よくも悪しくも表題通りのミステリー。
次々と登場する人物がそれぞれに事情を抱えて殺人を犯す、それが込み入ってきて、ちょっと読んでいて後半バタバタする感じがします。交換殺人のミステリーで進んでいたのが真ん中ぐらいであっさり犯人が逮捕されちゃって、どうなるんだろうと思ったら後は次から次と殺人事件が並んで忙しい。
どんでん返しと展開重視で、味わいとか人物描写が二の次になっているようで、余裕とか深みを感じにくい作りです。淡々とカラッとしたミステリーというのもありとは思いますが、それならそれでもっと滑稽味があってもとも思いますし。まあ、デビュー作ですからそこまでの余裕がなかったんでしょうね。
著者は、今年になって、短期間に次々と次回作を出す予告をしていますが、狐久保朝志シリーズも、もう少し溜めて書くといいんじゃないかと思うんですが・・・

射逆裕二 角川書店 2004年5月31日発行
次々と登場する人物がそれぞれに事情を抱えて殺人を犯す、それが込み入ってきて、ちょっと読んでいて後半バタバタする感じがします。交換殺人のミステリーで進んでいたのが真ん中ぐらいであっさり犯人が逮捕されちゃって、どうなるんだろうと思ったら後は次から次と殺人事件が並んで忙しい。
どんでん返しと展開重視で、味わいとか人物描写が二の次になっているようで、余裕とか深みを感じにくい作りです。淡々とカラッとしたミステリーというのもありとは思いますが、それならそれでもっと滑稽味があってもとも思いますし。まあ、デビュー作ですからそこまでの余裕がなかったんでしょうね。
著者は、今年になって、短期間に次々と次回作を出す予告をしていますが、狐久保朝志シリーズも、もう少し溜めて書くといいんじゃないかと思うんですが・・・

射逆裕二 角川書店 2004年5月31日発行