蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

ついに発見!!

2007-05-30 17:59:24 | 杭州・杭州周辺
以前、杭州におしゃれな雑貨がない、と嘆いてみた。
コメントで奨められた環北市場も不発だった。

けど、実は気になる場所があった。
杭州ナビという日本人向けの情報誌でふと見かけた紹介記事。
アメリカ製のアウトレット商品などを扱っているという。

その名は「LOFT49」。
なんか、おしゃれな名前じゃな~い。

場所は杭印路という市の北部地域。
我が家からは自転車で20~30分ってところ。

杭印路は大通りから一本入った道。
とてもホコリっぽく、道もガタガタ。
道にはピンクなお店も建ち並ぶ。
一体こんなところにあるのかいな?

しばらくいくと、学校の門が。
そして、そこにはなぜか「LOFT49」の看板。
なんと、学校の敷地内にそんなスペースがあったのだ。
そんなところもなんとなく、おしゃれな感じ。

店自体はそれほど大きくなく、
品揃えも決して多いわけではない。
でも、洗練されている。
商品が他では見られないものばかり。

思わず、写真のトナカイのマグカップ(5元!!)と
リモコン入れにちょうどいい感じの金属組み立て式の入れ物を購入。
相方は、夏らしいブルーのバックを購入。

満足です。
あらゆるものが揃うわけではないけど、いい感じ。

そのうち、また行ってみよう。

仮名文字スターの悲劇

2007-05-27 02:31:44 | テレビ・映画
先日、相方が、叫ぶ詩人の会、
じゃなくて、
杭州女性の会、なるものに参加し、ある情報を得てきた。

それは、
「安徽(あんき)テレビ局は日本ドラマが多い」
ということ。

ホントだった。
今日(といってももう昨日)は週末と言うことで、一挙大放送。
午前中には電車男をやり、午後は7話連続(!)で花嫁は厄年をやっていた。
そして、予告ではアネゴをやっていたので、こっちでも篠原涼子プチブーム?

伊藤美咲も伊藤敦史も篠原涼子もやべっちも、
みんなうらやましいぐらい流暢な中国語を話していた。
もちろん、極妻であらせられる岩下志摩さまだって。

しかし、この完全中国バージョンが思いも寄らぬ事態を引き起こすことになるとは・・・・。

オープニングやエンディングで役名や役者の名前が出てくる。
これは当たり前のこと。
しかし、ここは中国。
ひらがなやカタカナは存在しない。
なので、勝手に漢字に変換して表記。

たとえば、
浜崎あゆみ→浜崎歩
宇多田ヒカル→宇多田光
ってな具合。

でも、これはまだ全然いい。
常識の範囲内。
全く問題なし。


だけど、こりゃないよね。

 「岸部シロー」が、「岸部白」。

犬かっ!!


しかし、最大の悲劇はイケメン君にこそ降りかかる。

 「速見もこみち」。

すでに日本語でもなんなんですの?っていう名前ではあるが、
こんな表記に比べれば、全く以て普通に見える。
それは、

 「速見片道君」

・・・・・・・。


教訓:
スターは間違っても仮名文字で表記してはいけない・・・・・。

固まっちゃうよ、これじゃ!!

2007-05-24 01:16:11 | 杭州・杭州周辺
なにがっ?
固まっちゃいけないの?
固まっちゃいけないものってなに?

と、問いかけたかったけど、
相方は隣で爆睡中。
謎は謎のまま迷宮入りへ。


そいつはさておき、
先週の土日は慰安旅行(らしきもの)だった。
目的地は杭州市から車で1時間半ほどの紅灯籠外婆家というところ。

しかし、今回の目的はそれだけではない。
そもそもが、共産党の工会(労働組合)関連の旅行。
そんな楽しいだけの浮かれポンチな旅行では済まない。

朝7時半という、休日のくせに殺人的な時間に出発。
バスは目的地であるはずの辺りをすっ飛ばし、更に先へ。
農村地帯の貧しい地域訪問というプログラムが組まれていた。
そこは、浙江省淳安県文昌村の小学校。

我々が到着すると、生徒たちが階段に並び、
「歓迎歓迎!熱烈歓迎!」とリボンを降りながら歌を歌っていた。

おお!!
なんか別の国だけど、似たような風景をテレビで見たことがあるぞ。

教室にはいると、教育委員会の役人と校長先生がいて、
後ろの席には生徒たちがきれいに並んで座っていた。(写真参照ね)

まあ、よく訓練されていること。
先生の質問に対し、声を合わせ、
「好!」
なんてね。

自己紹介なんかも、よく練習したんでしょう。
「私は将来は大学に行ってお金を儲けて両親に恩返しする」
なんて、澄んだ目で言うもんだから、感動的!

いや、でも、みんな結構いい服着ているんですけど。
ちっとも貧しそうに見えないんですけど。
事前に古い服を持ってきて、との通達があったけど、出さなくてよかった。
ホントにぼろいTシャツくらいしかなかったから。

昼食をなぜか千島湖の近くで済ませ、
その勢いで休憩時間に千島湖見学。
ここは杭州が誇る湖「西湖」の3000倍の広さをもつ人工湖。
毛沢東の一言で作られたらしい。
水面下には南宋時代の遺跡が眠っているらしい。
むちゃくちゃやるよ、ホントに。

午後についに目的地へ。
と思いきや、天目山漂流なるアトラクションへ。
簡単に言うと川下り。
日本で川下りというと、結構流れが速いものを想像するけど、
まあ、のろかったね、これ。
隣にいた相方が眠くなっちゃうほど遅かったね。

川下り終点が実は目的地の外婆家。
なんだろう、ここ。
変な作られた昔風の村と宿泊施設があるような場所。
巨大迷路やインチキ臭い寺なんかがあったりする。
なんとも、中途半端な感は否めない場所。

夜は恒例の大騒ぎ。
というか、大飲み。
来ました「通関」。
一人一人とビールを一気飲み。
数分間の間に、10杯くらいを一気。

わずか30分くらいで、
ビール大瓶が20本以上空いておりました・・・・・。

なんでいつもこうなるのか・・・・・。

思いだし腰痛-蘇州紀行後編-

2007-05-20 23:15:33 | 中国・その他地域
「2500年以上の町づくりの暦史がある。春秋時代、呉の都だった。数多くの古跡が残り、今の古市街が変わらず元の所に立っている。それは世界でも珍しい。蘇州園林は世界文化遺産の一員となっている。」
(杭州市旅遊委員会編『杭州旅行案内』より。「暦史」って・・・)
と紹介される蘇州紀行第二弾。
いや、正確には第四弾か。

玄妙観参観のあと、北上し獅子林へ。
途中付近で微妙な昼食を取りつつ、またもや徒歩で。
ここは元代に造園された庭園。
名物はそこらじゅうに置かれている太湖石
あまりにも多くて迷路のようになっている。
いや、冗談じゃなくて、ホントに迷う。

一通り迷った後、またもや徒歩で北上。
めざすは蘇州最大の庭園、拙政園
(前回の写真がここのもの)

いやあ、でかい。
今までのと比べものにならないくらいでかい。
何度か「出口どこ?」って聞かれたし。
当然ボクも「知らん」って答えたし。

今までで観光客も最も多い。
やはり蘇州庭園の目玉なんでしょう。
しかし、すでにへとへと。
そもそも移動のほとんどを徒歩で行い、
しかもリュックを背負いながらの移動。
庭園見物もすでにこの日だけで3つ目。
(前日に夜の庭園見物もしていたのであった。場所は怡園。なかなか夜の庭園もおつですよ)
もういい加減、疲れ切っており、適当に切り上げ移動。

しかし、これまた徒歩。
蘇州は比較的小さい街で、タクシーを使うまでもなく、
またバスも大混雑なんで、つい徒歩に。

最後の目的地は北寺塔
三国時代に呉の孫権が建立したもので、
現存するものは南宋時代に改修されたものだそうな。

なんでよりにもよって最後の最後に塔なんだ。
登るものかと心に決めて入場したものの、
そこは貧乏根性、来たからにはつい登ってしまった・・・・。
7層もある塔の上まで・・・・。

もう限界です。
時間はやや早いがバスで駅へ移動。

のども渇いていたし、お腹も少々空いていたので、
駅にあるケンタッキーでコーヒーとダンター(カスタードの焼き菓子?旨いよ)を購入し、電車を待つことに。

中国では軟座を購入すると、普通客と違う待合室に入れる。
いやあ、天国です。
外の喧噪とはかけ離れた別世界です。
軟座が購入できて本当によかった。

帰りの電車は当然爆睡。
翌日は当然筋肉痛+腰痛。

ああ、思い出しても腰が痛い・・・・。

*写真は北寺塔にいた弥勒さん。眉毛が渋い。

思いだし疲れ-前編-

2007-05-15 03:07:49 | 中国・その他地域
かなりひにちが空いての蘇州紀行。
なので、かなり忘れていたりする。
まあ、いいか。

簡単に朝食を済ませ、蘇州飯店を出発。
まず徒歩で蘇州四大名園の一つで蘇州最古の庭園、滄浪亭へ。
(前々回の写真、ここでした。ごめんなさい)
ガイドブックに「他の庭園と比較して自然に近いかたちの庭園」とあるが、
ほんとにそんな感じ。
しかも朝早かったので、人も少なく気分は最高。
ちなみにここは世界遺産。
(四大名園は全て世界遺産に登録されている)

次に回ったのは道を挟んである文廟。
ここは孔子様のいる場所なんだけど、碑刻博物館にもなっている。
どうやら観光客はあまり来ない場所らしい。
でも、収穫あり。
ここには宋代の石刻が4つ残されている。
なかでも個人的には天文図が残されているのがうれしい。
撮影は禁止なんだけど、知らずに二枚ほど撮っちゃった。
あと、宋代の蘇州街図は、現在の図と比較しながら見ると面白い。
ガイドブックなんかには載ってないけど、いいですよ。

移動のためにバスを待つが、超満員であきらめた。
すると、近くに止まっていた人力車(自転車)のおじちゃんがやってきた。
交渉の末、一気に北上し、蘇州一の繁華街である観前街の中心地へ。
それは道教寺院の玄妙観
観前街の名前もこの道観の門前町だから。

にしても、人力車のおじちゃんがんばった。
バスよりも数段快適で、速かった。
しかもボクらの乗ったおじちゃんは飛ばし屋で、途中何台も人力車を抜き去っていた。
やるな、なぜか上着がスーツのおじちゃん。

ちなみに観前街では前日食事をし、お茶(碧螺春)を購入済み。
碧螺春は蘇州特産の緑茶。
ボクはかなり碧螺茶が好き。
そこそこいいものが手に入り、満足さん。

さて、玄妙観の周りはものすごい人手。
何だか浅草の仲見世を彷彿とさせる雰囲気。
建物自体は山門と三清殿が見物。
三清殿には、発掘によって見つかった五代期の井戸がある。

ここで呪符購入を目論むが、なんと50元もするので断念。
呪符の模様(符籙)自体も今一つグッとこないので無理せず。


後編へつづく・・・らしい。

きのおきょおあ~す♪

2007-05-13 00:37:57 | 日本・東京
久々のブログ更新。
サボっていたわけではなく、日本にいました。
月曜から大阪にいて、昨日帰ってきました。

大阪に行った理由は、ある有名な神社さんで開催されたシンポジウム参加のため。
一応、個別報告者とパネルディスカッションのパネラーという役割で参加。

にしても、ゴールデンウィーク明けの平日だっていうのに、
まあお客さんの多いこと。
2日間の参加の部人数が1000人を超えたっていうんだから。
事務局の方々(神社の禰宜さんたち)の努力に感謝です。

ボク個人も有意義でした。
そして大忙し。

月曜の夕方に大阪に到着後、食事会に参加。
火曜は所用のため早朝より東京へ。
その日のうちに大阪へもどり、
翌水曜にはシンポジウム参加。
夜はなんばの街へ禰宜さん数名に拉致され繰り出す。
木曜は京都へ資料調査のため早朝から動き出す。
そして、金曜、朝の便で杭州にもどる。

ってなぐあい。
なんか忙しかった。
おかげで今日はぐうたらでした。

ああ、来週は仕事を休んだツケを払わなくてはいけないので、きつい・・・。


*写真は石舞台のある神社さんでの舞楽です。

災い転じて・・・・・

2007-05-03 00:28:02 | 中国・その他地域
〈前回の続き〉

暗澹たる気持ちでとりあえず駅へ向かう。
のどが渇いていたが、それどころではない。

駅へ向かう目抜き通りのバスは大混雑。
そして、当然のように大渋滞。
初めて来た街での予定外の出来事に不安増大。

駅の切符売り場は人の海。
数少ない切符を求めての長蛇の列。

切符の残り数を知らせる電光掲示板には「無」の文字が並ぶ。
時折、「有」の文字もあるが、「無坐」(座席なし)ばかり。

頭には最悪の状態がよぎる。
とりあえず、上海までは行けるか?
でも上海に行った後、どうするか?
それとも、ホテルに頼み込んで蘇州にもう1泊するか?

列の前方では手ぶらで敗れ去る者たち。
列に並ぶボクの横を物憂げな顔で通り過ぎる。

ついにボクの番がやってきた。
ダメで元々、
「明日の晩、杭州まで、2枚ある?」
険しい顔の売り場のおばちゃん。
・・・・・
沈黙の数秒間。

「あるよ」

え?!
ほんと?!

無事、午後4時30分出発の切符ゲット。

翌日は十分蘇州を堪能いたしました。
(その話はまた)


*写真は蘇州四大名園の一つ、獅子林(の入り口の脇)。

予定は未定であって決定にあらず

2007-05-02 00:35:46 | 中国・その他地域
特に中国では。

祝ゴールデンウィーク突入。
中国は全国的に民族大移動の時期。
というわけで、ボクもちょこっと移動を。
未踏の地、蘇州へ向け出発。

そもそも電車チケット入手がなかなか難しいこの時期。
ボクもかなり並んでようやくゲットしたもの。
いつもは杭州駅(城駅と呼ばれてます)だけど、
今回はもう一つの駅、杭州東駅からの出発。

初めて行く駅なので事前に自宅からのバスルートを調べておいた。
うちの近くから出る43番ルートのバスに乗れば、乗り換えなし。
これまた事前に以前買った杭州市内の詳細な地図でバス停も確認。

当日は時間に余裕を見てバス停へ。

ところが、ない。
バス停が。
騙された、地図に。

慌ててもう一つのバス停へ向かう。
なんか幸先の悪いスタート。

なんとか間に合い、電車に乗車。
しかしここでも「恒例の」ひと悶着。

それは、
自分のチケットの場所に別の人が座っている、という問題。

その理由は簡単。
チケットがバラバラだったから。
まあ、こっちも二人でバラバラだったので、
そこら辺の人、何人かを巻き込んで、ようやく一件落着。
結局、ボク等はチケット番号と全く違う番号に並んで座ったのでよかったが。
(こんなのは電車に乗るたびにあることなので、慣れたけど)

3時間半ほど電車に揺られて蘇州到着。
宿泊先の蘇州飯店へ向かうため、タクシーに乗車。

すると、タクシーの運ちゃんが、
「そこらへんは渋滞していてちっとも進めないから行きたくない」
と言い出しやがった。
「じゃあ、どうするんだ!!」
「どうすることもできない」
「いいから、行け!!」
とこれまたひと悶着。

結局、ちょっと遠回りで行くことに。
といっても確かに渋滞に巻き込まれないので、最短時間だった気がする。
それに、実は結構気のいいあんちゃんで、いろんなことを教えてくれたりもした。

ホテル到着後、明日(5月1日)のチケットを取りに船着き場へ。
ご存じの方もいるかもしれないけど、
杭州-蘇州間はフェリーが出ていて、
帰りは一晩かけてこれに乗って帰る算段をしていたため。

ホテルから歩いて20分くらいで、船着き場に到着。
時間は16:30前後。
通常ならあと30分でフェリーが出発する時間。

しかし、様子がおかしい。
待合室に誰もいない。
入り口には「停航」の文字。

え?
なに?
どうなってるの?

恐る恐るチケット売り場(遊覧の)で聞いてみると・・・

「ないよ」
「明日も?」
「うん」

が~ん!!
ショック!!

どうやら、乗客減少により昨年12月からこの航路は取りやめになったままらしい・・・・・。

どうする、オレ。
明日は一番移動人数の多い5月1日。
電車のチケットがゲットできる確率は低いぞ。

外にはまるでボクのココロを映し出すかのように、ぽつぽつと雨が・・・・・


つづく