曲がる骨
at 1999 10/15 15:27 編集
中学の時、体育の時間に、サッカーをした。
前日の雨で、グランドはぬかるんでいた。
敵の動きに合わせて、向きを変えた瞬間、足が滑ってころんだ。
ころんだときに右手をついたのだが、鋭い痛みに見てみると、親指が真横につきだしている。
新任の体育の先生は、結構焦って、僕と二人で、Y接骨医(ほねつぎ)に行った。
ほねつぎの先生は「これは骨が曲がっただけだな。子供には良くあることだよ」
と言って、レントゲンも撮らずに、指をぐいぐいひねって、なんとなく元の位置に戻す。
(今思えば、レントゲン設備もなかったようだ)
家に帰って、母親に状況を話すと
「骨が曲がるなんてことがあるのか? あのYはやぶ医者だからだめだ。明日中央病院で見てもらいなさい。」
翌日中央病院でレントゲンを撮る。
先生「ああ、折れてますね。」
今も右の親指は左より3ミリくらい短い。
トイレのドア
at 1999 10/16 06:08 編集
日本に住んだことのあるイタリア人女性から聞いた話。
日本のトイレでは、ドアが外に開く。
こちらのトイレは、ドアが中に開く。
用を足していて、どういうわけか誰かがドアを開けてしまったとき、こちらでは手で押し返して途中でさえぎることができる。
日本では、誰かが引いてあいてしまったら、丸見えになってしまう。
僕が筋力トレーニングをする理由
at 1999 10/16 16:11 編集
1.肩幅が広くなれば、頭が大きいのが目立たない。(相対的に、小さく見える)
2.おなかの周りに肉がつく以上のスピードで胸・肩の筋肉をつけることで、中年ぶとりをわからなくする。
2000年担当者の悲劇 19 用語集
at 1999 10/17 04:14 編集
チェンジフリーズ
一度2000年対応が終わったソフトについて、新しい機能の追加等の作業を禁じること。
多くの企業で9月末をもって、チェンジフリーズを導入している。
休暇フリーズ
2000年問題が発生したときに、すぐ対応できるように、12月・1月に社員の休暇取得を禁じること。
特に、年末・年始については、自宅待機が要求されることが多い。
人事フリーズ
社員が転勤してしまうことで、2000年問題が発生したときに対応できる人がいなくなるのを防ぐため、99年の後半は人事異動を行わないこと。
会社への忠誠心に疑問がある場合は、年始までいたら、特別ボーナスを払うことを約束するケースあり。われわれ、本社からの派遣社員は対象外。
当地では、Golden Cuff (金の手錠)と呼ばれている。
宝くじフリーズ
年末前に宝くじで大当たりすると、会社を辞めてしまうおそれがあるので、社員に宝くじの購入を禁じるもの。
これを導入している会社があるとは、まだ聞いていない。
カラオケ
at 1999 10/18 04:44 編集
くも膜下出血で倒れるまで、母は地元のカラオケサークルに通っていた。
退院してから、自宅療養に切り替わったときも、そこの友人がたくさんお見舞いに来てくれた。
「早く元気になってね。良くなったら、好きなときに歌いに来てね。会費はいらないから。」
その後母はすっかり良くなってしまって、今では車も運転し、会社勤めも半日ではあるが開始した。
カラオケサークルの友人達は、こんなに良くなるとは思っていなかったのだろう。
「悪いんだけど、やっぱり会費は払ってね。」
ソシュール
at 1999 10/18 06:53 編集
丸山圭三郎のソシュールの授業はよくわからなかった。
ちょうど記号論がはやっていたときだった。
今でも覚えているのは、次の二つ。
「テーブルはそれに向かって座るからテーブルだ。それに腰掛ければ椅子になる。」
「虹の色は、見る人によって何色あるか決まる。日本人は虹は七色と教わっているから、七色あるように見えるが、ヨーロッパでは六色だ。エスキモーの一部では、色は明るい色と暗い色の二つしかないから、虹も二色にしか見えない。」
会社に入ってから、もう一度勉強しようと本を買ったが、結局良くわからないままほこりをかぶっている。
シニフィエ、シニフィアン.....
金属疲労
at 1999 10/18 20:31 編集
昨日買った電気スタンド。
会社の照明が暗いからと、自分の机用に買ったもの。
今日会社に持ってきて、スタンドの首を伸ばした瞬間、首の継ぎ目が折れた。買ったばかりなのに。
使っていないのに、金属疲労か。
僕も会社勤め14年で勤続疲労だ。
BJ
at 1999 10/19 06:04 編集
BJが会社をやめた。
BJはカナダ人で、本当に明るいやつだった。
会社ですれ違う同僚みんなに、「ハイ、ハワユウー」と毎日声をかけていた。(これは、イギリス人には無いことだ。)
一度、彼が水道会社に文句の電話をかけたことがあった。
新しい家に引っ越したばかりの時に、1年分の水道代の請求が来たというので、文句を言うのだと言っていた。
水道会社のカスタマーデスクの女性「こちら、テムズウォーターのXXXと申します。ご用件を承ります。」
BJ「ハイ、イッツミー(Hi ! It's me ! 僕だよ)」
横で聞いていた僕も、オーストラリア人のMもひっくり返った。
テムズウォーターのカスタマーデスクの人は、みんなBJの友人か??
友達の多い、明るい、いいやつだった。
また会社が少し暗くなった。
おなら
at 1999 10/19 15:01 編集
1.「おならをする」は、英語で「Break Wind」と言うらしい。
じゃあ、Wind Breaker(ウィンドブレイカー)は、屁こき虫?
2.おならは、空気より軽くて、上に上がる。
逆立ちをしながらおならをしたら臭くなかった。(人から聞いた話だが)
これで、君も英語ができるようになる。
at 1999 10/20 05:29 編集
そういって、のせられたしまったもの。
1.シルバーリードタイプライター
中学の時に、深夜放送のコマーシャルにのせられて、両親にねだって買ってもらった。
「タイプライターで英単語を覚えよう」
実際にタイプ打ちが早くなると、単語と指の動きとは反射の問題であり、そこに何が書かれているかなどは、全然頭に残らない。
おかけでブラインドタッチで打てるようになったものの、単語力の向上には役立たなかった。
2.英語のポルノ小説
変な単語ばかり覚えたが、学校の試験でも海外の生活でも使う機会がない。
但し、速読の能力、特にポイントを探しての拾い読みの能力がついた。
話は変わって、これはちょっと信じられそうだと思ったもの。
株式会社アルクから出ている「人間はみな語学の天才である」という本がある。
フランスの耳鼻咽喉科・音声医学の先生、アルフレッド・トマティスが書いたもの。
これによれば、
言語はそれぞれ使っている周波数が違う。
子供は産まれたときには、幅広く聞き取ることができるが、そのうちふだん聞いている周波数の音しか聞き取れなくなる。
フランス人が英語が苦手なのは、フランス語の周波数が低いのに対し、英語の周波数が高いからだという。
重なっている部分はあるものの、日本語よりアメリカ英語が高く、イギリス英語は更に高い。
イギリス英語が聞き取りにくいと感じていた6年前に、アルクの運営しているトマティスセンターで周波数聞き取りテストを受けた。
すると、アメリカ英語が終わるあたりで、僕の聞き取り可能曲線はすとんと下に落ちていた。
「これでは聞き取れませんね」と言われた。
日本の英語の授業ではアメリカ英語を教えるし、アメリカ文化の影響で、街中で聞こえてくるのもアメリカ英語だ。僕もラジオのFEN(在日米軍向けのラジオ放送)で耳を鍛えようとしていた。
「どうしたら聞こえるようになりますか」
そこのトレーニングセンターでは、人工的に高周波の音を作り出して、それに耳を慣らす訓練を行う。耳が慣れた段階で、それから英語のレッスンを行った方が、その後の伸びが格段に違うのだそうだ。
「聞き取れない音は、発音できませんから」
「家庭でできる訓練はありますか。」
「モーツアルトのバイオリン協奏曲を聴いて下さい。但し、CDの場合は、高周波の方をカットしていますので、できればレコードの方がいいですね。音大の学生さんも英語を習いにいらっしゃいますが、やはり上達が早いですね」
その後イギリスに行くこととなったので、結局バイオリン協奏曲は買わずに終わった。
この本は科学読み物としてもおもしろい。
(当時は1800円でした)
クレアチン
at 1999 10/21 08:00 編集
日本の女性は、やせている。
やせているのに、さらにみんなダイエットしている。
アメリカでは、マドンナなどの影響から、多少筋肉がないと、美しくないということで、ジムに通ったり、クレアチンを飲んで筋肉をつけようとする人が増えているそうだ。
イギリスでも、クレアチンはジム売店でも売られるようになった。
女性のからだのどこに魅力を感じるか。
入社して配属された支店の一年先輩の男性と話したことがある。
その人は、ひざの裏側にひかれるといっていた。
僕は、前を歩いている女性のふくらはぎに、目が行くことが多い。
それは、決してダイエットしすぎの棒のような足ではない。
(形は似ているが、ケンタッキーフライドチキンはきらいです。)
靴は茶色、ベルトは
at 1999 10/22 03:54 編集
靴が茶色の時は、ベルトも当然それに合わせて茶色。
ところが、ローテーションの関係で、黒いベルトをすることがある。
ベルトはスーツのズボンに通しっぱなしなので、靴を選ぶ時にベルトの色を確認してから選ぶ必要がある。
ほとんどのベルトが茶色で、靴のほとんどが、茶色であることで安心していると、ベルトと靴が色違いとなることがある。(これまでに2回あった。)
ミラノで茶色の靴に黒のベルトで会社に行ってしまった時は、午前中は良かったものの、そんな組み合わせをしている事実に気分が悪くなり、昼休みに家に戻ってベルトを替えた。(家は会社から歩いて10分のところにあった)
ロンドンで黒色の靴、茶色のベルトになってしまった時は(歩いて10分、走れば3分の家には戻らず)、「そもそも、家に黒いベルトが少なすぎるのが良くない」と、昼休みに会社の近くの紳士服屋にベルトを買いに行った。
手ごろな黒のベルトを買って、会社に戻る。
気分はそう快。
ふっと気がつくと、そのベルトは、リバーシブルで、金具をひねると黒のベルトが茶色のベルトとして使えるものだった。
これは便利。
2000年問題担当者の悲劇 20
at 1999 10/23 03:50 編集
夜中1時過ぎ、家に戻る。
エレベーターの所で、若い男の人と一緒になる。
私「仕事か? 夜遊びか?」
彼「仕事だよ。君は?」
私「仕事だよ。」
彼「何やってんの?」
私「2000年問題だよ。」
彼「ゲッ...」(いやそうな顔)
私「君は何やってんの?」
彼「インターネットバンキングの新しいウエッブページ作りだよ」
私「ふーん。(うらやましそうな顔)夜勤なの?」
彼「今週は午後4時から、12時までなんだ。来週は昼のシフトだよ。」
私「ふーん。(僕は朝8時半から会社にいたぞ)」
二人とも5階でエレベーターを降りる。彼のフラットは、4軒となりだった。
火をつけてやろうかとも思ったが、自分ちも燃えるからやめた。
日本経済新聞
at 1999 10/23 03:36 編集
社会人になったら、常識。日本経済新聞。
一部、140円。月極4,383円。
ロンドンでは
一部£2.80(約500円)
月極£70(約12,400円)
高くて自分では購読できない。会社で取っている日経を日本人で回し読みする。
自分の番が来る頃には、日本では翌日版が出ている。
日経を読まない人もいる。
よその会社では、会社が個人の日経購読料を払ってくれるところもあるらしい。
社会人の常識は、うちの会社の常識ではないらしい。
ワイヤレスウーマン
at 1999 10/24 15:40 編集
妻 「私、早くワイヤレスになりたいわ」
私 「...(彼女はこれまで、何かとケーブルでつながっていて動いていたのか?)」
妻 「うっとうしくて、引っかかるし、手入れが大変で」
私 「...(ワイヤープラのことか?)」
妻 「歯ブラシも何種類か必要だし」
妻はあごのかみ合わせが悪く、矯正のワイヤーを上の歯につけている。
君もまだまだ
at 1999 10/25 01:59 編集
M副社長「この点は検討しなかったのか? 君もまだまた脇が甘いな」
私 「脇が臭いより良いでしょう」
イギリス人男性一人あたりの男性化粧品消費量は、ついにヨーロッパでトップになった。
デオドラント商品のマーケットは1億7千万ポンドで、さらに毎年7%伸びているそうだ。
ロールタイプ、スプレータイプ、スティックタイプ。脇の下に塗りやすいようにいろいろなタイプが出ている。
イギリス人がおしゃれになったのか、脇の下の匂いがひどいことにようやく気づいたのか。
粉飾決算
at 1999 10/26 05:39 編集
世界で一番粉飾決算が多いのは、オランダ。
粉飾決算
英語で Window Dressing
Window Dressing
日本語で、窓飾り
飾り窓
アムステルダム
オランダ
(実際にはWindow Dressingは粉飾決算までは意味は強くないと思いますが)
赤ワインと言えばイタリア
at 1999 10/27 08:05 編集
Y「赤ワインと言ったら、やっぱりフランスだよね」(Yはフランス留学上がりで、フランスびいき)
私「いや、赤はやっぱりイタリアだよ」(僕はイタリアから転勤してきて1年目で、イタリアびいき)
Y「ボジョレーとか、ボルドーとか有名だよね」
私「バローロとかバルバレスコも有名だよ」
Y「ボジョレーはボトルがなで肩だけど、ボルドーはいかり肩なんだよ」(逆だったかもしれない。フルボディーとハーフの違いだったかもしれない。なで肩といかり肩しか覚えていない。)
私「ふーん」(チェッ、イタリアにはそう言うのは無かったな。)
Y「フランスにはシャトー(chateau)というのがあちこちにあって、そこで美味しいワインができるんだよ。」
私「イタリアにだってシャトーはあるよ」
Y「本当?どこに?」
私「ピサ」(ピサの斜塔(シャトー))
4年くらい前の話です。
ドレスダウンデー
at 1999 10/28 08:11 編集
何年か前の夏に、うちの会社でも毎週金曜日はドレスダウンデーにすることに決まった。
当時、シティーの金融機関の間でチャリティーとして始まったもので、普段着で来る分(スーツで来なくて良いから)節約できるので、それをチャリティーに回そうという趣旨だった。
当社はチャリティーのことはすっかり忘れて、ドレスダウンデーだけ導入した。
もっとも、日本人派遣社員にしてみれば、スーツとパジャマとゴルフウェアーしか持っていない人がほとんどだから、カジュアルデーになったら逆にお金がかかって、チャリティーに回すお金が無くなってしまったのも事実だが。
ドレスダウンデーの最初の日は、さすがにみんな力が入っていた。
M副社長は、仕事中いなくなったかと思うと、いきなり変なガウンを着て登場した。
「あれっ、ドレス(ガウン)デーじゃなかったの?」
ドレスダウンデー その2
at 1999 10/29 05:51 編集
今年は8月は毎日ドレスダウンデーになった。暑かったこともあり、若い女性は結構薄着をしてきた。中には、水着か・下着かとみまちがえるような服を着ている人もいて、おやじ軍団と、おやじ予備軍を喜ばせていた。
ところが、会社の中はがんがんにクーラーが効いているので、そのうち、カーディガンをはおったりしてしまう。
M副社長は、総務担当のI課長に命じて、冷房を弱くするように指示を出した。
北風と太陽
ミカ・ハッキネン
at 1999 10/31 16:16 編集
今日から冬時間ということをすっかり忘れていて、朝7時の目覚ましで目を覚ますと、テレビではまだF1の中継をやっていた。(冬時間の朝6時だ)
いつも日曜に早起きするわけではないが、昨日は夜6時半には寝ていたので、早く目が覚めたのだ。(7時に目覚ましをセットしたので、夜7時に一度起こされた)
みんなコートやセーターで出歩いているの中、昨日まで夏時間だったのがそもそもおかしい。それでも、日照時間の短いイギリスでは、太陽に当たる時間を増やさないと、みんな「かっけ」になってしまうのだろう。
イタリアに行った最初の年は、冬時間に戻る日をだれも教えてくれなくて、学校に1時間早く着いてしまった。門の鍵も開いてなくて、近くの公園でぼーっとしていた。(みんなつめたい)
夏時間の午前2時になったところで、冬時間の午前1時と読み替えるらしいが、テレビ番組とか、飛行機とかどうしているのだろう。午前1時のニュースは二回やるのだろうか。
たいがいのものはイタリアを応援するのだけれど、F1だけはフェラーリを応援しない。僕がイタリアにいたときはマクラーレン・ホンダが参戦していたし、しかもセナがいたから、マクラーレンを応援していたのだ。(その後セナも亡くなり、ホンダもいなくなり応援するところが無くなってしまったのだが)
マイケルシューマッハーは、セリーヌディオンに似ている。
SWIFT
at 1999 10/31 16:32 編集
火曜と水曜は、SWIFT(銀行・証券会社の間でのメッセージのやりとりに使うシステム)の研修に出た。
講師で来ていた人は、昔は別の会社でシステム担当だったそうだが、その時マシーンルームが火事になったそうだ。
マシーンルームの中の機械がすべて燃えるか、溶けるかしてしまったそうだが、金曜の夜の火事で、バックアップテープも外部保管してあったことから、バックアップサイトで土日にシステムのセットアップを行って、月曜日に間に合わせたそうだ。
当時彼の会社が使っていた火災感知機は、煙感知器でも熱感知器でもなかった。
マシーンルームの中をモニターしていて、モニターに炎が映ったら、ハロンガスが出てきて消火する仕組みだった。
ところが、その時の火事では、そのモニターが最初に熱で溶けてしまったので、いつまでたっても炎は認識されず、そのまま全部燃えてしまったらしい。
狂牛病
at 1999 10/31 16:50 編集
EUが、イギリスの牛肉の禁輸措置を解除したにもかかわらず、フランスが引き続き禁輸していることが問題になっている。
イギリスとフランスはそもそも仲が悪いのだが、フランスの家畜用飼料の原料に人間の排泄物を含む下水汚泥が混入していることが明らかになったことから、さらに騒ぎが大きくなっている。
大手のスーパーでも、「フランス製品のボイコット・英国製品を買いましょう」キャンペーンを展開していた。
この結果、一週間あたりの英国産リンゴの売り上げが倍になったとファイナンシャルタイムズに出ていたが、英国産牛肉の売り上げが倍にならないのは、イギリス人もまだどこかで信用していないからなのかもしれない。
at 1999 10/15 15:27 編集
中学の時、体育の時間に、サッカーをした。
前日の雨で、グランドはぬかるんでいた。
敵の動きに合わせて、向きを変えた瞬間、足が滑ってころんだ。
ころんだときに右手をついたのだが、鋭い痛みに見てみると、親指が真横につきだしている。
新任の体育の先生は、結構焦って、僕と二人で、Y接骨医(ほねつぎ)に行った。
ほねつぎの先生は「これは骨が曲がっただけだな。子供には良くあることだよ」
と言って、レントゲンも撮らずに、指をぐいぐいひねって、なんとなく元の位置に戻す。
(今思えば、レントゲン設備もなかったようだ)
家に帰って、母親に状況を話すと
「骨が曲がるなんてことがあるのか? あのYはやぶ医者だからだめだ。明日中央病院で見てもらいなさい。」
翌日中央病院でレントゲンを撮る。
先生「ああ、折れてますね。」
今も右の親指は左より3ミリくらい短い。
トイレのドア
at 1999 10/16 06:08 編集
日本に住んだことのあるイタリア人女性から聞いた話。
日本のトイレでは、ドアが外に開く。
こちらのトイレは、ドアが中に開く。
用を足していて、どういうわけか誰かがドアを開けてしまったとき、こちらでは手で押し返して途中でさえぎることができる。
日本では、誰かが引いてあいてしまったら、丸見えになってしまう。
僕が筋力トレーニングをする理由
at 1999 10/16 16:11 編集
1.肩幅が広くなれば、頭が大きいのが目立たない。(相対的に、小さく見える)
2.おなかの周りに肉がつく以上のスピードで胸・肩の筋肉をつけることで、中年ぶとりをわからなくする。
2000年担当者の悲劇 19 用語集
at 1999 10/17 04:14 編集
チェンジフリーズ
一度2000年対応が終わったソフトについて、新しい機能の追加等の作業を禁じること。
多くの企業で9月末をもって、チェンジフリーズを導入している。
休暇フリーズ
2000年問題が発生したときに、すぐ対応できるように、12月・1月に社員の休暇取得を禁じること。
特に、年末・年始については、自宅待機が要求されることが多い。
人事フリーズ
社員が転勤してしまうことで、2000年問題が発生したときに対応できる人がいなくなるのを防ぐため、99年の後半は人事異動を行わないこと。
会社への忠誠心に疑問がある場合は、年始までいたら、特別ボーナスを払うことを約束するケースあり。われわれ、本社からの派遣社員は対象外。
当地では、Golden Cuff (金の手錠)と呼ばれている。
宝くじフリーズ
年末前に宝くじで大当たりすると、会社を辞めてしまうおそれがあるので、社員に宝くじの購入を禁じるもの。
これを導入している会社があるとは、まだ聞いていない。
カラオケ
at 1999 10/18 04:44 編集
くも膜下出血で倒れるまで、母は地元のカラオケサークルに通っていた。
退院してから、自宅療養に切り替わったときも、そこの友人がたくさんお見舞いに来てくれた。
「早く元気になってね。良くなったら、好きなときに歌いに来てね。会費はいらないから。」
その後母はすっかり良くなってしまって、今では車も運転し、会社勤めも半日ではあるが開始した。
カラオケサークルの友人達は、こんなに良くなるとは思っていなかったのだろう。
「悪いんだけど、やっぱり会費は払ってね。」
ソシュール
at 1999 10/18 06:53 編集
丸山圭三郎のソシュールの授業はよくわからなかった。
ちょうど記号論がはやっていたときだった。
今でも覚えているのは、次の二つ。
「テーブルはそれに向かって座るからテーブルだ。それに腰掛ければ椅子になる。」
「虹の色は、見る人によって何色あるか決まる。日本人は虹は七色と教わっているから、七色あるように見えるが、ヨーロッパでは六色だ。エスキモーの一部では、色は明るい色と暗い色の二つしかないから、虹も二色にしか見えない。」
会社に入ってから、もう一度勉強しようと本を買ったが、結局良くわからないままほこりをかぶっている。
シニフィエ、シニフィアン.....
金属疲労
at 1999 10/18 20:31 編集
昨日買った電気スタンド。
会社の照明が暗いからと、自分の机用に買ったもの。
今日会社に持ってきて、スタンドの首を伸ばした瞬間、首の継ぎ目が折れた。買ったばかりなのに。
使っていないのに、金属疲労か。
僕も会社勤め14年で勤続疲労だ。
BJ
at 1999 10/19 06:04 編集
BJが会社をやめた。
BJはカナダ人で、本当に明るいやつだった。
会社ですれ違う同僚みんなに、「ハイ、ハワユウー」と毎日声をかけていた。(これは、イギリス人には無いことだ。)
一度、彼が水道会社に文句の電話をかけたことがあった。
新しい家に引っ越したばかりの時に、1年分の水道代の請求が来たというので、文句を言うのだと言っていた。
水道会社のカスタマーデスクの女性「こちら、テムズウォーターのXXXと申します。ご用件を承ります。」
BJ「ハイ、イッツミー(Hi ! It's me ! 僕だよ)」
横で聞いていた僕も、オーストラリア人のMもひっくり返った。
テムズウォーターのカスタマーデスクの人は、みんなBJの友人か??
友達の多い、明るい、いいやつだった。
また会社が少し暗くなった。
おなら
at 1999 10/19 15:01 編集
1.「おならをする」は、英語で「Break Wind」と言うらしい。
じゃあ、Wind Breaker(ウィンドブレイカー)は、屁こき虫?
2.おならは、空気より軽くて、上に上がる。
逆立ちをしながらおならをしたら臭くなかった。(人から聞いた話だが)
これで、君も英語ができるようになる。
at 1999 10/20 05:29 編集
そういって、のせられたしまったもの。
1.シルバーリードタイプライター
中学の時に、深夜放送のコマーシャルにのせられて、両親にねだって買ってもらった。
「タイプライターで英単語を覚えよう」
実際にタイプ打ちが早くなると、単語と指の動きとは反射の問題であり、そこに何が書かれているかなどは、全然頭に残らない。
おかけでブラインドタッチで打てるようになったものの、単語力の向上には役立たなかった。
2.英語のポルノ小説
変な単語ばかり覚えたが、学校の試験でも海外の生活でも使う機会がない。
但し、速読の能力、特にポイントを探しての拾い読みの能力がついた。
話は変わって、これはちょっと信じられそうだと思ったもの。
株式会社アルクから出ている「人間はみな語学の天才である」という本がある。
フランスの耳鼻咽喉科・音声医学の先生、アルフレッド・トマティスが書いたもの。
これによれば、
言語はそれぞれ使っている周波数が違う。
子供は産まれたときには、幅広く聞き取ることができるが、そのうちふだん聞いている周波数の音しか聞き取れなくなる。
フランス人が英語が苦手なのは、フランス語の周波数が低いのに対し、英語の周波数が高いからだという。
重なっている部分はあるものの、日本語よりアメリカ英語が高く、イギリス英語は更に高い。
イギリス英語が聞き取りにくいと感じていた6年前に、アルクの運営しているトマティスセンターで周波数聞き取りテストを受けた。
すると、アメリカ英語が終わるあたりで、僕の聞き取り可能曲線はすとんと下に落ちていた。
「これでは聞き取れませんね」と言われた。
日本の英語の授業ではアメリカ英語を教えるし、アメリカ文化の影響で、街中で聞こえてくるのもアメリカ英語だ。僕もラジオのFEN(在日米軍向けのラジオ放送)で耳を鍛えようとしていた。
「どうしたら聞こえるようになりますか」
そこのトレーニングセンターでは、人工的に高周波の音を作り出して、それに耳を慣らす訓練を行う。耳が慣れた段階で、それから英語のレッスンを行った方が、その後の伸びが格段に違うのだそうだ。
「聞き取れない音は、発音できませんから」
「家庭でできる訓練はありますか。」
「モーツアルトのバイオリン協奏曲を聴いて下さい。但し、CDの場合は、高周波の方をカットしていますので、できればレコードの方がいいですね。音大の学生さんも英語を習いにいらっしゃいますが、やはり上達が早いですね」
その後イギリスに行くこととなったので、結局バイオリン協奏曲は買わずに終わった。
この本は科学読み物としてもおもしろい。
(当時は1800円でした)
クレアチン
at 1999 10/21 08:00 編集
日本の女性は、やせている。
やせているのに、さらにみんなダイエットしている。
アメリカでは、マドンナなどの影響から、多少筋肉がないと、美しくないということで、ジムに通ったり、クレアチンを飲んで筋肉をつけようとする人が増えているそうだ。
イギリスでも、クレアチンはジム売店でも売られるようになった。
女性のからだのどこに魅力を感じるか。
入社して配属された支店の一年先輩の男性と話したことがある。
その人は、ひざの裏側にひかれるといっていた。
僕は、前を歩いている女性のふくらはぎに、目が行くことが多い。
それは、決してダイエットしすぎの棒のような足ではない。
(形は似ているが、ケンタッキーフライドチキンはきらいです。)
靴は茶色、ベルトは
at 1999 10/22 03:54 編集
靴が茶色の時は、ベルトも当然それに合わせて茶色。
ところが、ローテーションの関係で、黒いベルトをすることがある。
ベルトはスーツのズボンに通しっぱなしなので、靴を選ぶ時にベルトの色を確認してから選ぶ必要がある。
ほとんどのベルトが茶色で、靴のほとんどが、茶色であることで安心していると、ベルトと靴が色違いとなることがある。(これまでに2回あった。)
ミラノで茶色の靴に黒のベルトで会社に行ってしまった時は、午前中は良かったものの、そんな組み合わせをしている事実に気分が悪くなり、昼休みに家に戻ってベルトを替えた。(家は会社から歩いて10分のところにあった)
ロンドンで黒色の靴、茶色のベルトになってしまった時は(歩いて10分、走れば3分の家には戻らず)、「そもそも、家に黒いベルトが少なすぎるのが良くない」と、昼休みに会社の近くの紳士服屋にベルトを買いに行った。
手ごろな黒のベルトを買って、会社に戻る。
気分はそう快。
ふっと気がつくと、そのベルトは、リバーシブルで、金具をひねると黒のベルトが茶色のベルトとして使えるものだった。
これは便利。
2000年問題担当者の悲劇 20
at 1999 10/23 03:50 編集
夜中1時過ぎ、家に戻る。
エレベーターの所で、若い男の人と一緒になる。
私「仕事か? 夜遊びか?」
彼「仕事だよ。君は?」
私「仕事だよ。」
彼「何やってんの?」
私「2000年問題だよ。」
彼「ゲッ...」(いやそうな顔)
私「君は何やってんの?」
彼「インターネットバンキングの新しいウエッブページ作りだよ」
私「ふーん。(うらやましそうな顔)夜勤なの?」
彼「今週は午後4時から、12時までなんだ。来週は昼のシフトだよ。」
私「ふーん。(僕は朝8時半から会社にいたぞ)」
二人とも5階でエレベーターを降りる。彼のフラットは、4軒となりだった。
火をつけてやろうかとも思ったが、自分ちも燃えるからやめた。
日本経済新聞
at 1999 10/23 03:36 編集
社会人になったら、常識。日本経済新聞。
一部、140円。月極4,383円。
ロンドンでは
一部£2.80(約500円)
月極£70(約12,400円)
高くて自分では購読できない。会社で取っている日経を日本人で回し読みする。
自分の番が来る頃には、日本では翌日版が出ている。
日経を読まない人もいる。
よその会社では、会社が個人の日経購読料を払ってくれるところもあるらしい。
社会人の常識は、うちの会社の常識ではないらしい。
ワイヤレスウーマン
at 1999 10/24 15:40 編集
妻 「私、早くワイヤレスになりたいわ」
私 「...(彼女はこれまで、何かとケーブルでつながっていて動いていたのか?)」
妻 「うっとうしくて、引っかかるし、手入れが大変で」
私 「...(ワイヤープラのことか?)」
妻 「歯ブラシも何種類か必要だし」
妻はあごのかみ合わせが悪く、矯正のワイヤーを上の歯につけている。
君もまだまだ
at 1999 10/25 01:59 編集
M副社長「この点は検討しなかったのか? 君もまだまた脇が甘いな」
私 「脇が臭いより良いでしょう」
イギリス人男性一人あたりの男性化粧品消費量は、ついにヨーロッパでトップになった。
デオドラント商品のマーケットは1億7千万ポンドで、さらに毎年7%伸びているそうだ。
ロールタイプ、スプレータイプ、スティックタイプ。脇の下に塗りやすいようにいろいろなタイプが出ている。
イギリス人がおしゃれになったのか、脇の下の匂いがひどいことにようやく気づいたのか。
粉飾決算
at 1999 10/26 05:39 編集
世界で一番粉飾決算が多いのは、オランダ。
粉飾決算
英語で Window Dressing
Window Dressing
日本語で、窓飾り
飾り窓
アムステルダム
オランダ
(実際にはWindow Dressingは粉飾決算までは意味は強くないと思いますが)
赤ワインと言えばイタリア
at 1999 10/27 08:05 編集
Y「赤ワインと言ったら、やっぱりフランスだよね」(Yはフランス留学上がりで、フランスびいき)
私「いや、赤はやっぱりイタリアだよ」(僕はイタリアから転勤してきて1年目で、イタリアびいき)
Y「ボジョレーとか、ボルドーとか有名だよね」
私「バローロとかバルバレスコも有名だよ」
Y「ボジョレーはボトルがなで肩だけど、ボルドーはいかり肩なんだよ」(逆だったかもしれない。フルボディーとハーフの違いだったかもしれない。なで肩といかり肩しか覚えていない。)
私「ふーん」(チェッ、イタリアにはそう言うのは無かったな。)
Y「フランスにはシャトー(chateau)というのがあちこちにあって、そこで美味しいワインができるんだよ。」
私「イタリアにだってシャトーはあるよ」
Y「本当?どこに?」
私「ピサ」(ピサの斜塔(シャトー))
4年くらい前の話です。
ドレスダウンデー
at 1999 10/28 08:11 編集
何年か前の夏に、うちの会社でも毎週金曜日はドレスダウンデーにすることに決まった。
当時、シティーの金融機関の間でチャリティーとして始まったもので、普段着で来る分(スーツで来なくて良いから)節約できるので、それをチャリティーに回そうという趣旨だった。
当社はチャリティーのことはすっかり忘れて、ドレスダウンデーだけ導入した。
もっとも、日本人派遣社員にしてみれば、スーツとパジャマとゴルフウェアーしか持っていない人がほとんどだから、カジュアルデーになったら逆にお金がかかって、チャリティーに回すお金が無くなってしまったのも事実だが。
ドレスダウンデーの最初の日は、さすがにみんな力が入っていた。
M副社長は、仕事中いなくなったかと思うと、いきなり変なガウンを着て登場した。
「あれっ、ドレス(ガウン)デーじゃなかったの?」
ドレスダウンデー その2
at 1999 10/29 05:51 編集
今年は8月は毎日ドレスダウンデーになった。暑かったこともあり、若い女性は結構薄着をしてきた。中には、水着か・下着かとみまちがえるような服を着ている人もいて、おやじ軍団と、おやじ予備軍を喜ばせていた。
ところが、会社の中はがんがんにクーラーが効いているので、そのうち、カーディガンをはおったりしてしまう。
M副社長は、総務担当のI課長に命じて、冷房を弱くするように指示を出した。
北風と太陽
ミカ・ハッキネン
at 1999 10/31 16:16 編集
今日から冬時間ということをすっかり忘れていて、朝7時の目覚ましで目を覚ますと、テレビではまだF1の中継をやっていた。(冬時間の朝6時だ)
いつも日曜に早起きするわけではないが、昨日は夜6時半には寝ていたので、早く目が覚めたのだ。(7時に目覚ましをセットしたので、夜7時に一度起こされた)
みんなコートやセーターで出歩いているの中、昨日まで夏時間だったのがそもそもおかしい。それでも、日照時間の短いイギリスでは、太陽に当たる時間を増やさないと、みんな「かっけ」になってしまうのだろう。
イタリアに行った最初の年は、冬時間に戻る日をだれも教えてくれなくて、学校に1時間早く着いてしまった。門の鍵も開いてなくて、近くの公園でぼーっとしていた。(みんなつめたい)
夏時間の午前2時になったところで、冬時間の午前1時と読み替えるらしいが、テレビ番組とか、飛行機とかどうしているのだろう。午前1時のニュースは二回やるのだろうか。
たいがいのものはイタリアを応援するのだけれど、F1だけはフェラーリを応援しない。僕がイタリアにいたときはマクラーレン・ホンダが参戦していたし、しかもセナがいたから、マクラーレンを応援していたのだ。(その後セナも亡くなり、ホンダもいなくなり応援するところが無くなってしまったのだが)
マイケルシューマッハーは、セリーヌディオンに似ている。
SWIFT
at 1999 10/31 16:32 編集
火曜と水曜は、SWIFT(銀行・証券会社の間でのメッセージのやりとりに使うシステム)の研修に出た。
講師で来ていた人は、昔は別の会社でシステム担当だったそうだが、その時マシーンルームが火事になったそうだ。
マシーンルームの中の機械がすべて燃えるか、溶けるかしてしまったそうだが、金曜の夜の火事で、バックアップテープも外部保管してあったことから、バックアップサイトで土日にシステムのセットアップを行って、月曜日に間に合わせたそうだ。
当時彼の会社が使っていた火災感知機は、煙感知器でも熱感知器でもなかった。
マシーンルームの中をモニターしていて、モニターに炎が映ったら、ハロンガスが出てきて消火する仕組みだった。
ところが、その時の火事では、そのモニターが最初に熱で溶けてしまったので、いつまでたっても炎は認識されず、そのまま全部燃えてしまったらしい。
狂牛病
at 1999 10/31 16:50 編集
EUが、イギリスの牛肉の禁輸措置を解除したにもかかわらず、フランスが引き続き禁輸していることが問題になっている。
イギリスとフランスはそもそも仲が悪いのだが、フランスの家畜用飼料の原料に人間の排泄物を含む下水汚泥が混入していることが明らかになったことから、さらに騒ぎが大きくなっている。
大手のスーパーでも、「フランス製品のボイコット・英国製品を買いましょう」キャンペーンを展開していた。
この結果、一週間あたりの英国産リンゴの売り上げが倍になったとファイナンシャルタイムズに出ていたが、英国産牛肉の売り上げが倍にならないのは、イギリス人もまだどこかで信用していないからなのかもしれない。