白珠だより

札幌にて美人画と武者絵を扱っております白珠画廊のブログです。

弁天小僧

2009-10-30 | 画廊の様子
   今日の一枚  志村 立美  「弁天小僧」 リトグラフ
                     美空ひばりの落款

   日本経済新聞の’SUNDAY NIKKEI アート探求’の
   コラムに作家 瀬戸内寂聴氏の「奇縁まんだら」が
   復活しました。
   今年は昭和を代表するエンタティナー美空ひばりさんの没後二十年で
   彼女を追悼してテレビや雑誌、その他の分野で様々な企画が組まれました。
   十月十一日(106)と十八日(107)の二回にわたって、このコラムに寂聴氏と
   美空ひばりさんの対談のエピソードが語られていました。
   (106)のタイトルは「美空ひばりの魂奪う流し目」、サブタイトルに
   寂聴語録として’歌の女王は焼酎がお好き’でした。
   (107)は「母思い弟守った歌の女王」で、語録には’フアンの神様に
   なったひばり’とありました。
   これらのタイトルと語録で十分にひばりさんの歌と人生が語られていると
   思います。
   「奇縁まんだら」の挿絵は横尾忠則氏の筆になるものですが、二枚の
   ポートレイトのうち(107)はひばりさん最後のライブの時のものと
   思われますが、彼女の華やかな表情と共に少しシャイな心のうちが伺われて
   とても素敵です。

   さて、今日の一枚の画家の 志村 立美
   ですが、昭和の挿絵画家また日本画家として一世を風靡しました。
   挿絵としての代表作は小島政二郎とのコンビで「人妻椿」です。
        
   私の好きなひばりさんの歌は”津軽のふるさと”です。
   きっと皆様も彼女の歌で何かの時にふうっと口づさむ一曲を
   お持ちなのではないでしょうか。
                                 S.Y          


           

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