柳誌題詠

釣日和待ちつつ竿の手入れする　　　　うきうき

自選句(テーマ別)

鏡
(１４句中の４句)
親友はひとり鏡の中にいる
彩ひとつ足すと満足する鏡
自分史の影もうつしている鏡
幻の私と対峙する鏡

自選句(テーマ別)

節電
節電でスイッチオフを手が覚え
節電の会議する部屋冷房し
スーパーも節電暗さお詫びして
節電や蛙飛び込む水の音

自選句(テーマ別)

被災、天災、災害(震災を除く)
(８句中の８句)

名月が見舞いのように被災の地
被災地に命日揃いただ黙す
天災に限界の無い恐ろしさ
災害にあって歴史が甦る

柳誌

補聴器をつけて聞きたいこともなし

自選句(テーマ別)

被災、天災、災害(震災を除く)
(８句中の４句)
被災して無死満塁の守備につく
被災地に結いの絆が生きている
被災地の心の春はいつの日か
被災地に笑顔がもどる仮設風呂

自選句（テーマ別）

復興
復興へ厚い絆に湧く勇気
復興へ弾み始めた毬を追う
復興へ拾った命を懸ける父
大震災復興急かすサンマ食う

盗作疑惑？

今朝、新聞のまとめ読みをしていたら、私が詠んだ（と思っていた)句と同じ川柳が出ていた。
しかも、３日前にである。
その句は
家具屋にも社長の椅子は一つだけ

これは大塚家具の親娘争いを詠んだ句で、私は３日前に新聞で読んだことをすっかり忘れていて、自分が詠んだと思い込んでいたのである。
もうそろそろ、新聞への投句もやめた方がよいのかもしれない。

自選句(テーマ別)

津波
(７句中の７句)

思い切り地球が拗ねた大津波
丸のみの津波に神を叱りつけ
命に換えた津波放送語り草

自選句（テーマ別）

津波
(７句中の４句)
津波から逃れ社会の波に遭う
大津波魚群は無事で居たのやら
触れるものすべて更地にした津波
津波痕たましいが咲くさくら咲く