ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

4 元ソムリエ協会長の記念ワイン 5ページ目

2010-01-08 22:49:43 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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倶楽部会長   どうかしましたか?

和音      男性が、ワインの包装をとると、大きなハートのラベルのワイン

        が現われたですが、そのハートに大きな疵(きず)がついている

        のです。

        男性は、首を傾げ(かしげ)、やがて虚しさ(むなしさ)と悲し

        みの顔に変わります。

元協会長    そうだ!和さんのイメージの通りだ!

        このワインは、シャトー・カロン・セギュールで正解だ!

        それでヴィンテージは?

倶楽部会長   和さんは、話の中でヴィンテージを言い表している時があると

        よく聞きます。

        ひょっとして、むなしいの67(むな)で1967年?

元協会長    オールドヴィンテージを正確に当てるなんて!

        私は、1970年にソムリエ試験に合格したのです。

        そのことを付き合っていた彼女に報告し、久しぶりにデートに

        誘った。

        私は、デートでプロポーズすることを決心していて、プロポーズ

        の演出用に、ハートのラベルのシャトー・カロン・セギュール

        1996年を購入したのです。 

倶楽部会長   そのプロポーズの相手は、今の奥さんでは・・・・。