名札をつけましょう

久しぶりに研究所で仕事をしました。

最初にその研究室に行ったのはまだ学部3年生の頃。当時は実験を「される」側、つまり被験者でした。
帰り際にデータ解析と実験補助のバイトを探しているんだけどと言われて「やります」とお返事したのがお付き合いの始まり。やがて同じ研究分野に足を突っ込み、しばしば実験を手伝ったり研究会に参加したり実験の相談にのって頂いたりがくしんの受け入れ先になってもらったり（受かってませんが）、といろいろとお世話になっております。この度その研究室にわりとちゃんと雇われることになりました（数ヶ月ですが）。
今日が最初の出勤日、そして最初の仕事は……
室長さんに研究所の「安全ガイドライン」と「情報管理ガイド」を説明して頂くことでした。

事前に資料を頂いて多少は読んでいたのですが、生来の文系人間のため薬品やガスの取り扱いに関する注意の項はすっとばしておりました。関係あるのは「名札はいつも着用しましょう」「部屋を出るときは鍵をかけましょう」くらいだろうな～、と。

ところが室長さん、資料をめくりつつ
「えーと…じゃあこの危険薬品のリストね。これを使うときは…」

え、危険？

「高圧ガスボンベの取り扱い…」

そんなのも？

そして仕事の一つとして、指定されたリストに載っている物質を調べてどんな危険性があるか調べてね、と言い渡されました。最初はそれでも毒物劇物リストには入ってない物質だからいいか、なんて思いつつ調べていたのですが……中には死亡事故の事例があるものも。

新しい世界が開けそうです。しかし化学物質の名前ってなんであんなに難しいんでしょうか。「ヘキサクロルヘキサヒドロメタノベンゾジオキサチエピンオキサイド」（毒物らしい）。もはや私には無意味綴り。化学、もう少し真面目に勉強しておけばよかった。