ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

4 元ソムリエ協会長の記念ワイン 15ページ目

2010-01-20 22:57:52 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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和音     いいえ!

       予想通り、ラ・グランド・リュでした。

       しかし・・・・・。

元協会長   しかし?

和音     南部さんの気をまったく感じることができないのですよ。

       感じるのは、ラ・グランド・リュの高貴な香りのみです。


元協会長   あはは・・・、私の負けだ!

倶楽部会長  どうして負け?

元協会長   このワインは、確かにラ・グランド・リュのオールドヴィンテージだ!

       しかし記念に購入したものではなく、最近ワインショップで、取り寄せた

       ものなのだ!

倶楽部会長  それで、南部さんの気が感じられないと・・・・。

元協会長   和さんの実力を認めよう!

       しかしソムリエにとっては、和さんの実力を排除しなければならない!

       次に、会長がワイン会を開催する時は、私と和音さんの真のテイスティング

       対決になると思う。

和音     南部さんとの真剣勝負は、願ってもないことです!

倶楽部会長  南部さん、ヴィンテージはいいのですか?


 和音と元ソムリエ協会長の南部は、ただ笑っているだけであった。


倶楽部会長   そうか!