風鈴
2006-10-27 | 詩
目隠しをして
街の風に吹かれる
頬をそよっと風が撫でる
優しさの成分がここから生成される
黒猫は耳をぴんと立て
アンテナの如くに世界を吟味す
風の抜け道を知っているのだ
アンダルシアの陽光に
黒猫はあくびし惰眠をむさぼる
外国旅行は好きかい?
友人が旅行会社のチラシを
ひらひらと目の前にかざした
嫌いだよ
だって
10時間以上も禁煙するなんて体に毒さ
君は呆れてチラシを散乱させる
ならさ
熱気球で行こうぜ
煙草も吸いたい放題さ
僕は爺様仕込みのウィンストンを
誰かがくれた灰皿でもみ消した
まるで
自身の記憶に対する扱いで
熱気球か
不満か?
高いところさ駄目なんだ
友人は笑って僕の吸いかけの煙草を横取って
一服しながら窓の外を眺める
この夏最後の
風鈴の音を耳にした
ちりん
街の風に吹かれる
頬をそよっと風が撫でる
優しさの成分がここから生成される
黒猫は耳をぴんと立て
アンテナの如くに世界を吟味す
風の抜け道を知っているのだ
アンダルシアの陽光に
黒猫はあくびし惰眠をむさぼる
外国旅行は好きかい?
友人が旅行会社のチラシを
ひらひらと目の前にかざした
嫌いだよ
だって
10時間以上も禁煙するなんて体に毒さ
君は呆れてチラシを散乱させる
ならさ
熱気球で行こうぜ
煙草も吸いたい放題さ
僕は爺様仕込みのウィンストンを
誰かがくれた灰皿でもみ消した
まるで
自身の記憶に対する扱いで
熱気球か
不満か?
高いところさ駄目なんだ
友人は笑って僕の吸いかけの煙草を横取って
一服しながら窓の外を眺める
この夏最後の
風鈴の音を耳にした
ちりん