結婚記念日の12月23日のデートの帰りに脳内出血し、あと12時間の命と宣告された妻とその家族のクリスマス・イブの話。
意識は鮮明で痛みもないけど12時間後には死ぬということがわかっているという希有の(小説としてとても都合のいい)状況ではありますが、自分のこととして突きつけられれば、考えさせられるシチュエーションではあります。
ただこの小説では、主人公のローラがあまりにてきぱきとやるべき事を進めていくので、う~ん、まあそういうこともあるかなとは思いますが、私は今ひとつ感情的に入れませんでした。娘がひねくれているところとそのために妻の死後夫が苦労したと思われる(具体的な描写はあまりありませんが)ところは、かえって現実感があるように思えましたけど。
訳者あとがきでは「究極の夫婦愛、せつない純愛の物語」と書いていますが、作者は、涙と感動の物語にはあえてせずに、ドライに進めていくことで考えさせたかったのだろうと思います。
原題:Christmas,Present
ジャクリーン・ミチャード 訳:田栗美奈子
主婦の友社 2006年11月10日発行 (原書は2003年)
(この発行日付、ひどくない?)
意識は鮮明で痛みもないけど12時間後には死ぬということがわかっているという希有の(小説としてとても都合のいい)状況ではありますが、自分のこととして突きつけられれば、考えさせられるシチュエーションではあります。
ただこの小説では、主人公のローラがあまりにてきぱきとやるべき事を進めていくので、う~ん、まあそういうこともあるかなとは思いますが、私は今ひとつ感情的に入れませんでした。娘がひねくれているところとそのために妻の死後夫が苦労したと思われる(具体的な描写はあまりありませんが)ところは、かえって現実感があるように思えましたけど。
訳者あとがきでは「究極の夫婦愛、せつない純愛の物語」と書いていますが、作者は、涙と感動の物語にはあえてせずに、ドライに進めていくことで考えさせたかったのだろうと思います。
原題:Christmas,Present
ジャクリーン・ミチャード 訳:田栗美奈子
主婦の友社 2006年11月10日発行 (原書は2003年)
(この発行日付、ひどくない?)