けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

三つ巴?

2007-04-18 03:52:14 | football


今週末のリーガはマドリーvsバレンシアの3位4位対決。いろいろな面で厳しい試合になることが予想されるわけですが、両チームに加えて間違いなく注目を浴びるのがレフェリー問題であろうと予想されます。

29節のビルバオ戦で、吹かれるべき(と考えられる)ホイッスルが吹かれずペナルティが見逃され、敗戦を喫したバレンシア。試合後はキケがメフト・ゴンサレスをボロボロに批難しまして、審判協会がスペインサッカー協会の競技委員会にキケを訴えるという騒ぎになりました。懲罰になればキケが何試合かベンチに入れなくなるか罰金が予想されるわけですが、当の試合前にエチェベリアに向かって「君らは残留するから安心しなさい」とかなんとか言っちゃったメフト・ゴンサレスの映像が見つかったりもして……。この件がどうカタがついたのか、もしくはついてないのかわかりませんが、バレンシアとレフェリーの関係は非常に微妙な状態だといえます。

一方のマドリー。こちらは先日の土曜日のラシン戦。マドリーはペナルティを2つ取られて敗れたわけですが、どちらも微妙な判定ではありました。確かにディアラはボールにいったのにスカちゃんが豪快に倒れ、カンナバーロはいつも通り身体をゴリゴリ当てていたらジギッチがはんなり倒れ…ロハも2枚出ました。シーズン前半くらいでしたら嫌味コメントくらいで済んだかもしれませんが、今は「ファイナルストレート」。残り試合が十指に収まるデリケートな時期です。カペッロミヤトビッチも怒りのコメントをぶちまけました。その後はラシン戦を担当したトゥリエンソ主審と家族が何者かから脅迫を受けるという事態に。そして審判協会はミヤトビッチの件をサッカー協会の競技委員会にまわしました。キケと同罪、こちらも微妙な事態です。

審判に言いたいことが山ほどあるのはどちらも一緒。しかしこれ以上、不利益なジャッジは受けたくない。審判協会がキケの件を訴えたことがわかった後、バレンシアは公式サイトでいわゆる「遺憾の意」的コメントを発表しました。

「バレンシアCFは審判協会がスペインサッカー協会に対して求めた、我々の監督キケ・サンチェス・フローレスが先のリーグ戦でのメフト・ゴンサレス氏のレフェリングに対して呈した意見についての、残念な公式発表に対して決然たる反対の意を表明したいと願っております。この件についてバレンシアCFは、最大限の正義と公平性の保障についての責任を負う専門的知識がリーグのこの数節で、(当クラブはそうなるであろうと確信するわけですが)、そう公に申し上げることを許していただけるならば、我々のトップチームが当リーグ戦において獲得することができた(あるいはできない)スポーツ上の目標を減じさせていることに、深く遺憾の意を感じております。その一方でバレンシアCFは、常にどんな時でもレフェリーの皆様が負っている偉大で責任ある困難な仕事により常に受けるに値する、かつ今後も受け続けていくであろう敬意を思い出したいと願っております」

ひじょーに持って回った言い方で面倒くさい。
ではマドリーの方はどうか。こちらのほうもオフィシャルで立て続けに事態を穏便に済ませる方向へのコメントを出しました。レフェリーとその家族への脅迫という冗談では済まされない事態になってしまいましたし、やはりクラブの心象をこれ以上悪くしたくないというのもあるかもしれません。

公式コメント:「レアル・マドリーはクラブをあげて審判に敬意を抱いております」
カルデロン会長のコメント:当クラブは常に審判のお仕事をサポートしております。弁護士だって医者だってミスくらいします」
ミヤトビッチのコメント:「黒い手」の存在も「陰謀」も本当に思って言ったんじゃないんです。ただ試合中に起きたことがおかしいと思っただけです」

03/04だったか04/05には、ラウルがとっても微妙なペナルティを取ってもらってマドリーが勝ったりしたこともあったこの対戦。因縁もあり、ただでさえ激しい試合になるだろうと予想されるのに、それにレフェリー問題まで加わって…。土曜日はどんな展開になるんでしょうか。

つづき
火曜日のうちに、スペインサッカー協会の協議委員会はキケとミヤトビッチに対する調査をスタートしたことを発表。まずはこれから5日間、両者共に審判を批判した発言の真意を申し立てすることが許される、というわけです。


おまけ

モリエンテスは、まだ肩のプロテクターを外すことができないようです。かなりきっちり締められているようで、確かにこれは苦しそう。先の公式インタビューはlas provinciasに一問一答形式で載っていましたが、肩の脱臼に関してはシーズン終了後に手術する可能性もあり、だとすると回復に2,3ヶ月はかかる可能性があるとのこと。


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