ方から、
一度煮た形跡があるんだという。
なんとも不思議なことだが、さすが殷墟という感じを受けた。

それにしても、殷墟は骨が多い。
動物の骨だけでなく、人骨が非常に多い。
いたるところに骨がある。
骨骨骨骨骨。

皆さんも一度行ってみるといい。
絶対に「骨」の印象が強く残るだろうから。

残念でなりません

2010-09-21 00:12:37 | 杭州・杭州周辺
最近の日中間の衝突の中、
杭州の日本人学校に煉瓦が投げ込まれたという記事がありました。
(http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010092000256)

杭州の日本人学校は、
2年前に杭州の日本企業を中心として、
中国政府の認可を経て設立されたものです。
設立に際しては、私も縁あって少々協力させていただきました。
といっても、あることに名義を貸しただけなんですが。

日本人学校のある場所は杭州郊外の下沙というところ。
ここは、近年の経済発展に伴い急速に開発が進んだ場所で、
多くの日本企業もこの場所に会社や工場を置いています。

近年、中国の多くの大学が市街地から郊外へキャンパスを移しています。
杭州も例外ではなく、市街地のキャンパスを売却し、
その資金を元手に郊外の下沙に移ってきた大学がたくさんあります。
(杭州市が下沙を大学街とする政策をとってもいます)
私の職場も実はそこにありました。
(自宅は市内でしたけど)

記事によると、自転車3台に分乗した6人の若者が目撃されたとのこと。
ここで、軽々しく判断するわけにはいきませんが、
どこかの学生であった可能性も否定することはできません。

もしそうであれば、残念です。
非常に残念です。

2005年に中国全土で反日デモがあったとき、
杭州でもデモはあったと聞きます。
しかし、さほど大きなものではなく、
多くの善良な中国人たちはこういった動きに反対だったようです。
そういった話を事前に聞いていたため、
私は何の心配もせず、2005年の秋に杭州へ渡りました。

2008年、北京オリンピックの聖火リレーがフランスで妨害されたとき、
杭州市内にあるフランス資本の大手スーパーへ向けてデモが起こるという噂が流れました。
しかし、それも関係各位の努力により未然に防ぐことが出来たようです。

今回の出来事は一部の若者が起こしたことであり、
また実際にけが人が出たわけではないので、
過剰に反応する必要はないかもしれません。

しかし、なぜか、
自分でびっくりするくらい、
このことを残念に感じています。
不思議なくらいがっかりしている自分がいます。
はっきりと理由はわからないのですが、
残念だなあ、という気持ちが私の心を支配しています。

もう、こんなことは起こってほしくないです。

萌えの使用法

2010-09-18 18:04:14 | 中国・その他地域
ひっさしぶりに、中国へ。
しかし、杭州ではなく、
鄭州・安陽・北京の三カ所。

鄭州ではちょっくら会議に出席し、
翌日、同じ河南省の安陽へ行った。
鄭州からはバスで3時間ほど。
途中、黄河なんぞを越えていったりする。

目的は、昨年オープンした中国文字博物館
なぜ、こんなところにと思う向きもあるかもしれないが、
安陽は、「殷墟」のある場所。
そう、文字が刻まれた亀の甲羅などが大量に発見された場所。
いわば、中国文字のルーツみたいな場所。

にしても、でかいぞ、ここは。
写真のオブジェも、無意味にでかい。
どうやらこれは、「字」を表している模様。

中もすごい。
まず、これでもかというぐらいの卜甲・卜骨。
複製品もあるが、多くがホンモノ。
う~ん、なんだか感激した。

そして、途中、わけのわからない4Dの映像を見せられつつ、
別の展示室へ移動。

ちなみに、4Dとは、「超3D」ということで、
飛び出すだけでなく、
画面で鳥が羽ばたけば風が、
魚が飛び上がれば水が、顔にかかる仕組み。
風はともかく、水はリアルでいやだ。
鼻に入ってかなり気持ちが悪い。
ビビリな私は、いつ水が来るか心配で映像に集中できなかった。

そして、別の展示室では、大変貴重な竹簡・木簡が展示されている。
中国人軍団は、さほど興味を示さなかったのだが、
日本人軍団は、異常なほどの興奮状態に陥っていた。
特に、出土文字関係を取り扱っている人々は、大変鼻息も荒かった。

一部、恍惚として、
「これいい~。これいい~。すご~い。」などと、口走りながら、
写真をばしばしと撮っていた輩も現れた。

まさに、「竹簡萌え」「木簡萌え」の誕生した瞬間である。
精神に異常をきたしている者の様相すら漂うほどであった。
日本人、危ないぞ。

こうした異常な日本人集団を含んだ一行は、
残念ながら時間の都合上、文字博物館に長居はできず、
次の目的地へと向かったのであった。

もっとゆっくり見たかったなあ。
機会があったら是非もう一度行きたい場所である。

我が名は

2010-09-16 00:12:52 | 中国食文化
ボンド(邦徳)。
ミスターボンド。

ボスのパクリでは、決してない。
あくまでもオリジナルである。
誰がなんと言おうが、オリジナルである。

しかし、甘い。
苦み走ってはいない。

値段は6元。
中国の飲み物にしてはやや高い。

ボンド。
それは、中国オリジナルのコーヒー。