蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

第15回 85℃カフェの巻

2010-02-15 23:19:16 | 杭州カフェ探訪
台湾発のチェーン店である。
いつも若い人であふれている店である。

ボクがよく行くのは職場からも近い場所で、
そこもいつも若い人であふれている。
店内は席が少なく、落ち着くことはできない。
なので、ボクはいつもテイクアウトをしている。

ここのコーヒーは何故か甘い。
普通のコーヒーでも甘い。
ラテでも当然甘い。

が、その甘さが引き立つ商品がある。
それは、「海塩コーヒー」。
コーヒーに塩が入っているという脅威の商品。

飲んでみた。
塩だ!
しょっぱい。
けど、旨い。

不思議な感覚である。
しょっぱいのに甘い。
それがちっとも嫌ではない。

ただし、気を付けなくてはならないのは、
もらったらまずちゃんとかき混ぜること。
さもないと、いきなり塩を口にするはめになる。
そして、途中から塩がなくなり普通のコーヒーになってしまう。

そして、もう一つ。
ここはパンもおいしい。
甘いだけのパンではなく、
普通に日本で売っているようなパンが手に入る。

ちょくちょく昼ご飯に利用している。
次の日の朝ご飯のために買うこともある。
最近は、もっぱらここのパンしか食べない。

それと、ケーキもおいしそう。
まだ食べたことはないが、期待はもてる。
いずれ、挑戦してみよう。

*写真は河坊街の店。

第14回 フィールベストカフェ

2010-02-08 23:49:23 | 杭州カフェ探訪
最近は本屋にカフェを併設するところが増えている。
ここ、杭州でもちらほらそんなところが出てきている。

今回紹介するフィールベストカフェ(菲比珈琲)もその一つ。
杭州の目抜き通りの一つ延安路と慶春路の交差点を
少し東に行ったところに外文書店という本屋がある。

ここは名前の通り、外国語(主に英語)の本が多く、
当然ながら外国人のお客さんも多い。
その3階部分に、フィールベストカフェはある。

店内は小綺麗で、
そして、広い。
写真はネットから捜したものだが、
大体そんな感じでいいと思う。

本屋に併設されているため、
店内には本棚があちらこちらにあり、
それがパーテーションとなっている。
もちろん、雑誌や単行本なども配置され、
客は自由にそれらを手にとって読んでもいい。

そして何より嬉しいのは、
禁煙席と喫煙席が分かれていること。

中国はまだまだ喫煙天国。
道路での歩きタバコは当然だし、
時にはタバコを吸ったままエレベーターに乗ってくる輩もいる。
なので、レストランやカフェで分煙化がなされているところは少ない。

しかし、ここはさすが外国人が多いだけある。
ちゃんと、禁煙席が設けてある。
もちろん、本棚がパーテーションとなっていて。

ボクはこれまでにここに2回行っている。
はじめは、定石通りラテを注文した。
それと、ラズベリーチーズケーキも。

ラテは、まあ、標準的。
可もなく不可もなく。
しかし、ケーキはややフローズンで、
冬場に食べたのでちょっと寒かった。

2回目は、店内にある大きなポスターに惹かれ、
紅茶ラテを注文してみた。
別に期待はしていなかったが、
なんと、これが大当たり!
普通のラテなんかより、こっちのが数倍旨い。
さすが、オススメ商品なだけある。

店内も混み合っていてもわりあい静かで、
そして、ボクにとってのヒット商品とも巡り会えた。
わざわざここに行くのは骨が折れるが、
近くに寄った時には、また行ってもいい。

そんな感じのするカフェである。


第13回 サブウェイの巻

2010-02-06 00:14:48 | 杭州カフェ探訪
果たしてこれをカフェと呼んでいいのかどうか。
ならば、マックやケンタも紹介するべきかもしれない。
でも、いいのである。
ボクがカフェだと言えば、カフェなのだから。

というわけで、今回はサブウェイ。
市内でも何カ所かあるが、
二番目によく行くスーパーのそばにあるのが、ボクのいきつけ。

店自体は小さい。
一階はほとんど売り場で、
二人座りの小さなテーブルが一つあるだけ。

じゃあ、二階が大きいのかというと、そうでもない。
20人も座れないのではないかという作り。
なんで、あんな意味不明な構造になっているのかわからない。

でも、問題なさそうである。
だって、客が少ないんだもの。

恐らく原因の一つは、
メインであるサンドイッチ類が高いこと。
なんだかわからんが、とにかく高い。
あれじゃあ、スーパー内にあるケンタにみんな行っちゃうよ。

しかし、そこがボクにとってはいい。
客が少なければ、それだけ静か。
何せカフェはボクにとっての仕事場でもあるので。

そこで、ラテを飲む。
コーヒー類はサンドイッチ類に比べ安い。
スタバなんかより、全然安い。
ついつい、クッキーを頼んでしまう。
それでも、スタバなんかより数段安い。

だけど、ミルクがベチャベチャである。
あれじゃあ、ミルクコーヒーである。
ラテなんて名乗っていい代物ではない。
ラテに謝れ、と思ってしまうこともある。

でも、いいのである。
なんといっても静かなのだから。

第12回 トーキョーアニメイドカフェの巻

2009-12-30 22:08:56 | 杭州カフェ探訪
ついに、杭州にメイドカフェが!!
しかし、・・・・・

先日、西城広場という場所へ食事に行った。
そこは、デパート・カラオケ・映画館・食堂街がある
ショッピングモール的な複合娯楽施設である。

食事(広東料理)は不味かった。
以前よりも数段味が落ちた上に、
ウェイトレスたちの態度も良くなかった。
もう、二度とあの店には行かないだろう。

その店の斜め前に新店がオープンしていた。
それが、この「トーキョーアニメイドカフェ」。
その名の通り、ばっちり日本アニメを意識したカフェ。
さらに、メイドカフェをもミックスした感じである。

食事が不満だったため、
思い切ってこのカフェに入ってみた。

テーブルや椅子は白を基調にしたもので、
奥には和室風味の席もある。
店内の大きなスクリーンで、日本のアニメを流していた。
ボクが行った時は、『ケロロ軍曹』が絶賛放映中だった。

店内にはフィギアが飾ってあった。
ガンダムやケロロ軍曹、ワンピースのキャラクターなどなど。
他には、等身大(?)のエヴァのプラグスーツが飾ってあった。
綾波レイと碇シンジのものが、それぞれ一つずつ。
そしてなぜか、モノポリーやドンジャラなど、日本のボードゲームもあった。

店員も一応メイド服を着ている。
彼女が注文を取りに来た。
普通に中国語で注文を取りに来た。

もちろん、ラテを頼んでみた。
ラテは32元とやや高め。
コーヒーに生クリームが載っているという代物。
しかし、それは、ラテではないだろうよ。

それにしても、
ああ、もやもやする。

なんだろう。
この中途半端感。
全てにおいて微妙。

ラテは普通だし、
値段は高いし、
メイドも一人だけだし、
「お帰りなさいませ、ご主人様」って言わないし、
フィギアも所狭しってほど飾っていないし、
『ケロロ軍曹』っていうチョイスも微妙だし、
店内に流れる音楽はアニメと関係ないどころか、
一体いつの時代の音楽だってくらい古くさいし、
マンガ喫茶のようにマンガが置いてあるわけではないし。

一体何を目指して、
誰をターゲットにして、
どんなコンセプトで開店したんだろうか。

店でランチョンマット代わりに使っていたシートを拝借してきたが、
一体これは何じゃらほい。
写真のこれは何じゃらほい。

「日本アニメ(動漫)年表」と銘打っているが、
見ていると、何故かもやもや感が消えない。
そもそも『ウルトラマンティガ』はアニメじゃないし、
『エヴァ』の主人公はエヴァなのかい?
ガンダムの中国語訳も「敢達」より「高達」のが一般的でしょ。

う~ん、微妙。

第11回 ブルーマウンテンカフェの巻

2009-10-31 11:30:10 | 杭州カフェ探訪
本屋に行き、その帰りにカフェに入った。
このカフェ、以前から気にはなっていたが、
なんとなく入る機を逸していた。
今回思いきって入った。

なかなかの高級感あふれる内装。
ソファはふかふかで、
思わず眠ってしまいそうなくらい。

今回はいつもと違い、
店名にあやかって、
ブルーマウンテンを注文。

ここは値段が高い。
その代わり、果物が付いてきて、
さらには、お代わりもできる。

コーヒーにはミルクの他に、
ブランデーが付いてくる。
自分でアイリッシュカフェにできる仕組み。
なかなか心憎いことをするもんだ。

コーヒーの味は、よかった。
濃厚だけど、すっきりした味わい。
さすが高いだけのことはある。

店内もそれほど騒がしくはない。
音楽もほどよい大きさで。
服務員のサービスもしっかりしている。

なかなか落ち着けるいいカフェ。
チェーン店なんでどうかと思っていたが、
しっかりとしたカフェだった。

でも、値段がねえ。
コーヒー1杯に70元は高いよ。

第10回 ラバウドカフェの巻

2009-10-11 23:53:04 | 杭州カフェ探訪
10月3日は中秋。
中国では中秋に月餅を食べる。
スーパーに行くと、月餅だらけ。

うちの職場でも月餅が出た。
中国人と外国人はなぜか内容が違うのだが、
とにもかくにも出た。

我々外国人が月餅を受け取ったのが、
今回紹介するカフェ。

なぜ、我々外国人はわざわざそのカフェに行って月餅を受け取るのか。
その理由は、恐らくそのカフェが職場内にできた初めてのカフェだからだろう。

ついに、職場にカフェができた!
なのに、今まで全く気がつかなかった!
それに、推薦するほどのことでもなかった!

そのカフェ、
全く宣伝しておらず、
入り口がどこかさえ悟られず、
ひっそりとさく花のように控えめな場所にある。

何せ、
市内と郊外の職場へ行くバス乗り場の後ろの建物、
しかも、2階にあるのである。

バスに乗る時は、
バスの高さで後ろは見えず、
また、後ろなんか見ようともしない。

バスから降りる時は、
当然、後ろなんか見ず、
帰ることだけを考えている。

ああ、何て控えめなんだろう。

さて、月餅をもらうついでに、
同僚と二人でそこでラテを飲んだ。
もらったばかりの月餅をつまみにして。

なんだろう、
ミルクがよくないんだと思う。
ラテがちっともラテっぽくない。
淹れている人は恐らく素人だ。

店の雰囲気も今一つ。
ガラス張りなんだけど、
ガラスの向こう側が片づいていない倉庫っぽい。

なんだろうなあ、この感じ。
どうせつくるなら、もっとちゃんとして欲しい。

でも、店の人には覚えられていて、
次の日、会ったら挨拶された・・・・・。


第9回 バップルカフェの巻

2009-09-27 00:27:20 | 杭州カフェ探訪
以前、我が家の近くのMAKYというパン屋を紹介した。
そこは台湾資本のパン屋で、なかなか旨いという話をした。

しかし、そこはなくなってしまった。
代わりにできたのが、Bapple。
これはBig Appleの意味のよう。

ここはコーヒーも当然飲めるのだが、
メインはドーナツ(多拿滋)である。
カフェと言うよりはドーナツ屋さん。
そう、ついに我が家の近くにもドーナツ屋ができたのである。
う~ん、ホントに進歩が早いなあ。

試しに行ってみた。
店内は非常に明るく、
清潔感があり好感が持てる。

まず、ドーナツがいくつ欲しいか言う。
ひとつ5.5元。
2つセットだと11元。
ここまで割引なし。
しかし、4つになると20元とちょっと安くなる。

ってなかんじで、注文をする。
ドーナツの種類は至って豊富。
ジム帰りに寄ったので、売り切れているのもあった。
早い時間に来れば、それこそ選択肢が多く困るだろう。

写真は、別の日に持ち帰ったもの。
それぞれ名前がついていて、
左が「加州之王」で
右が「冬季恋歌」。

少々甘ったるいが、普通に旨い。
生地も柔らかく、食感も悪くない。

コーヒーはいつも通りラテを注文。
ラテも普通に飲める味。
1杯14元だから、スタバなんかより全然安い。

難点を言うと、一人ではいると落ち着けないところか。
だから、本を読んだり、仕事したりっていう雰囲気にはならない。

小腹がすいた時にちょうどいいカフェかな。

第8回 アソックカフェの巻

2009-09-15 10:46:18 | 杭州カフェ探訪
杭州は急速に高層マンションが増えている。
古い街並みが消え、4年前とは全く違う景色となっている。

高層マンションの1階には
テナントが入ることが多い。
服屋であったり、
銀行であったり、
食堂であったり。

カフェもその一つ。
最近近所を歩いていて、
新たにカフェができているのを発見。
昼食ついでにそのカフェに行ってみた。

アソックカフェ。
それがカフェの名前。

外観の写真を撮って中に入ろうとしたら、
外で電話をしていた店員が、
「どうした?」と聞いてきた。

いや、どうしたも何も客だがな。

すると店員は、
「ああ、じゃあ、クーラー付けるね」
と言って、おもむろにスイッチを入れた。

もうすでに1時近くなっているのに
客が一人もいないってのはどうなっている?
少々不安になりながらも席に着いた。

店内はそれほど広くはなく、
4人座り(全て二人掛けソファーが二組ずつ)のテーブルが4つ。
それと、カウンター席が少々。
内観は壁一面に絵が描かれていたりして、悪くはない。

店員の第一印象はよくなかったが、
色々と話してみると、気のいいあんちゃん。
さっきは写真を撮っていたので不審に思ったのだろう。

昼食はカレーを頼んでみた。
なんか、日本の喫茶店みたいだ。
味はそこそこおいしい。

食後には定番となったラテを注文。
表面にはちゃんと絵が描かれている。
(これって、カフェアートって言うんだっけ?)
これも杭州では常識になりつつあるのか。

ラテの味も、まあいける。
客がいなくても、いける。

次回は気が向いたら行こう。
それにしても、杭州のカフェ水準は急速に上がっている気がする。

第7回 マークカフェの巻

2009-07-04 14:40:56 | 杭州カフェ探訪
調べものがあり浙江図書館に行った。
浙江図書館は黄龍体育館の近くで、
山を越えると南側は西湖になる。
少し歩くと、大きめなバスターミナルがある。
交通や人々の交錯するような場所とも言える。

そのためか、近くにはカフェがいくつかある。
しかし、今まではすでに紹介済みの両岸カフェやスタバばかりに行っていた。
なので、今回新たな開拓を目指し、初めての店へ。

店の名前は「Coffee Mark」(マークカフェ)。
バスターミナルから1本南に入った小さな道沿いにある。
そのため、大通りに比べて人通りが少なく静かである。
これはカフェとしては、いい立地環境だ。

店内はさほど広くない。
テーブルは7つ程度だ。
しかし椅子は全てソファで、
くつろぎを目的とする場合には最適。
その日、久々に頭を使った私にはちょうどいい。

店内の装飾もこじゃれていて、
テーブルにおかれたランプもかわいらしい。
水が入ったグラスも私好みのもの。
うん、いい感じだ。

いつものようにラテを注文。
その後食事の予定があったので、デザートは注文せず。

しばらくしてからラテが到着。
カップの大きさも小さすぎずちょうどいい。
ミルクの表面には、ちゃんと絵が描いてある。

一口飲んでみる。
とてもまろやか。
ややぬるめなのは気になるが、
不満になるような問題ではない。
はっきりいって、おいしい。

店内はうるさくもなく、
かといって、寂しくもない。
そして、ラテの味もまずまず。
十分落ち着ける空間だ。

また一つ、お気に入りになりそうなカフェを発見。

第6回 スターバックスカフェの巻

2009-06-11 00:26:24 | 杭州カフェ探訪
ネタがないわけではない。
結構行っているのに紹介しないなんて、ひどい、
と、匿名の投書があったからでもない。

実際、一番行っているのがスタバ。
杭州にはいろんなところにスタバがある。
2005年に来た時には数えられるくらいだったが、
今ではかなり増殖していて、
ボクもいろいろな場所のスタバに行ったことがある。
今ぱっと思い出すだけで7カ所のスタバに行ったことがある。

注文するものは大抵決まっている。
ラテのトールである。
日本にいてもそれを頼む。

中国ではラテトールは25元。
昔は高い!と思ったけど、
今はいろいろなカフェが出来てきて、
まあ、そこそこの値段っていう感覚になった。
中国もやはり裕福になってきているのが実感できる。

とはいえ、スタバの客は外国人が多い。
そのせいか、店員は英語を話せるようだ。
ボクも初めのうちは英語で対応された。
最近は、基本的に中国語で対応してくる。

さて、味だが当然日本と同じ、
と思ったら、さにあらん。
日本の方が絶対においしい。
ミルクが日本の方が滑らかなのだ。
どうも中国のミルクはいかん。
どの店で飲んでもそうなんだから、
作り方・材料は中国基準なんだろう。

不満ではあるが、
かといって、不味いわけではない。
だから、よく行っているわけで。

時間と場所によって混み具合は異なるが、
座れれば大体日本の雰囲気と同じ。
おしゃべりをしている人もいれば、
パソコンを開いて仕事をしている人もいる。
外国人も安心して入れるはず。

だけど、やっぱり食べ物は高いけどね。

と、ここまで書いて、ふと思い出した。
この企画が始まる前に一度紹介したことがあったことを!!
でも、ま、いいか。
折角書いたし。

*写真はある日の昼食。結構高かった。