けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

答えは見つからない?

2005-04-04 17:47:42 | football
先日友人といろいろ話しているうちに「なぜフランス代表は勝てないのか?」という話題に行き当たりました。EURO2004を終えて代表選手はかなり一新されたものの、現フランス代表には98W杯も00ユーロの優勝経験者もいるし、ヨーロッパの大会を戦うようなクラブに所属する選手がほとんどです。若いけれど実力はある、ではなぜ勝てない?
さいきんまことしやかに囁かれている、ドメネク監督が星占いで選手を召集しているから、という監督要因も少なからずあるとは思いますが(というか大部分を占めていると思いますが)、私と友人の間で出た見解は「ベテランがいなくなったこと」でした。

ジダン、デサイー、テュラム、マケレレ、リザラズ…フランス代表に詳しいわけではないので漏れや勘違いもあるかもしれませんが、04ユーロ後にはこれだけのベテランがチームを離れました。去り際としては美しいものです。十分な成績を出せなかった大会を終え、自ら退くことを宣言し、後進に道を譲った。

…なんですけど、若い選手は一緒に練習したかっただろうな、と思ったわけです。なにしろW杯やユーロを制した英雄たちですよ。経験の薄いディフェンダーはデサイーやテュラムと一緒に練習して(審判にばれない相手のつぶし方とか)あれこれ教えて欲しかっただろうし、中盤の選手たちもジダンと練習する時間は多ければ多いほど良かっただろうに、と。勝てなくて引分けだらけで批判を浴びだしたときに、チームを精神的に支えるベテランは、例えばヴィエラやバルテズだけでは苦しいのではないかと。そんなふうに思ったわけです。(アンリやトレゼゲは代表暦は長いけどベテランて感じはしないのですよね…なぜか)。

代表引退と現役引退とでは意味が違いますが、ギリギリまで現役であろうとしているイエロやシアラー。イエロなんてときどきもう見ちゃいられない…ってプレイもあるわけですが、それでも現役にしがみつこうとするのは、それはそれで美しいと思うのです。付け加えておきますが、先日のリバプ-ボルトン戦のハイライトで見たイエロの足技は今も美しかった。ちょっと感動。
ソースが見つけられないのですが、ボルトンの選手たちから「イエロと一緒に練習するだけ幸せだ、フットボーラーとしても人間としても素晴らしい」という趣旨の発言があったというニュースを読んで、まあ多少お世辞があるにしても、ベテランがいることの意味は大きいだろうなと、いるだけで意味があるんだなとしみじみ思うわけです。

代表では召集できる人数に制限があることから考えても、メンタル面のためにベテランを入れておけというのは無謀な話ですし贅沢かもしれません。もちろんいつまでも示談に頼っていられないというのも至極もっとも。でも圧倒的なベテランというのが必要なのかもしれない。エイプリル・フールだったようですが、先日はレキップがジダン代表復帰、なんてネタを載せてました。存外冗談に聞こえないのもまた真実……


だったんですが。gettyimageでふと見つけたこんな画像を見て、また考えが揺れてしまいました。

先日のインターナショナル・ウィークに行われた、大脳白質萎縮症という進行性遺伝性の病気に対抗するチャリティイベントでのジダンです。右はナンシーのコーチらしい。昨シーズンまで代表明けの試合では苦しそうな顔をしていることが多かったジダンが、こんな楽しそうにチャリティサッカーをしているなら、代表引退は良かったんだとも思われてきて…。それにジダンが代表を引退すると決めたのは、そんな簡単に決断したわけでもなく…。

答えは、出ません。

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