眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

ジェリービーンズの瓶

2009-09-19 | 
手紙を封印して
 瓶に詰めて海に投げ捨てた
  野良犬がやって来て餌をねだる

  ジェリービーンズの瓶
   マーマレードの空き瓶
    昨日空けたワインのフルボトル

   何だってよかった

    燃やすには
     少しばかり重たい記憶は
      瓶詰めにして何処か遠くへ流そう
       運が良ければ未来永劫海水を彷徨い
        運がなければ誰かの手にわたり
         失笑を買う

       たいがいが
      モノクロームの映像だ
     記憶は都合良い日を選びたがる
    ボールペンで殴り書きにした文字の羅列は
   何時か貴方の街へ届くだろうか?
  手書きの内容は貴方の想像力を喚起するだろうか?
 それともやはり
  それらは未解読の暗号のままなのだろうか?

   甘いのが嫌いなので
    ジェリービーンズは君が食べた
     その空き瓶だけが
      ただ残されたんだ

      ワインのボトルは腐るほどあるが

    モールス信号が発明されてた事実を
   馬鹿な僕は忘れていたんだ
  なんだか
 いつだって時代遅れだね
  君の苦笑が懐かしい夜は
   乾燥した皮膚の痒みが治まらない

    一秒と一年が同じ意味を持つ柔らかな時間
     ついついそれが
      奇跡だったとキズクノハ
       むしろ手遅れになってから

        世界は丸いんだね

     意を決して投げたはずの瓶が
    缶ビールの飲み干す間もなく
   僕の足元の波打ち際で
  ゆらゆら漂う

    格好つかないったらありゃしない

     ジェリービーンズの瓶を
    僕ひとりで空けるには
   一年位かかりそう
 
   好き嫌いはだめだね

    格好つかないったらありゃしない


コメント (2)
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