ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

あべのハルカズBAR 100ページ目  神戸の御影に行く 

2014-07-26 07:52:10 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【100ページ】


 晴数は、3姉妹とのミーティングを終えると、早速タクシーに乗り、

平和新聞の社主の自宅がある、神戸市東灘区の御影に向かった。


 阪急神戸線の御影駅前のローソンにタクシーが着くと、料金とチップを

運転手に渡し、40分ここで待っているように晴数は指示した。

タクシーから降りた晴数は、線路を渡り、山手の高級住宅街へと

歩いて行った。


 10分歩くと、目当ての平和新聞の社主の豪邸の100手前まで来た。

街の防犯カメラの死角になる場所に立つと、バッグから紙飛行機を

取出し、社主の豪邸に向かって飛ばした。


 晴数の手から勢いよく飛び立った紙飛行機は豪邸に向かったが、

20m程飛ぶと、失速して地面に落ちそうになった。

急降下して地面に落ちる直前で、つばめの式神に変身して、

再び空中に舞いあがり、飛んで行き、社主の豪邸の庭に飛び込んだ。


「今夜は、社主の家族全員が、三匹の子豚の夢を見るだろう」


 晴数が、タクシーの待つ、ローソンに戻りかけようとしたとき、

社主の豪邸に近づく人影があった。

彼は、手にスプレー缶のような物を持っているようだった。

豪邸の壁面の前に立つと、スプレー缶を壁に向ける仕草をする。

彼は、豪邸に設置されている防犯カメラをみつめる。

わざと自分の動作を見せつけているようであった。





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神戸御影 ムーンデザイン


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