蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

温州にガンジス川を見た

2009-07-10 23:29:02 | 中国・その他地域
職場の慰安旅行に行った。
もちろん、こちらにそんな概念はないので、
まあ、職場のみんなで職場のお金で旅行に行ったということになる。

場所は温州
杭州と同じ浙江省にある。
しかし、杭州からは車で6時間もかかる。
それでも浙江省は中国の中では小さい省なのだから、凄い。

早朝6時半に市内を出発。
途中二回の休憩を挟み、
さらに有名な雁蕩山の横を走り抜け、
昼食時にようやく目的地に到着。

まずは食事を済ませ、ホテルにチェックイン。
しばらく休んでから、観光開始。

まず行ったのは、芙蓉村なる場所。
ここは地元の名士、陳氏が拠点とした場所らしい。
特に宋代には多くの人物が科挙進士合格者を出している。
南宋代の「陳揆」という人物が特に有名だ(と同僚に教えてもらった)。

建物自体は明清時代のものだというが、
それでも軽く300年以上は残っている。
また、この村の特徴は「七星八斗」というものがあること。

七星とは、各T字路にちょっと大きめな演台があり、
そこに有力者達が立って、人々にいろいろな話をしたという場所。
これが村で七箇所ある。

八斗は、村中にある池をまとめて呼ぶ総称で、
当然ながら、八つの池がそれに指定されている。
現在最も大きい池には、のんきに水牛が泳いでいた。

芙蓉村を後にして、
今度は楠渓江という川へ向かう。
目的は、中国人が大好きな漂流(川下り)。

日本人が「川下り」と聞くと、
「ファイトー!いっぱーつ!」
な世界を想像するだろうが、
こちらは何とものどかな川下り。
あまりののどかさに途中で寝てしまいそうになるくらいだ。

さてその河。
地元でも有名な川らしく、
多くの地元民が来ていた。

彼らの目的は実に様々。
中学生くらいの男子はズボンを脱ぐや否や、
すぐさま川に飛び込み泳ぎ始めた。

と横を見ると、
おばちゃんがじゃばじゃばとやっている。
そう、川の水で洗濯をしているのだ。

さらに、向こうをみると、
小さい女の子の頭が真っ白になっている。
泡だらけで真っ白になっている。

ここはガンジス川か?!
そのうち、死体が流れてくるのではないかと冷や冷やしたが、
それは、かろうじて大丈夫だった。

とまあ、こんな感じで一日目終了。
夜はやっぱり夜中までマージャン・カードを
そりゃもう、やかましくやっていたんだけどね。