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浮気を静観、監視続ける裏の企み『悪意の糸』

2021-03-22 07:59:27 | ミステリー小説から見えるもの
浮気相手とその関係者を殺害し、夫と愛人を犯人にしようとする、事件は最後の最後まで誰が犯人なのか、どんでん返しのミステリー小説だ。浮気を承知で夫を静観しながら慎重に工作、愛人の女性と夫に偽装工作で犯人にしようと自らは病弱を装い殺害を企てた妻だ。 信頼すればするほど逆境に陥るとその反発は激しく、厳しいものを加えてしまう。人間の恨み辛みは想像を絶することも最近の殺戮事件(人体切断隠蔽など)を聞くとゾッとする。
『他人を幸福にするのは、香水をふりかけるようなものだ。ふりかけるとき、自分にも数滴はかかる』ユダヤのことわざ
『悪意の糸』マーガレット・ミラー
医師シャーロットの診療所にやって来た若い女。ヴァイオレットと名乗るその女性は、夫ではない男の子どもを妊娠したという。彼女の“頼み”を一度は断ったシャーロットだが、混乱しきった様子が気に掛かり、その晩、ヴァイオレットの住まいへと足を向けると他に類を見ないミステリに巻き込まれる
シャーロットは妻のある弁護士の男性ルイスと付き合いをしておりヴァイオレットの件を相談すると疑問を解くため改めてヴァイオレットの住む貧相な家を訪れるとそこに閉じ込められた女性と死体を発見する。そこには今まで住んでいた男性二人の姿が見当たらず警察の捜査が始まる。すると女性の話によるとヴァイオレットが殺され事で逃げた男性二人(一人はヴァイオレットの夫)を捜査する。 実は逃げた男二人はシャーロットの愛人関係を知っており一度金を要求していた。
・担当警察官イースターはヴァイオレットの姉からヴァイオレットの妊娠はルイスとの関係と断定、追跡する。ルイスの妻は神経衰弱的な病を理由にシャーロットを専属医師としてルイスとシャーロットの関係を知りながら夫とシャーロットに復讐を企んでいた。


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