近年増加している大腸の病気の代表的なもの、大腸癌・潰瘍性大腸炎・過敏性腸症候群についての家庭向け(主婦の友社ですし)医学書です。
日本では少なかった大腸の病気が、食生活の変化のためか近年増加し、大腸癌は、癌死者の中での部位別死亡率は既に女性では1位、男性で4位だそうです。反原発の市民科学者高木仁三郎さんの死因も大腸癌でした。それもあって図書館で見つけてすぐ借りてしまいました。
最近の検査方法の発達や手術方法の発達で固有筋層までの癌なら開腹手術をしないで内視鏡や腹腔鏡手術ですむこと、肛門温存が可能なケースが増えていることが説明されています。
逆に以前の検査が結構いい加減だったこと(便潜血検査ではかつてはヘモグロビンではなく鉄で調べていたので食事の影響でほとんどの人が擬陽性になっていた:35頁)、内視鏡検査で腸壁に穴を開けてしまうことも(まれに)ある(47頁)とか先端技術ほど技術の差が出て内視鏡手術が不得手な医師もいる(83頁)とかいうこともさらりと書かれています。医者に行く前の予防の話も4頁ほど。こういうあたりを詳しく知りたい気がしますが、医者が書く本にそれを要求するのは無理でしょうか。
人工肛門のケアの話とかは結構詳しく書かれていて興味深く読みました。

佐原力三郎監修 主婦の友社 2006年8月20日発行
日本では少なかった大腸の病気が、食生活の変化のためか近年増加し、大腸癌は、癌死者の中での部位別死亡率は既に女性では1位、男性で4位だそうです。反原発の市民科学者高木仁三郎さんの死因も大腸癌でした。それもあって図書館で見つけてすぐ借りてしまいました。
最近の検査方法の発達や手術方法の発達で固有筋層までの癌なら開腹手術をしないで内視鏡や腹腔鏡手術ですむこと、肛門温存が可能なケースが増えていることが説明されています。
逆に以前の検査が結構いい加減だったこと(便潜血検査ではかつてはヘモグロビンではなく鉄で調べていたので食事の影響でほとんどの人が擬陽性になっていた:35頁)、内視鏡検査で腸壁に穴を開けてしまうことも(まれに)ある(47頁)とか先端技術ほど技術の差が出て内視鏡手術が不得手な医師もいる(83頁)とかいうこともさらりと書かれています。医者に行く前の予防の話も4頁ほど。こういうあたりを詳しく知りたい気がしますが、医者が書く本にそれを要求するのは無理でしょうか。
人工肛門のケアの話とかは結構詳しく書かれていて興味深く読みました。

佐原力三郎監修 主婦の友社 2006年8月20日発行