蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

Dr.イーブルの野望

2005-12-31 14:00:20 | 中国食文化
中国スタバにはじめて潜入。

場所は、杭州の中心街・武林門。
なんか、武闘派っぽい名前だけど、ファッショナブルな街。
ここには数多くのデパートが集結し、しのぎを削っている。

ほとんどの外国ブランドはここで買うことができる。
たとえば、ヴィトン・グッチ・フェラガモなどなど。
化粧品も資生堂・シューウエムラといった日本勢から、
シャネル・アナスイ・エリザベスアーデンなど欧米勢までが。
なめちゃ行けないぜ、杭州武林門。

なわけで、スタバも2件ある。
ぼくは、銀泰という高級デパート内の店へ。

全くもってスタバだった。
間違いなくスタバ。
ぼくは定番中の定番・拿鉄(ラテ)を注文したが、
ちょっとミルクが柔らかいことを除けば、問題ない。
値段もちょっと高め(中杯が25元)であるが、仕方なし。

そんなことより、内装はスタバそのもの。
日本と何も変わらない。
いつだか、どこかの国のスタバが勝手にメニューを作った時、
それに怒った上層部が、その国から全ての店舗を撤退したという話を聞いたことがあるが、
なるほど、徹底してる。
「いつでも、どこでも、スタバ」なんだな、と実感。

それにしても、中国人の方がスタバのシステムを活用している気がする。
かつて見た『ユー・ガッタ・メール』の中で、
トム・ハンクスがめちゃくちゃ店員に注文をつけて、自分好みのコーヒーをつくっていたが、
中国人もやっていた。
そもそも、いつでも、どんなとこでも注文・文句をつけるのが中国人。
こんなことはお手の物。
日本ではなかなかお見かけしない光景だ。

スタバの世界征服は着々とすすんでいるようだ。



ぐでぐでさん風夕食ばんざい

2005-12-29 01:08:07 | 中国食文化
食事はやっぱり一人より複数だね。

いま、日本から相方が来ています。
で、何がいいって、食事だよ、食事。
ほんとに、中華って多人数のための料理。
そもそも一皿の量が結構多い。
日本みたいにケチくさくない。
青山あたりだと、「えっ、これで1500円?!」って暴れたくなるような店ばっかりでしょ。
その点、中国は頼みすぎることはあっても少ないことはまずない。
頼みすぎることこそが文化って感じだし。

だから、
ひとりだと、いっぱい頼めないでしょ。
ひとりだと、鍋料理屋に入れないでしょ。
ひとりだと、茶館に入ってもつまらないでしょ。

だからね、
食事が楽しいね。
すでにいろんなものを食べた。
トンポーロー(豚肉を煮込んだやつ)・ロンジンシアレン(むきエビを龍井茶で炒めたやつ)・鴛鴦鍋などなど。
茶館にも行った。(茶館については、いずれ詳しく)
喰いまくり、飲みまくり。

いやあ、食事は複数に限るよ、ほんとに。

*写真はぼくが住んでいる区域の庭にある東屋。

やっぱりすごいぜ、上海は。

2005-12-26 00:05:10 | 上海
聖誕快楽!!

杭州ではスーパーのレジのおねえちゃんが、
愛想の悪さは相変わらずのまま、サンタ帽をかぶっているという、
非常に微妙に何となく曖昧なクリスマスの中、
上海は立派に、堂々と、完全にクリスマスでした。

写真のようにクリスマスツリーもありました。
若いカップルたちが、
こじゃれた店で、
こじゃれたかっこで、
こじゃれた風味の食事を楽しんでいました。
杭州の若人は、集団で火鍋食べてたっていうのに。

いやあ、それにしても上海はすげーや。
だって、工事が完了している一角があるんだよ。
なにそれ?
と思ったあなた。
今、中国で工事が完了している地域が存在しているなんて、もうこりゃ快挙。

いたるところで、道がひっくり返され、
いたるところで、砂埃が舞い散り、
いたるところで、鉄骨が組み込まれている。
これが現在の中国の現実。
空気、悪い悪い。

なのに、上海ったら。
もう、やるじゃない。
工事が終わっているところがあるなんて。
空気の悪さは他ともかわらないけど。

それに、スタバじゃなくても、ちゃんとラテが飲める。
これまた、上海やりますね。

たまには、上海行かなくては。
といいつつ、来月も行く予定あったりするんだけど。

あ、日本時間で12時過ぎちゃった。
1日遅れのクリスマス報告でした。

*写真のデパートで香港料理の昼食をとったんだけど、
 そんときの味付けが日本っぽく、
 さらに、レストランの隣には「洋服の青山」があり、
 さらにさらに、店内ではワムの「ラストクリスマス」が流れていて、
 何だか、久しぶりに、日本情緒を味わってしまいました。
 

だからダメだって、高いところに連れてっちゃ

2005-12-23 00:38:53 | テレビ・映画
絶対、跳ぶんだから。
階段あっても使わないし。

ジャッキー・チェンの新作『神話』を観た。
ストーリーは、ジャッキーが一人二役。
秦国のとってもつよーい将軍役と、
一体収入はどこから得ているんだっていうような家に住んでる考古学者。
現代の考古学者ジャッキーは夢の中で、将軍ジャッキーになっていて、
なんだかいっつもその夢見てるから、
何か関係あるのかなあ、なんて思っていたら・・・・

という物語。
アクション-ワイヤー・アクション-アクション-ワイヤー・アクション・・
そして、ほんのちょっとのお色気。
当然、アクション中のギャグもあり。
なんかこう書いてると、ドリフみたいだな、ジャッキーって。

で、結構面白かったよ、うん。
今回はワイヤー・アクションがめちゃくちゃ多くて、ちょっとジャッキーっぽくないけど。

そんで、特筆しとかなくてはいけないのは、
ヒロインの金美善(キム・ヒソン)。
お美しいです。
おきれいです。
おみごとです。
オーソレミヨ。

やっぱり、映画は女優だよね。
果たして日本に大画面に堪えられる女優が今どれほどいるのか?
世界で名前の売れている女優がどれほどいるのか?
がんばれ、日本の女優さん。
日本映画好きとしては、もっと女優中心の映画を作ってくれることを願ってます。

でも、金美善が宙に浮いているシーン、
思いっきり『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』みたいだったんですけど。

*写真は杭州の道観、抱朴道院

2代目はおじいちゃん

2005-12-21 17:52:59 | 杭州・杭州周辺
く~。
以前アップした自転車。
愛着のわいてきていた名車。
なんと、あの二日後に行方知らずに。

友人とお昼ご飯を食べていたときです。
その日は友人の誕生日だったので、
「おらがおごっちゃる」とやや豪勢な食事に舌鼓を打っていたときです。
時を忘れて愉快な会話に花が咲いていたときです。

一通り食事が終わって外に出ると、
そこにあったはずのぼくの愛車「366号」が。
空は晴れているのに、目の前が真っ暗に。

なんて、大げさなことにはなりませんでした。
ああ、しょうがないな。
こんなもんか。
って感じであきらめていました。

むしろ心配してくれたのは友人の方。
私がこの店を選んだから・・・・なんてことまでおっしゃった。
なんていい人。
そして、うちにある古い自転車をあげるよ、なんてことまで。

ううう。
捨てる神あれば拾う神あり。
友情に感謝して、この2代目と毎日を過ごしています。

それに、この自転車。
いかにも中国の自転車って感じで、すごく気に入ってるんだよね。

*ところで、志穂美悦子って元気なのかな?


正しいお風呂の入り方:傾向と対策

2005-12-19 23:48:50 | 杭州・杭州周辺
うちは老房子。
至る所にボロさが顔を出してくる。
その最たるものが風呂。

風呂といってもシャワーのみ。
もちろん、トイレと一緒。
うっかりしているとトイレが水浸し。
便座も芳香剤もトイレットペーパーも。

 対策:あらかじめ日本からシャワーカーテンを持ってきておいてよかった。

一つの問題をクリアーしても、次々と襲ってくるのが、老房子。
次なる刺客は、内と外の段差がほとんどないこと。
つまり、ほっておくとドアの隙間(これがでかいんだな)から水がだだ漏れ。

 対策:枕の入っていたビニール製の袋が丁度いい大きさなので、それでカバー。

さてお次は、とにかく寒いんです。
シャワーが一番寒いところにあるんですぅ。

 対策:夕食を食べて、ちょっと体があったかいうちに浴びる。

健康によくないだのなんだのなんて気にしていられん。
夜遅くはいるほうがよっぽど悪い。

 対策:とくかく早く洗い乾かす。

きちんと洗えているのかどうか。

 対策:そこで浴覇というものを購入。天井にくっつけて、熱い光線がでてくる器具。写真のがそれ。

で、結果は・・・
まあ、少しはましになったかな。
でも全てが解決って訳ではないので、寒いことには変わらない。

それに熱湯と水との調節加減が難しい。
たまに軽いやけどをしてたりするし。

でもって、出てからが寒いんだよね。

 対策:すぐに暖かい服を着られるように、暖房の下に服をおいて暖めておく。

しかし、うちの暖房はばかなので、しょっちゅう霜取りをしていやがる。
霜取り時間に当たっていたらこりゃ悲惨。
ただの冷たくなっている服がぽつねんと。

これじゃ、友だち呼べないよ。
それでもいいなら来てちょーだい。

それにしても、日本の風呂が恋しいよぉ。

生活のコント化

2005-12-18 01:40:42 | 杭州・杭州周辺
寒い寒い寒い寒い寒い。
日本も寒波が来ているようだけど、こっちも寒い。
杭州がこんなに寒いなんて油断してた。

あのね、冬は北方に限るよ。
ほんとに。
そりゃ、外気は圧倒的に北方のが寒いよ。
だって、最高気温が零下だしね。

でもね、北方は部屋の中はあたたかいの。
暖房がききまくっててポッカポッカなの。
場合によっちゃ熱くてTシャツ・短パンなの。

ところが、南方は、わけのわからん行動パターン。

この間、大学の事務室に行きました。
事務員さんがニーハオなんて軽く手を挙げて挨拶してくれました。
よく見ると、彼は革ジャンを着ています。
もちろん、事務室は室内です。
さらに、彼はパソコンを打つ手が凍えるのか、
時折、両手をこすりながら、息を吹きかけていました。

って、
おい、
暖房あるなら、つけろ。
って、
窓全開じゃん。
それにお前、
スキンヘッドかよ。


*写真は宝石山からみた西湖

大長今ってそんなにおもしろいの?

2005-12-17 00:29:13 | テレビ・映画
というわけで、中国語クイズ。

第1問 これはだれ?(中国人ですよ、みんな)
 1.成龍(ああ、これはもう有名すぎる)
 2.周星馳(これまた有名人)
 3.劉徳華(この人もだな。でも漢字では知らないのでは?「無間道」に出てたね)
 4.王菲(歌も歌えれば、映画にもでちゃう)
 5.趙薇(ああ、すてきぃ)

第2問 これまただれだ?(外国人だ)
 1.布拉徳・皮徳(髪が短いと品川庄司の品川だ、とうちの相方が言うております)
 2.金・凱瑞(笑いもできれば、演技もできる。でもオスカーには嫌われちゃってる)
 3.黛咪・摩尓(首太っ。最近若い男とつきあっているらしい)
 4.朱莉婭・羅伯茨(口でかっ。)
 5.裘徳・洛(おでこ広くなってるぞ、最近)

第3問 この題名なんだ?(全部、映画)
 1.星球大戦(コーホー)
 2.蝙蝠侠(まんま、というか何というか)
 3.哈利波特(エコエコアザラクー!じゃなくて、何だっけ、呪文。見たことないから知らないんだよね)
 4.黒客帝国(なるほど。ちなみに黒客とはハッカーのこと)
 5.阿甘正伝(うわ、中国っぽい。)

どう?
わかる?

最後に、今回のタイトル「大長今」って、なあんだ?

*写真は西湖の曲院風荷
 蓮の花が咲くとすごくきれいだそうです。

ぼくの愛車は366

2005-12-13 19:48:07 | 杭州・杭州周辺
どうです、このフォルム。
ちょっとかっこつけた感じの中途半端なかたち。
ちょっとつや消した感じのシルバー。
ただたんにホコリをかぶっているだけなんだけど。
どこからみても安物でしょ。

なまいきにもカゴがついてます。
もう壊れて重い荷物は載せられないけど。
ベルなんかもついてます。
うさぎの絵が描いてあって、いかにもプレイボーイ風。
当然、バッタもんだけど。

すでにチェーンがちぎれ、
ペダルがはずれ、
ねじが弱くタイヤの空気が抜けまくり、
うしろに人を乗せると、とてつもなく不安な音を立てて走る、
何度となく修理屋のお世話になったできの悪い息子です。

でも、結構愛着わいてきてるんだよね。
バカな子ほどかわいいっていうの。
西湖にも一緒に行ったし。
盗まれたくないなあ。

がんばれ、ぼくの自転車!!

ところで、366とは、駐輪場の番号です。
写真は駐輪場で撮ったもの。



おみやげ天国

2005-12-11 23:15:00 | 読書・書籍購入
それとも地獄?

いまさらだけど、西安でもらったおみやげ整理。
なんかすんごいきばってて、次から次へと本をもらいました。
とてつもなく重くなったけど、もちろんありがたく頂きました。

では、始めましょう。
1.『法門寺与法門寺博物館』(図録)
2.韓金科著『法門寺文化史』(五洲伝播出版社、1998)
3.『法門寺博物館』(小冊子)
4.韓生・王楽慶著『法門寺地宮茶具与唐人飲茶芸術』(長城出版社、2004)
5.王竟香編著『法門寺博物館』(三秦出版社、2005)
6.拜根興・樊英峰著『永泰公主与永泰公主墓』(三秦出版社、2004)
7.呉志毅・梁子著『乾陵之謎』(西北大学出版社、2002)
8.馬文庭編著『走進乾陵』(黒竜江人民出版社、2003)
9.樊英峰主編『乾陵文化史研究』1(三秦出版社、2005)
10.孔正一著『小雁塔』(陝西省旅遊出版社、2001)
11.九州大学COE『東アジアと日本』2(2005)

なんかすごいでしょ。
はりきってまーす、ってかんじが。
それにしても、けっこう21世紀になってからもでてるのね。
つまり、日本では知らないところで研究が進んでいる場合があるってこと。
あくまでも「場合」だけど。

こんなにもらったのに、自分でも買っちゃった。
ああ、悲しい性・・・

12.『法門寺簡介』(小冊子、1999)
13.『大明宮遺跡』(小冊子、2001)
14.西安市文物管理局『大明宮』(陝西人民出版社、2002)
15.足立喜六著『長安史跡研究』(三秦出版社、2003)
これはお察しの通り、日本の本を翻訳して出してます。
でも貴重なのよ。
日本で買うと、10万くらいするらしい。

で、ほかにもらったのが、
16.『大明宮含元殿遺跡保護工程』
なんかいっぱい買ったらおまけにもらった。

そしてそしてこれが貴重。
17.『唐大明宮丹鳳門遺跡簡況』
そうです。
発掘現場でもらいました。
もちろん、非売品。

さて、本以外にももらったのです、実は。
ひとつは小雁塔の記念切手。
これはまあそこそこ使えます。

で、問題は写真の。
法門寺博物館がくれたんだけど、無駄にでかいのよ。
縦は30センチくらいある。
みんないらないといっていたものの、なかに仏像がいたりする。
捨てられないのです。
かばんにも入らないし。
みーんな西安から持って帰りました。

これって、「いやげもの」ですよね?
みうらじゅん先生。