蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

おいで、アイリーン

2011-09-25 23:27:51 | 日本・中国以外
タリン到着、翌日。

時差のせいなのか、
年齢のせいなのか、
判然としないものの、
早朝に目が覚めてしまった。
同室者も同様だったらしく、
二人して、早朝散歩に繰り出した。

タリンの見所は、何といっても旧市街。
ここが世界文化遺産に登録されているヨーロッパ屈指の街並み(らしい)。
幸い、泊まったホテルから旧市街までは歩いて数分のため、当然旧市街を目指した。

まず目に入ったのが、カールリ教会。
まだ朝早かったため、中には入れなかった。
そのあと、カールリ大通りというところを通り、旧市街へ。

我々は南から旧市街に入り、
基本的にそのまま北上していくというルートをとった。
ちなみに、旧市街の一番北は「ふとっちょマルガレータ」という建物。
これはもともとは砲塔なのだが、その後、倉庫・兵舎・監獄などに使われ、
1917年のロシア革命の混乱時に火災に遭い、廃墟となったもの。
現在は海洋博物館となっている。
(なお、ここの近くの広場には、
1994年のフェリー事故の被害者たちの慰霊碑が建てられている。
エストニアの悲しい記憶に満ちた場所でもある。)

それにしても、朝の旧市街は人がいなくて、もう最高!
本当に本当に美しい。
もちろん、道はレンガでできています。
私の持つヨーロッパのイメージ通りの作り。
なんだか、心の底から楽しくなっていた。

街の中心部である旧市庁舎前の広場も、
朝早くはまだ閑散としていて、
市場の準備をしているところだった。

我々は、そんな中をぶらぶらぶらぶらと人のいない街を眺めながら歩いていたわけだ。
時折、ガタガタのレンガ道を果敢にも進んでいく自転車を横目に見て。
ありゃ絶対におしり痛いぞ。
しかも、かなり。

さて、一つそんな街の通りを紹介しておこう。
写真がそれ。
ここは、ドミニコ修道院の横の通りで、カタリーナの通路という。
本通りからは少し外れた脇道で、距離もさほどない。
だけど、『地球の歩き方』によると、旧市街で最も美しい通りと言われているらしい。
一体誰が言っているのかは定かではないが、確かに、美しかった。
ちなみに、後日、この通路にある飲み屋で閉店まで飲んでいた。
もちろん、外で。
少々寒さに震えながら。
(あとからこの写真を見て気付いたが、たぶん右側の緑色の扉の箇所が飲み屋さん)

結局、我々は1時間半くらい歩き回っていた。
翌日、私のふくらはぎの筋肉は痛みを訴えていた。
果たして、それが年齢のせいなのか、
はたまた、時差のせいなのかは、
依然、闇の中である。


*夜も当然美しいです、タリン。
でも、何故か、夜の街を歩いているときに、この曲が、グルグルと頭の中を回っていた。
イギリスの曲なのに。

最新の画像もっと見る