けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

この視点

2010-10-13 20:15:02 | football
セルヒオ・ラモス、負傷
やっぱり…というのは、セルヒオ・ラモスは負傷してスコットランドから戻ってきた、というASの記事。リトアニア戦の時と同じ箇所、右足首をやはり痛めてしまったようです。思い切り足首付近削られてたからなあ…。
今日のマドリーのトレーニングは、代表選手も合流して17時からだそうですが、メディコたちは検査をし週末のマラガ戦(土曜日22時)に間に合うかどうか決めるため、セルヒオ・ラモスの到着を待ちわびているとのこと。


追加:実は試合前から膝が
セルヒオ・ラモスの負傷ですが、足首ではなく、実は膝に問題があるようです。というニュースをMARCAから。
セルヒオ・ラモスは、昨夜のスコットランド戦の前、ウォーミングアップの時点で膝裏を痛めてしまったようです。詳しくは読み取れないのですが、ウォーミングアップで、カプデビラが後ろからラモスの脚をサポートしたときに(イメージわかないけど何かストレッチ?)、変な風になってしまった様子。代表のメディコはOKを出し、ラモスは90分間プレイすることができたわけですが、結局試合終了後には痛みが強まってしまったとのこと。
スペイン代表がバラハス空港に戻ってきたのは、現地時間で朝5時半だったそうですが、その時点で右膝裏側の痛みはさらに増し、数時間眠った後でも問題は残ったまま。
詳細な検査などはこれからのようですが、マラガ戦への出場は疑わしい状況となってしまいました。しかも次のミッドウィークは、確かCLミラン戦が……。


パルデサ
普段あまり読まないひとのインタビュー。もう2日もたってしまいましたが(長かったから)、マドリーのスポーツ・ディレクター、ミゲル・パルデサのASでのインタビューです。Tomas Ronceroが、けっこうビシッと質問している感じで、モウリーニョのこと、カンテラのこと、移籍のこと、ベンゼマのこと…等ちょっと面白いかなと思ったので。でもやっぱり長いので、途中で端折ったりしてます。

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Q:モウリーニョは全面的な改革の大元になっています。
R:モウリーニョについては、皆過度に分析したがるようだ。彼のような性格の人については、中間的なものが存在しない。彼は、良いことでも悪いことでも、いつも誇張した表現を引き起こす監督だ。彼についてはっきりしているのは、重要な存在であるためには、人生において簡単な方法はないということ。彼は特有のやり方でフットボールの世界に、彼なりのプロフェッショナルの世界に生きている。彼の履歴書は、彼について話すものだ。

Q:彼の強いパーソナリティで、イメージが損なわれることを心配しませんか?
R:クラブは全面的にモウリーニョをサポートし、この点で我々には何も問題はない。そして我々は、彼をクラブに雇用した際に、彼がフットボールで生きていくのにどのような特有なやり方をするかを知り、そのことにはまったく不快感を感じていない。何かあるとするなら、人々が誤解しているということだ。

Q:しかしクラブは、ポルトガル(代表)の件で彼と不一致を見ました。その時のプレスカンファレンスは、午前2時、ヴィットリアの空港で行われました。
R:この点では、個人的なものや彼の感情と、プロフェッショナルへの貢献を区別する必要がある。彼は、我々と同様に、事態を完璧に理解していた。我々が理解したのは、ポルトガル人であれば、極限状態にある代表への助けを求められた時に、その人は協会の話を聞こうとするだろうということだ。彼が理解したのは、マドリーが、いかなる時でも最大限の注意を必要とするクラブであるということだ。(ポルトガル代表に行くことは)、真剣さとプロフェッショナリズムをもって何でも行おうとしている彼にとって、両立しないものだった。

Q:その状況は、ちょっとシュールな終わり方をしましたね。否定しないでくださいよ。
R:実際、あの状況は類を見ないものだった。マドリーのようなクラブで監督をすることと、同時に代表で指揮を取ることは、まず前例がないものだ。すべてが本当に奇妙なことだった。しかしモウリーニョは、マドリーでの仕事が何より重要だと理解してくれた。彼は非常に知性があり、彼ができないこと、あらゆる方面にとってベストの解決方法というものをわかっている。

Q:ペドロ・レオンのケースは、選手自身にとって微妙な問題となっています。
R:ペドロ・レオンのケースはハッピーエンドとなるだろう。あの子は、起こったことに文句を言ってもいないし、それによって外されるべきでもない。彼は若く、スペイン人で、マドリーでレギュラーとしていられるということを示すためのキャリアがこの先にある。彼にはまだ、学び、クラブに慣れていく長い時間が残されている。

Q:しかしモウリーニョは、ジャーナリストの前では彼に厳しかった。
R:我々はモウリーニョの判断を完璧に理解している。彼は、自分自身のことを考えるのではなく、チームに、そしてペドロ・レオン自身にとって良いことを考えていたからだ。我々は、この問題について彼らと話をしなかった。これは罰の問題ではないからだ。監督は、彼を2試合はずすことが適切だと考え、我々は当然のごとくそれを理解した。

Q:批判は厳しいものでした。
R:モウリーニョが取る決断ひとつひとつを、拡大鏡で大きくすることはできない。選手について最も詳しいのが彼なのだ。彼はそのことを、既に初日に伝えている。「ここでは、最もトレーニングし、最も貢献し、最も値する者がプレイする」と。

Q:ベンゼマは、モウリーニョにとって扱いにくい存在でいるようですが...
R:監督は我々に、概して、彼の仕事に満足していると言っている。しかしまた、彼はもっとできるはずだ思うとも言っている。ほんの1mmでも、自分のポジションを譲ろうとはしないチームメイトたちがいる。しかし我々には時間がある、根気よく、彼をサポートし続けることが必要だ。我々の頭に、彼を売るということはない。

Q:ベンゼマは、彼が馴染むのを助けてくれるような環境がなく、昨シーズンは彼の投げやりな状態に苦言が呈されましたが...
R:ここにいる人々は身近な存在であり、彼らはそうしたいとか必要だと思ったら、問題なく要求ができることを知っている。我々の電話は、常に彼らが連絡できるようになっている。しかし我々は、子供のように、24時間彼らの面倒を見ることはできない。失望はしない。私は彼がマドリーで勝利をおさめることを望んでいる。

Q:ファン・カルロスのデビューは、モウリーニョが観客を沸かせるためだったのか、それとも真剣だったのか?
R:モウリーニョはカンテラに対して非常に真剣だ。既にそういったことは、モウリーニョが、カンテラの全チームのプレゼンテーションで彼らに話をしたことでも見られる。そうしたことは子供たちとの橋渡しであり、彼らが評価されるということだ。マテオスをトップチームの25人に含め、ファン・カルロスがデビューしたことは、反論の余地のない事実だ。モウリーニョは、大衆受けを狙うことなく、カンテラの情報を要求し続けている。彼は真にカンテラを信頼しているのだ。

Q:クラブのほうは、そうは見えませんね。他のクラブへカンテラーノスを売却している。マルコス・アロンソやサライ、オパレ、ロドリゴのように。もしくは、良い選手にはならないという考えだったということでしょうか。
R:我々の最大の目的は、トップチームのための選手を養成すること。しかし、周囲が予想よりも早く、子供たちの成長やトップレベルのフットボールへの合流を促すような場合があり、もしその選手がマドリーにいる価値があるなら、高いレベルのコンペティションで経験を積んでより成長して来ることができるだろう。もし子供たちに、カスティージャが戦っているセグンダBを上回るレベルからのオファーがあるなら、私には、手続きを急いで進めるのに不都合はない。ロドリゴやサライの場合、彼らがモラタやホセルを切り札にしたのだと理解した。

Q:マドリーで移籍を決めるのは誰ですか? モウリーニョか、フロレンティーノか、バルダーノか、あなたか。
R:その質問は何年もされているものだが、私はいつも同じ答えを返している。それが真実だからだ。移籍を決めるのはマドリーだ。補強のプロセスは、人々が信じているよりもはるかに複雑なものだ。ここでは、誰かが「あの選手を取ろう」と言って他の人たちが黙り込む、というようなことはない。ここでは全員が審議し、賛否両論の結果得られたコンセンサスがあるのだ。

Q:騙さないでください、モウリーニョだと読みましたよ。
R:監督は多くのことを言わなければならないし、真実を言う。補強はサインが済んだものだ。彼の意見は非常に重要だが、スポーツ部門における責任も、会長のビジョンも、我々皆が基づいて動かなければならない概括的なモデルの中では、とても重要なものだ。

Q:「パルデサはマドリーの中で何をしているんだ?」と言う人々がいますが?
R:ここにはたくさんのしなければならない仕事がある。ここがビッグクラブであり、毎日20ものことに向き合うものだということを、人々は簡単に無視してしまう。

(パルデサのお仕事等については省略)

Q:皆、マドリーにもっとスペイン人がいてほしいと思っています。
R:重要なことは、どこ出身かということではなく、ベストであるかということ。私は、スペインが代表レベルでも史上最高の時を過ごしていることを否定しないし、我々の多くの選手たちが国の代表に入るほど良いものだ。しかし、だからといってそれが保証にはならない。偉大なレアル・マドリーの歴史は、ディ・ステファノから始まる。彼はアルゼンチン人だ。マドリーにはベストの選手がいなければならない。彼らがどこにいようともだ。

Q:1月にアタッカーを獲得しますか?
R:そういう話をするのには早すぎるだろう。チームには、我々は満足しているしうまくいっている。大きな必要性があるとは見ていない。しかし、今から1月までの間に、誰か負傷するような問題があったとしたら、その場合はわからない。いずれにしても、常にオープンになっている可能性があるのだ。ただ、その問題を検討するのはもっと後のことだ。

Q:しかしあなたは、フェルナンド・ジョレンテがとても気に入っているのでしょう。そしてミステル(モウリーニョ)も。
R:ジョレンテは非常に素晴らしいストライカーで、ありふれていない特性を持ち合わせている。また彼は、スペイン代表でもアスレチックでも最近の試合からはっきりわかるように、近年大きな成長を遂げている。興味深い選手だ、それは当然だろう。しかし現在、我々が気にしているのは、ただ登録人数(給与の意味もある?)だけだ。将来について話すのには時期尚早だ。

Q:獲得について話す前に、そういったことについて考える必要があるわけですね。ペペはまだ契約延長をしておらず、この問題は行き詰っているそうですが...
R:ペペは、十分に評価され、このクラブで存在価値が認められている選手だ。我々の見込みでは、選手もクラブも最終的には合意に至るだろうということに、疑いはない。今起きていることは、時間が常に次から次と進むわけではないということ。選手は、自身のケースが最優先だと思うものだろうが、しかしクラブにも他に優先することもある。しかし私は、ペペが問題なく我々と長く共にやっていくであろうということを確信している。

Q:クリスチアーノは、不安状態から抜け出していますね。
R:選手たちを、実際とは違うものとして評価することはできない。クリスチアーノは彼らしくいるし、確信している方法でプレイするところにまで到達している。彼は立ち向かう人間で、スピードがあり、驚異的なジャンプとヘディングがあり、飢えているかのようにゴールを求めている。そういったことが彼のキャラクターなのだ。彼のフットボールの何が、より集団であろうとするフットボールの考え方の中でぼやけてしまうのだろうか? そうかもしれないが、しかし彼は決して、そのアイデンティティを失わないだろう。クリスチアーノは才能があり、自身のスタイルに忠実であり、そしてチームの仕事に身を捧げる。彼に疑問を持ったことは決してない。彼は決して隠れず、常に前へ進んでいる。チームメイトとして、常にクリスチアーノが傍にいてほしいと思うものだろう。そしてどんな監督も、同じことを言うはずだ。

Q:モウリーニョはジダンを望んでいますが...
R:それは私たちが重視する、監督の関心事だ。ジダンのような人は、決して余計な存在になどならないだろう。彼は、世界の模範であり、マドリディスモにとっては神話だ。もしジダンがモウリーニョの提案を受け入れるなら、嬉しいことだろう...。
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カンテラについての考え方は、確かに、と思わされる部分もあります。ある程度の年齢に達して、カスティージャより上のレベルでやれるオファーがあるなら、妨げることなく出す。といっても、帰る道筋を残すケースと、完全移籍のケースとあるわけで……アルベロアのような例もあるから、今のことだけで将来の判断がつきようもありませんが。
スペイン人選手についての部分でもそうですが、最も強いチームを作るためには、何かの制約(スペイン人とかカンテラーノとか)があるべきではないという、ある意味とても合理的な考え方なんだろうと。とはいっても、少しロマンの入る余地(カンテラーノスが中心になり成長して行く…とか)があってくれてもな、なんて。

あと、ベンゼマの、皆からの見守られ具合が不思議。まだまだ私はその魅力に気づいていないのかもしれない。

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2 コメント

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未知数 (しろ)
2010-10-13 23:45:37
いつも長文ご苦労さまですm(__)m
記者の方の質問が鋭く、粘りがあって非常に面白かったです。


ベンゼマって不思議な存在ですよね?!
個人的には、昨年「スピードのあるFWと組みたい」と、ラウール批判の様な発言から信頼してません。自分も彼の魅力にまだ気付いてないのかもしれません。でも、大化けするかもという淡い期待は何処かにあります(笑)

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Unknown (本人)
2010-10-14 21:54:12
選手の生の声も良いですけど、たまにはこんなクラブの内部事情を知る人の話も面白いですよね。Tomas Ronceroは、確かだいぶ長いことマドリー番記者をしている人で、自身もマドリディスタ。ですので、記者視点と厳しいマドリディスタ視点で、聞きたいことを聞いてるのかな、なんて思いました。

ベンゼマは…謎ですよね。信頼していいのかどうかわからないけど、モウリーニョもブランもパルデサも、待ってみようじゃないか的な感じで。彼らがそういうなら、待ってみよう…かなあ? やっぱりよくわかりません(笑
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