ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 117ページ目 ロワール川巡り① 

2012-05-28 20:29:41 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【117ページ】


 和音は、いつものカウンター席に座ると、マスターにワインを手渡した。


「馴染みのお客に飲ませてあげて!」

「これは、ペトリュスの2,000年じゃないですか! ほんとに飲んでもいいの?」

「ええ、田辺さんに最初に飲ませてあげてください」

「もちろん、そうします!」



 今夜も常連の丸山が会社仲間3人と来ていた。

「今年、営業のフレッシュマンが女性2人と男性4人が入ってきたが、どう思う?」


丸山が訊いた。


「男性4人はダメですね! 」

「先日の歓迎会で、ビールのジョッキ回してと言ったら、ほんとにテーブルの上でジョッキを回したよ!」

「俺の場合は、退社前にコピー機見ておいてと言ったら、じっとコピーを見ていたよ」

「ほんまかいな! 女性の二人はどう?」


丸山が聞くと、


「いいねえ、お得意先からの電話も男性より先に取っている。」

「歓迎会でも話題が豊富で、先輩達と楽しく会話をやっていたよ!

そして度胸もある。歓迎会のかくし芸でも女性の方が受けていたね」

「俺の役所の知人も筆記試験だけなら採用は女性だけになってしまうと言っていた。

今は女性の時代なのかな?」


丸山は、グラスのワインを飲すと、彼の持論を話し始めた。


「だからと言って、男性がダメだと決めつけてはいけない。

俺の持論は、女性の2倍成長論だ!」 









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